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『月の間』はどこかオリエンタルなムードの漂う部屋だった。壁には古代イスラエルの風景なのか、荒れ野や裸の山、オリーブの木、棗椰子、エルサレムの城壁の遠景などが描かれていた。ただこの壁画の大部分は空であり、地平線のすぐ上の辺りの空は美しい紅色。それが上空に行くほど白っぽく、やがて青に変わる。その美しいグラデーションは黄昏なのか、それとも黎明を描いたものなのか。しかし何と言っても、この壁画の中で最も目を惹くのは中空に描かれた巨大な月であろう。それがまるで落ちてきそうなほどの巨大さのため、見る者の心にいまにも月の重力に引かれて空に舞い上がることができるかのような錯覚を起こさせる。この月は精霊界の風景をヒントにして描かれたものだった。普通、地平線の近くにある月は、人間の目には大きく映るが、それは認知心理学で『月の錯視』と呼ばれる一種の錯覚である。それが霊の世界では「意識のデフォルメ」が起きるために、地平線の近くにある月はさらに大きく感じられるのである。 【読者の声】 人類の歴史が変わってしまうほど凄い小説 2010/03/10(水) 03:23:56 弓月城太郎(著)『神秘体験』を読みました。 久しぶりのSF小説なんですが、いやー、面白かったです! SF特有の取っつき難さも感じず、物語の中へすんなり入っていけました。 情報量はすごいのに、素人を突き放したりはしないんです。 わたしのようなSF初心者の方にも、是非、読んでほしい小説です。 多分、SF界への取っ掛かりになるんじゃないかな。 ソフィーの世界、SFバージョンっていう印象を持ちました。 本編は、宗教と科学を上手く絡ませながら、想像を絶する方向へと展開していきます。 ああ、上手く説明できないのが悔しい。 もうこれ、読んでくれとしか言いようがないです。 PDF電子書籍の無料ダウンロードサイトはこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.05.23 05:39:15
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