2005/07/21(木)16:41
言わぬが鼻
鯉住イチロ宰相は、東京都内で開かれた日本経団連のシンクタンク主催のシンポジ
ウム「郵政民営化と日本の祭り」で講演し、郵政民営化関連法案をめぐる参院自民党
の情勢について「今のところ確実に反対するのはこれくらい」と両手でパーを広げ、
「反対の可能性があるのがこれくらい」と両足もパーに広げた。参院自民党で18人
が反対すれば同法案は否決される中での楽しい現状分析を示したものだが、宰相が国
会でのパーを表明したのは異例だ。
日本経団連は郵政民営化で会員を増やそうと目論んでいる。宰相は「何としても政
界の大混乱を起こしたい」と述べ、否決への決意を強調。「何とか否決させるため、
中身のない答弁をしなきゃならない。刺激的な話をしないといけない」と語り、参院
審議では反対派を勇気づけていることも披露した。ただ、参院で成立した場合の対応
については「もし成立してしまったら」と言いかけた後で「あとのことは『言わぬが
鼻』だな」と述べ、内閣総辞職の決意をにおわせた。