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数万人単位の人数の会社の場合、社長が名前を覚えてくれただけで社員が感動し士気が上がるということがあります。実際には、一生懸命名前情報を教えてくれる人がいるわけなんですけれど、名前だけでも直接にトップとコミュニケーションができると、下の立場の側としては、一気に「自我」が広がるのを感じるので、起きる現象です。
もう少し小さい会社の場合、たとえば、お菓子の製造会社なんですが、従業員1600名のある会社では、社長が管理職兼務で基本的にマネジメントを全部見ている。全員から一言コメントを毎週もらって、それを毎週初半日かけて読む。この推移をみて、問題ある部署問題を抱えている社員をチェックし、人事の対処を行う。そういう会社があります。コツは、全体の1割の「?」というコメントを気にかけて、継続してチェックしていくことだそうです。だいたい問題予備軍が1割くらいで、あとの9割は「暑いですね」「がんばっています」みたいなものだそうです。コミュニケーションの工夫をすればここまでできる。 ましてや、今は、メールでこれができる時代です。 ある上場会社の社長は、メールで直訴をどんどん支える。読んで、必要なものをうち選んで返事を書く。簡単な返事はメール、複雑なものは電話。重要でないものは、秘書に指示して適当に。秘書を介在させたり、電話を使ったりすることで、かなりの量をこなすことができる。もちろん自分で全部メールしていたのでは時間が足りません。優先順位をつけ、発信の方法を仕分ける工夫は必要です。 それにしても、かなりの対応ができる。 この話をすると、メールを打てないという高齢の社長も大勢おられます。しかしメールを見ることくらいはできる。こういう場合は、発信を電話でどんどんするといい。これができるか面倒くさいと考えるかで、会社が発展するかつぶれるかに分かれるといってもいいくらいです。 直接話ができる、自分の仕事の進捗状況に関心を持ってもらえる、何かのときには役に立ってもらえる。この安心感がさらに本気で仕事をしようという意欲につながります。自分はクーラーの効いた部屋でのうのうとしていて、部下が働かないと嘆いていてはいけません。大体そういう社長に限って、部下の動きを把握していない。 自分の代わりに動いてもらっていることにまず感謝しなければいけない。給料を払ってるんだから働いて当たり前だ、と思うようではいけません。働くレベルにも、上中下があり、給料で上を要求することは不可能だからです。社員に仕事の「上」を要求するためには、まず社長が社員に「情」を出してやらなくてはならないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月15日 09時52分58秒
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