|
テーマ:お勧めの本(7400)
カテゴリ:楽しい読書
基本的に同じ本を再読するという習慣のない私です。
読んだことを忘れてもう一度読むこと、しかも推理小説のトリックがわかったところで「あ、これ前に読んだことがある」と気付くことなんてもはありますが(>_<) 「サマータイム」はドキドキしながらすかさず再読しました。 連作の4篇はすべてきちんと独立しているのですが、やはり軸となる表題作「サマータイム」に収束していきます。 「サマータイム」で語られなかった時間をすべて読み終えた後でもう一度。 至福です(^.^) 片腕を失った若きピアニスト。 それぞれ光につつまれた彼との思い出を背負って成長く姉と弟。 歳をとったからでしょうか、脇役のさえないおじさんのかっこ良さにもやっぱりしびれました。 実家(「サマータイム」の舞台のような団地)を出るまで、私の目の前にはいつもアップライトのピアノが存在を主張していました。 大好きな歌のレッスンに行くためにはこいつと対決してピアノの練習をしなければいけない。 そして、時にそのピアノが思いもかけずうまく弾けたときに幸せ。連弾するパートナーと呼吸がひとつになった時の高揚感も忘れられない思い出です。 ピアノは敵であり友であり、今は亡き恩師の思い出のつまったものであり。 さぁ、今の家にはピアノはないけれど、しまいこんだキーボードでも出してこようかな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[楽しい読書] カテゴリの最新記事
|
|