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2008.08.31
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カテゴリ:ガンダム:ネタ
以下の文章は【GUNDAM MILLENNIUM vol.17】に掲載された記事である
“バイオ・センサー論”の総括として用意していたものです。
本文の総括としてはややバランスを欠いていたことと、文章が長くなりすぎたために
お蔵入りしていたのですが、いつか表に出そうかと思っていたのであります。
今回はその前半部分をアップしてみます。↓



 エゥーゴの旗機、MSZ-006及びMSZ-010は共にバイオ・センサー搭載機であった事は先述の通りである。このシステムの搭載機はここで一旦途切れるが、続くRX-93にしてもスピンオフ技術が用いられており、その技術は確実に継承されている。そしてこれらアナハイム・ガンダムとの技術的つながりは乏しいものの、F91においてはバイオ・センサー・システムを新たな時代に再び蘇らせたバイオ・コンピューター・システムを搭載している。ここではバイオ・センサー概論の一つのまとめとして、バイオ・センサーを仲介させることによってガンダムと呼ばれる一連のMS群の設計思想の継承と発展の過程を改めて論考する。

 "ガンダム"と呼ばれる最初のMSはRX-78であることは今更言うまでもない。このMSはあらゆる点においてジオン軍擁するMS-06"ザクII"を上回る性能を見せ付けたが、ここで注目したいのはその開発コンセプトと操縦システムである。RX-78はMS-06以上に"人体の構造/運動"を再現する事を一つの指標としていた。言わば"人間マシーン"とでも呼ぶべきコンセプトである(註1)。汎用性を求めて人型となったMS-06に対し、より徹底した生体工学に基づくMSだったのだ。これをしてMS-06とRX-78は歩行戦車と機動歩兵ほどの違いがあるとさえ言われており(註2)、この事によってRX-78はMS-06を遥かに上回る運動性を獲得している。しかしながら人間の持つ身体構造のバランスを模索する事によっていくらかの問題点が生じた事もまた事実であり、即ち構造上の複雑さである。構造が複雑になるという事は必然的に操縦も複雑という事になる。これに対してテム・レイを主任とする設計チームは、MSの機体管制を司る(人間で言えば脳に当る)ハードウェアに光コンピューターを導入し、問題を克服した。それが自己学習型(教育型)コンピューターである。このコンピューターを中核とするMSの操縦システムを正式には推論型ナヴィゲーション・システム(以下、ICNシステム:註3)と呼ぶ。自己教育型コンピューターは歩行・戦闘・作業等、様々な新しい状況や敵兵器に応じて、自らデータを分析し自分自身のプログラムを変更、そして膨大なプログラムを蓄積していく機能を有していた。更に、自己学習型コンピューターは"先取的行動予測理論"を応用したシステムであったとされる。これは一年戦争以前、後にサイコミュの権威として知られるフラナガン・ブーン博士によって提唱されたものである。フラナガン自身もこの理論の応用と、世紀の発見となった感応波の複合作用によるサイコミュを完成させているが、驚くべき事にICNとサイコミュは感応波の使用を除けば非常に酷似しているらしい。確かにICNは同一のパイロットが操縦し続ければ、そのパイロットの"癖"をも学習し、そのサポートに徹したプログラムを改築していくはずであるし、サイコミュはパイロットのパーソナル・データをリンクさせる必要性があり、両者は似ていない事もない。

 時代はU.C.0080年代半ばへと進む。ガンダムの名を継承したMSは数多く造られたが、厳密にRX-78の後継機と呼ぶに値するMSはRX-178を置いて他に無いだろう。ガンダムMk-IIと呼ばれた本機のコンセプトはずばり"RX-78よりも人間に近いMS"というものである。このコンセプトによってMS機体構造の再構築の必要性が生じた。即ち、ムーバブル・フレームの誕生である。ムーバブル・フレームそのものは以前から提唱されていた技術であるし、事実、部分的にこれを取り入れたMSも開発されていたが、RX-178の場合、これを全身の駆動システムにまで概念を拡大した点に先進性があり、これはMAS(Movable&Armable inner Skelton:武装可能な可動式内骨格)システム(註4)と呼ばれる。MASシステムによってRX-178はハード的に、まさしく人間のような運動が可能となったのである。ムーバブル・フレームを人間の骨格と筋肉に見立てたのであるからこれは当然の帰結であろう。ところがここでもRX-78と似たような問題を繰り返す事となる。複雑な運動をもたらすMASシステム自体のデータの不足である。そしてまたしてもこれを解決する鍵となったのが自己学習型コンピューターであった。そしてRX-178の制御システムは、ガンダム・エデュケーション・ソフトウェアを搭載したガンダム・エデュケーション・システム(以下GES:註5)と呼ばれるICNの発展系である。GESによって本機のムーバブル・フレームは有機的に連動し、限りなく人間に近い動作を実現したのである。そしてそれと同時にGESは興味深い現象を引き起こす。ICN以上にパイロットの癖を学習するらしいのである。実際、エゥーゴに強奪されたRX-178の内、実戦参加を続けた3号機は専属パイロットであるカミーユの癖を学習し続け、彼がΖガンダムに機種変換した後に代わって専属パイロットに抜擢されたエマ・シーン(Emma Sheen)はあまりの扱いにくさにメモリーをクリアにしなければならなかった(これは恐らく、なまじRX-178がMASシステムと改良されたマグネット・コーティングによって応答性が高い故にカミーユの卓越した操縦センスに追従して、NTであるカミーユにしか扱えないような反応を示すようになったためではないだろうか)。また、NTと目されるアスナ・エルマリートのデータ解析のために、月のAE社に持ち込まれた本機が使用されていた事からも同様の見解が得られる。そしてRX-178<カミーユ機>のガンダム・エデュケーション・ソフトウェアは"自己学習型コンピューターごと"MSZ-006にコピーされるのである。






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Last updated  2008.08.31 11:52:26
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