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カテゴリ:ガンダム:ネタ
ガンダムのお話を書くのも随分久しぶりとなります。
リハビリ的な意味も含め、比較的当たり障りのないテーマとして 標記について書いてみようと思います。 さて、ガンダム関連の書籍(特にMS専門の本)あたりを見渡しても、 まともにMSの動力はどうなっているのかにふれたものは殆どございません。 なので、好き勝手に言うことが可能!‥じゃなくてとりあえず概念だけ追って いきましょう。 そもそもガンダム世界では安易にジェネレーターだ、エンジンだ、のと 言う割にはその仕組みを説いた解説本は殆ど存在しないというのは先ほども 書いた通りです。 ガンダムセンチュリーで書かれてたのと、 旭屋出版のフィルムブックシリーズで取り上げていたっけ??? てなレベルです。 そういう状態なので、まずは怪しげな言葉の定義から進めて参りましょう。 ○ジェネレーター ‥発電機のこと。風車みたいなのをクルクル回すと電気が起こるよ。 ○エンジン ‥発動機のこと。物質の、熱すると膨張し、冷ますと収縮する仕組みを 利用して、タイヤみたいなのをクルクル回したりできるよ。 はい、まずこの二つがわかれば後は半分。 MSの場合、手足を動かすのは電気で、ベクトル変更をするのはロケット噴射で 行うので、前者の動きはジェネレーターで造られた電気にて、後者の動きは エンジンで造られた動力によって成しえます。 そしてここでようやく、MSのジェネレーターの話になるのですけども、 じゃあどうやって電気を起こしているんですか?ってことですよ。 まずは勝手にリンクで以下の二つの解説を見てください。↓ 核融合発電のしくみ 核融合発電のしくみその2 いや、要は同じこと言ってるんですけども。 核融合の目的は熱を起こして、水を温める⇒水が蒸気になる⇒蒸気が膨張して管の中を流れる ⇒蒸気の通り道に風車を付けておくとクルクル回る⇒電気起こる! 一応、エネルギー変換で書くと、 <熱エネルギー>⇒<運動エネルギー>⇒<電気エネルギー>となります。 はい、要はこれだけです。で、ここで感の良い人は思うでしょう。水を熱するだけなら 別に核融合じゃなくてもよくね?と。実はその通りです。水をあっためさえすれば 良いので、石炭や石油を燃やそうが、核分裂だろうが、とにかく熱を出せばなんでも良いの です。ちなみに前者が火力発電で後者が原子力発電ね。 ついでに理屈だけで言えば、流体が流れて風車をクルクル回せればよいので、流れるものも 水じゃなくても良いのです。 このように“何かの装置”で温めた、“何かの流体”を管の中に流して風車をクルクル回す 機関を“外燃機関”と言います。ここで“何かの装置”を“熱源”、“何かの流体”を “作動流体”などと呼びます。 “外燃機関”というものがある以上、その反対に“内燃機関”というものもあります。 自動車のガソリンエンジンとかがそれ。外燃機関は熱源で流体を温めるだけなのに対し、 内燃機関は装置内部で流体自体の化学反応(普通は急激な酸化=燃焼)を起こさせ、 熱膨張と圧縮を用いてタイヤを回すわけです。 ○外燃機関 作動流体を装置の“外”にある熱源によって温めて、風車をクルクル回すよ。 ※作動流体は化学反応なし ○内燃機関 作動流体自体を装置の“内部”で燃焼させて、風車をクルクル回すよ。 ※作動流体は化学反応あり くどくどと書きましたが、今回のポイントは3つ。 1.ジェネレーターとは発電機のことだよ。 2.MSの発電機は核融合発電だよ。 3.核融合発電は外燃機関だよ。 整理のためにわかりやすく図にするとこう↓ ※参考URLを勝手に加工しております。不適切であれば削除します ちなみに世界レベルで研究されている核融合炉の核融合出力が300万kWくらい、 発生する電気出力が100万kWくらいらしいです。これは大雑把に50万世帯の電力を まかなえます。 ザクが1,000機集まればこれと同等ということになりますが、ザクの出力を高いと見るか 低いと見るかは中々難しい問題です。 ‥というわけで、今回はMSの動力の中でもジェネレーターについて書きましたが、 次回は熱核ロケット/ジェットエンジンについてくどくど書こうかと思います。 それではさいなら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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