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母が引越しました。
母は父が亡くなって丸8年、ひとり暮らしを続けてきました。 とても気丈な人で、人に頼ったり甘えたりすることがまるでなく、 周囲に気を使ってばかりでおそらく集団生活にもあまりなじめないだろうし、 なんとな〜く、このままずっとひとりで暮らしていけたらいいな、 なんて思っていました。 ところが、5か月程前のこと… 本人が「なんか変」と言い出したのです。 何が変って上手く言えないんだけれど、自分が自分でなくなっちゃうような気がするのよ…。 この時点では、まわりから見れば特に変ということはなく 私達も、ボケ恐怖症にでもなってんじゃないの、なんて言ってました。 ただ、この頃から少しずつ弱気な発言をするように。 それから1ヶ月ほどしたある朝、外で昏倒。 その際、病院でいろいろ調べてもらったところ、心臓や肺の働きはかなり悪くなっているものの、脳に異常はみられないとのことでした。 けれども、ひとり暮らしもそろそろ潮時かなぁ、などと言うようになってきました。 そしてある朝、姉のところにこんな電話が。 薬がわからないのよ。あなたが来てくれるまで飲まないからすぐ来てちょうだい。 こんなことは今までの母ならありえないこと。 それ以後は姉のところに頻繁に電話がかかってくるようになりました。 誰かがいれば落ち着くものの、ひとりになると突然パニックになるということの繰り返しで、いよいよひとりにしてはおけなくなってきました。 それと同時にむくみもひどくなり、一度座ると立ち上がるのが大変という状況に。 そんなこんなで、本人も私達も、もう少し安心して生活できるところへと引越すことになったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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