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2019.01.18
XML
カテゴリ:本番 concert
なぜ、宗教曲なのか。

長文です。

2/16、今回の宣伝のために
いろんな方とお話していると
「なぜ宗教曲?なぜ教会音楽?」
と、時々聞かれます。
とくに、教会関係者から非常に多い質問です。

なぜか。と言われると…。
一言で答えるのならば、
「バロック時代だから。」

我々は、宗教団体ではありません。
音楽集団であり、そして
今回、バロック音楽を演奏するために集まりました。
実は、バロックの演奏団体は、
宗教曲が活動の中心になることがほとんどです。

バロック時代、教会は絶大な力を持ち
布教・信仰のツールとして
音楽を多用しました。
各教会で音楽家をかかえ、
彼らは、毎週の教会のミサのために曲を書いたり
また、その練習をしたりしていたわけです。

そして、市民も熱心なキリスト教信仰者が大多数でしたし
教会音楽を作り上げる音楽家にも、
相当な信仰心があったと想像します。

今回取り上げるブクステフーデも、
最後に就任した
マリア教会の終身オルガニストとして
ものすごい数の教会音楽を書きました。
そしてオルガン曲も、それから器楽曲もたくさん書いています。
今回の演奏会では、トリオソナタも
一曲お聴きいただきます。

皆さんおそらくご存知のバッハは
だいたい、ブクステフーデの息子世代です。
バッハは、終身ではなく
いくつか教会を転々としましたが、
やはり、教会でミサ曲をたくさん書きました。
そして、オルガン曲も、器楽曲も多数。

ですから、もちろん
俗音楽がなかったわけではありませんが
当時の大作曲家の大作と呼べるものは、ほとんどが、教会音楽でした。
そうやって音楽文化が発展してきました。

つまり教会音楽は、クラシック音楽の根幹でもあるわけです。

余談ですが、また、学校にもよるものではありますが、
私の卒業した音楽大学では「宗教曲」の試験もありました。
クラシックにおける、歌の大きなジャンルは3つ、
オペラ、歌曲、それから宗教曲です。

我々歌手にとって、宗教曲とは
音楽全体の3分の1を占めるもので、
内容はほとんどが、聖書です。
その際、歌手は神父(カトリック)
もしくは牧師(プロテスタント)が購読するはずの
聖書の御言葉を代弁する者であり、
それ相応の知識を必要とするわけです。

歌手は声がいいからというだけの理由で
お坊さんの代わりに、みなさんの前で
お経の歌を歌うのと同じです。責任重大です。

ちなみに私は、
大学の試験ではバッハのマニフィカトBWV243から
Quia respexit.を歌いましたよ。

さて、そんな理由から、バロック時代には
芸術作品として評価されるべき、
素晴らしい教会音楽がたくさん書かれたのですが

しかし、素晴らしいのに、現代において
普段から頻繁には演奏されないのは、
楽器の問題と、記譜法、そして、歌唱法の問題です。

楽器は日々進化を遂げており、
バロック時代当時の楽器は、現在皆さんが見慣れて
知っているものとは、いろいろ違います。

例えば今回の主催者
丹沢広樹氏は、バロックヴァイオリニストです。
もちろん皆さんがご存知の
モダンヴァイオリンも、彼はよく弾きますが
モダンヴァイオリンでは、
この曲で良い演奏をすることはとても難しいのです。

そのように、現代のオーケストラには存在しない、
当時の古楽器を専門とする、
日本を代表するものすごい奏者たちが
今回、静岡に集結して、古楽器での演奏をしてくださいます。
これは本当に、滅多にないことです。
うわあ、どうしよう。爆

そして、当時対位法で書かれた楽譜は
現在、和声法で音楽を作る現代人には
とても厄介なものとなってしまいました。
和声法とは全く違う捉え方で音楽を作るのが、バロック以前の音楽です。
そのあたりでは、通常の音楽大学では勉強すらできないものです。
(古楽科や、宗教音楽科ならば、勉強できます)

また、歌唱法も随分変化しました。
現代の皆さんが「オペラ」と聞いて
すぐに思い描くであろう歌唱法は
まだこの時代にはありません。
当時には、当時のルールにのっとった歌い方がありました。
こちらも上記同様、通常の音楽大学では勉強できません。

それらを踏まえて、現代の皆さんに
どのように楽しんでいただけるか。
試行錯誤しております。

ぜひぜひ、お楽しみに。

ブクステフーデ がオルガニストをつとめた、
マリア教会のキリスト像。

第二次世界大戦の爆撃で、
キリストの左手は破損しましたが
両脇の像は無事でした。
両脇は、マリアと、ヨハネなのでしょうか。
少し調べましたが、正確にはわかりませんでした。
詳しいかたいらっしゃれば、ぜひ教えてください。

あと、31日。





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Last updated  2019.02.05 10:38:12
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