カテゴリ:このごろ
昔の職業柄、こんな部屋にしたいなー、と思ったら 即情報を集めて、ここにはこれ、この壁はこう飾って、なんてどんどん考えて 空想上のお部屋をあっというまに作ってしまいます。 モダンなデザイン家具で固めたら、とかアンティーク家具がすきな人、を想定したり イギリスっぽいカントリーな部屋はどう?とか。 もう、クセなのだから仕方がありません。 この頃、結婚して新たな新居を構える友人がぐっと増え いろんなお部屋を見ていて、私も仕事をしていた頃とはちょっと違う感覚がでてきました。 ひとり暮らしとは違う家。 子供が増えていったり、長年住むことを前提とした家。 みんなそれぞれに、素敵な家具を選び、手作りをしたり、季節のグリーンを取り入れたり。 今まで物件として接してきたたくさんの家とは違う完成後の姿。 そだよなあ、こうしてちょっとずつ作り上げていくもんだよな。 ここ1年くらいコウタが生まれたこともあって 私の趣味だけでなく機能性や清潔感、安全であること。 そんな中で必要に迫られて部屋をリニューアルしてきました。 結婚すれば予算も限られるし、仕事をしていたときとは 趣味も好みも違う人達と日々暮らしていくなかで 私の感覚もちょっとずつ変わっていたのかもしれません。 ** そんな私はつい1ヶ月くらい前、いろんなことを考えた末 うちのインテリアを雅姫さんの家のようなイギリスのアンティークな イメージにしよう!なんて結論に至ってました。 チャーチチェアや剥げたペイントがなんともいえない雰囲気の家具。 どれを入れ替えたらいいかな、結構真剣でした。 でも。 ある日思ってしまったのです。 これ、私がホントに好きな家かな。 大流行のア-コールチェアも確かに素敵。 アンティークの家具も私は大好き。 でも、このスタイルはほんとに私の家と呼べるのか? 同年代の友人世代の人に人気が高いスタイルだから、とか 子供がいるならナチュラルカントリーな感じ、 とかいつのまにか、よく読む雑誌やよく行く場所に感化されてたなと考えてしまって。 *** これから先、ずっとつきあっていく家具や道具たち。 本当に好みに合ったものを少しずつ集めてきたはずでした。 長い年月をかけて集めてきたものたちはいつになっても飽きることがありません。 そのやりかたはやっぱりこれからも変えちゃいけないな、 なんとなくこの頃になって、そう思うようになりました。 あくまでこれは、私のやりかた。 そう、部屋作りって人それぞれなのです。 スピードも完成度も好みもすべて。 インテリアというものは人にアドバイスを受けたり 本を読んで学んだり、実物をたくさん見て感性を養ったり、 そういうことがとても大切です。 でも、最後に決めるのは自分自身。 自分に聞いて、「どう?これ、わたしっぽい?」考えることって大切です。 自分のなかにいくつか基準をつくって 何か雑貨ひとつでも買うときには 自問自答。 そうすると不思議とモダンなイームスの家具も好き、 でもアンティークな白いチェストも置いてみたいというように スタイルは揃わずとも、不思議とその人らしい家が出来上がっていくんじゃないかな、 と思うのです。 実際私は今まで、白い白木の似合うナチュラルな部屋~趣味の余地なし社員寮~ イームスやヤコブセンが似合うオレンジの床の家 いろんな家に引っ越すたび内装のテイストを変えてきたけれど、 持っている家具や雑貨はほとんど処分していません。 少しずつ好きなものを集めたら、ごちゃまぜのモノたちも なんとなく馴染んできてしまいました。 そう。みんな家ってどうやって作っているのでしょう。 ふとこの頃考えたことを。 ***** 私が大好きなお店、たくさんあるけれど空間まるごと好きな場所は 実は少なかったりします。 「Ekoca」 http://www.ekoca.com/ 作家さんの作品が少しずつ。 行くたびに来てよかった、と思います。 「アンティークス タミゼ」 http://www.tamiser.com/tamiser_top.htm 憧れのお店。 独特の感性によって集められたものの数々は本当にすごい。 行くと欲しくなってしまうので、ときどき決心して出かけるようにしています。 どちらもこの本のなかで紹介されています。 *** 「ロイズアンティークス」 http://www.lloyds.co.jp/index.html ヨーロッパアンティーク家具を扱うお店はたくさんあるけれど 商品の多さ、メンテナンス、アンティーク家具に対する意気込みが なんだか違うなあと信頼しているお店。 希望のものが在庫になくても雑誌の切り抜きや希望を一生懸命伝えると イギリスの仕入れ担当者の方にきちんと伝えてくれて びっくりするほど希望に近いものを買い付けてきてくださいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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