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ザ・スーパー・ポップ宣言

セレクト合戦

SELECT(セレクト合戦)

wasted timesのFinylさん主催のセレクト合戦。毎回一定のテーマを決めて皆でセレクトCDを作りあうという楽しい企画。第14回から私zoukyも参加させて頂いております。



【第17回セレクト 「明るい系」 zouky's select 】 wasted timesのFinylさん主催

ZOUKY 17TH.jpg

今回の第17回のテーマは「明るい系」。私のセレクトでは明るい系でも特に「音厚め、うるさめ系」ということで統一しました。なお、アイドル及び声優/アニソンものも入っていますので、もしかして全曲パスな方もいらっしゃるかも。なので、気に入った曲があった方だけ、気に入って頂けた曲にだけご感想頂けたらと思います。「この曲はどうもちょっと、、、」と、思わず口を濁したくなる曲については何も言わず、そっとスルー(ノーコメント)して下さいませ。なお各曲紹介文最後にある青字のリンク先では私が以前書いた感想や関連推薦曲を紹介しています。また、私はこういった明るく元気な曲が大好きなので、ポップでオススメな曲がありましたら是非教えて下さい。

当CDRをお聴きになりたい方はトップページ左枠の一番下「メール」の「メッセージを送る」からご連絡下さい。
ご感想頂けるようでしたらこの日記にコメントする形でお願い致します。(セレクト大会不参加の方もお気軽にどうぞ。)

1.金月真美 / 夏に、まだ少し・・・ '96
2.TRAMMPS / TRAMMPS DISCO THEME '75
3.五條真由美 / ゲッチュウ!らぶらぶぅ?! '04
4.NICK HEYWARD / ATLANTIC MONDAY '83
5.横山智佐with小桜エツ子 / 夢みれば夢も夢じゃない '97
6.LE GRAND MECHANT ZOUK / AYEN PA MOL '89
7.高橋美枝 / ウ!レ!シ!イ! '84
8.FIRST CLASS / CANDY '82
9.フィーバー / 熱い気分のさめないうちに '79
10.DELLS / WEAR IT ON OUR FACE '68
11.楠瀬誠志郎 / CRAZY FOR YOU '92
12.MIGHTY VIKINGS / DO RE MI


1.金月真美 / 夏に、まだ少し・・・ 作曲/東野美紀 編曲/岩崎元是 '96
プレイステーション用ゲームソフト「ときめきメモリアルプライベートコレクション」、音楽CD「金月真美 / From the Bests・・・」収録

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私、藤崎詩織。きらめき高校一年生ヨ。「ときめきメモリアル」へようこそ!
いわゆる恋愛シミュレーション/美少女ゲームの挿入歌です。アレンジは岩崎元是氏で、彼はこの手のフィルスペクター/大滝詠一ナイアガラ系音壁サウンドの正統的後継者と言える方。他にも多くの名アレンジをアニソン中心に残されています。( アニソンポップの世界へ )

2.TRAMMPS / TRAMMPS DISCO THEME '75

TRAMMPS DISCO THEME 2.jpg

70年代に活躍したフィラデルフィアのヴォーカル&インストゥルメンタル・グループ。この曲は往年のTVクイズ番組「なるほど!ザ・ワールド」のテーマ曲として有名ですね。大空を飛ぶ航空機の映像と共に使われていたので、この曲から飛行機での空の旅を連想される方も多いのでは。いつかこの手の高揚感、飛翔感漂う曲をテーマとしたセレクト大会をやって欲しいです。( フリーソウルコンピ未収録推薦曲へ )

3.五條真由美 / ゲッチュウ!らぶらぶぅ?! '04 作曲編曲/佐藤直紀

prettycure.jpg PRETTY CHEER 4.jpg

TVアニメ『ふたりはプリキュア』エンディングテーマ曲。「LET'S GO ! GET YOU ! L.O.V.E. LOVE LOVE GET YOU !」という抑制の効いたチアガール掛け声がフェチ魂を大きく揺さぶります。尚、今回選曲した全ての曲について言えることですが、決して受けを狙ってではなく、心から好きで選曲しています。( アニソンポップの世界へ )

4.NICK HEYWARD / ATLANTIC MONDAY '83 「North of a Miracle」収録

NICK HEYWARD

80年代初期のイギリスのネオアコ系バンド、HAIRCUT ONE HUNDREDのリーダー、クールなルックスが可愛いニックヘイワード君のソロアルバムより。陽気なカーニバル系サンバやってます。( ギターポップ推薦曲へ )

5.横山智佐with小桜エツ子 / 夢みれば夢も夢じゃない 作曲編曲/MATARO '97

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あーあ、入れちゃった、、、。

TVアニメ「魔法少女プリティサミー」のオープニングテーマ。前曲に続いて陽気で元気なカーニバルサンバもの。特に重低音域の響きや金属質なパーカッションの乱れ打ちが激しい間奏部分は必聴です。アニソンだと思って舐めてかかると火傷しますゼ。ただ、お聴きの通りロリ系アニメ声がかなり強烈でそれに慣れることが出来るかどうかがこの曲を堪能できるかどうかの分かれ道となります。これを克服しない限り高級国産サンバの至福の快楽にはありつけないという、何とも辛く厳しいアニソン道への踏み絵のような楽曲。当初は私も全く聴くに耐えなかったのですが、我慢して何度も聴いてようやく20回目ぐらいに解脱出来ました。尚、最期のところのセリフを少しカットしてあります。( アニソンポップの世界へ )

6.LE GRAND MECHANT ZOUK / AYEN PA MOL '89 「LE GRAND MECHANT ZOUK」収録

MECHANT ZOUK1

前二曲に続いてカーニバル系ダンサー。KASSAVを中心にズークのオールスターが一同に会したスーパーグループ「LE GRAND MECHANT ZOUK」が88年にパリで行ったライブ録音より。万華鏡のようにコロコロと変る曲の展開やライブならではの臨場感がとっても気に入ってます。( ZOUK その華麗なる世界へ )

7.高橋美枝 / ウ!レ!シ!イ! '84 作曲/平井夏美 編曲戸塚修
「アイドル・ミラクルバイブルシリーズ 高橋美枝・渡辺千秋・村田恵里 シングル・コレクション」収録

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アイドルポップ黄金期の傑作曲ですがシングル「OH!多夢」のB面収録曲なのでほとんど脚光を浴びていないようです。高揚感のあるメロディの突き抜け具合と「超」のつくテンションの高さが小田裕一郎風ですね。もしかして、この曲を世界で一番高く評価しているのはこの私なのでは、、、。( アイドルポップの世界へ )

8.FIRST CLASS / CANDY '82 「SOFTONES & FIRST CLASS TOGETHER」収録

SOFTONES

70年代に活躍した所謂甘茶ソウルの二つのグループが全盛期を過ぎ、後年になってから競演した82年のアルバムより。能天気な明るさと軽めのグルーヴでスマートなディスコサウンドを聴かせてくれます。( フリーソウルコンピ未収録推薦曲へ )

9.フィーバー / 熱い気分のさめないうちに '79 穂口雄右作曲 大村雅朗編曲 「ガールグループ天国 VOL.2」収録

FEVER

ディスコブームも一段落した頃に日本のB級アイドルグループが人知れず放った奇跡のモダンダンサー。ノリのいい洗練された軽めのグルーヴは世界的に人気な前の曲「FIRST CLASS / CANDY」と比べても全く遜色の無い出来です。生音で構成されたバックではタイトなドラムが実にカッコよく決まっています。( アイドルポップの世界へ )

10.DELLS / WEAR IT ON OUR FACE '68 (CHESS 169 511) 「THERE IS (CADET 804)」収録

DELLS WEAR IT ON OUR FACE.jpg DELLS there is.jpg

50年代から長く活躍する黒人ソウルグループ。70年代の円熟期には甘茶ソウル的にも佳曲が多いのですが、その完成度の高さゆえ個人的にはそれらの楽曲にはあまり魅力を感じない。むしろ68年の荒削りで緊迫感がヒシヒシと伝わってくるこの時期の方が圧倒的にグッときます。特にこの曲はアップテンポで骨太のグルーヴが素晴らしく、リードの熱気に惹かれます。( フリーソウルコンピ未収録推薦曲へ )

11.楠瀬誠志郎 / CRAZY FOR YOU '92 作曲/楠瀬誠志郎 編曲/清水信之 「素晴らしい恋をしよう」収録

KUSUNOSE

出だしは「ELBOW BONES AND THE RACKETEERS / A NIGHT IN NEW YORK」の華やかさに通じるものが。能天気な明るいメロディ、陽性な声質、「YOU CAN'T HURRY LOVE」的リズム、更に厚みのある音造りが素晴らしいですね。( 「恋はあせらず」トラックの世界へ )

「恋はあせらず」トラック世界大会開催中!
"YOU CAN'T HURRY LOVE" TRACKS WORLD CHAMPIONSHIP

12.MIGHTY VIKINGS / DO RE MI (ドレミの歌) 「Trojan Calypso Box Set」収録

mighty vikings doremi.jpg Trojan Calypso Box Set.jpg MIGHTY VIKINGS ANOTHER LP.jpg

皆さんご存知「ドレミの歌」のカリプソ/スカ版。このMIGHTY VIKINGSというのはおそらくジャマイカの60年代のスカバンドなのでカリプソと言ってもスカよりな内容。「ド!」、「レ!」とか景気良い掛け声が入り、カリプソの陽気なリズムと相まって能天気さに拍車をかけています。バックの音も大人数編成のバンドのようでかなり厚めの音でまさにカーニバル調。また決して子供向けの幼稚な内容ではなく、時折チープでキャッチーなオルガンが切れ込んできたりと、大人が楽しみ、踊れるものとなっています。既にどこかのクラブのフロアでは、ドレミの大合唱になって大盛り上がりを見せているかも知れないですね。( フリーソウルコンピ未収録推薦曲へ )






【第15回セレクト 真夜中に聴きたい音楽 「オヤジ涅槃」 zouky's select 】 WHAT'S NEW PUSSYCAT?のP5さん主催

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今回で二回目の参加になります。普段明るくポップな音楽ばかり聴いているので、真夜中というテーマは得意ではないのですが、前回同様、一枚完全燃焼、死人も出すアストロ球団精神でセレクトを心がけました。それにしても届いた皆さんのセレクトを聴いているとあっさり味のものが多いので、いかに自分が濃い口で過剰な音楽ばかりが好きなのかが自覚出来ました(笑)。
(画像は今回の私のセレクトの副題「オヤジ涅槃」のイメージイラストで「スージィ甘金/ださいぜ木村くん」より)

1.村田恵里 / オペラグラスの中でだけ (CBS/SONY 07SH-1658)'85
2.SKIP MAHOANEY & THE CASUALS / WHEREVER YOU GO 「LAND OF LOVE」(A-BET 410)'76
3.EBONYS / IT'S FOREVER 「THE EBONYS」(PI 32419)'73
4.SMOKE / I'M SO LONELY 「RISIN'」(J-BRIDGE 7544)'76
5.DR. YORK / PLEASE STAY 「1990」(CECC 00232)'91
6.BRIAN ENO / GOLDEN HOURS 「ANOTHER GREEN WORLD」(ILPS 9351) '75
7.OSSIE ALL STARS (OSSIE HIBBERT) / Bubble Up Style 「Leggo Dub」(CHV-CD-1004) '78
8.DURUTTI COLUMN / NEVER KNOWN 「LC」(Factory FACT 44)'81
9.DADAWAH / ZION LAND 「PEACE & LOVE」 (TROJAN CDTRL 400) '75
10.JACKS / 君をさらって「ジャックスの奇蹟 (JACKS SUPER SESSION)」(東芝エキスプレスEP-7726)'69
11.JOY DIVISION / THE ETERNAL 「CLOSER」(NPCR-75048/FACD25) '80
12.BILLY VAUGHAN / PEARLY SHELLS (日本ビクター JET-1485) '60

1.村田恵里 / オペラグラスの中でだけ (CBS/SONY 07SH-1658)'85 アイドルポップの世界へジャンプ
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アイドルの歌うバラード系の曲に全く興味が無いので、当ブログでは明るくポップな曲ばかり取り上げている私ですが、あちこち捜し求めてコンピを聴いてますと時折予期せぬバラード系名曲に出会うことがあります。それがこの曲なのですが、ナイアガラ風音壁というほどのものでもないかもしれませんが、それに近いサウンドと大滝詠一的メロディ使いなどがあちこちで聴け、まずサウンド面が素晴らしいと思います。またメロディがそれ以上に素晴らしく、胸をえぐるように心の奥深く突き刺すメロディとそれを淡々と歌い上げる様、その対比でより感情を揺さぶられる妙味がとても感動的です。邪悪な心が洗われるような聖なる感じは真夜中に聴くに相応しいかなと思いセレクトしました。CD「アイドル・ミラクルバイブルシリーズ 高橋美枝・渡辺千秋・村田恵里 シングル・コレクション」収録。

2.SKIP MAHOANEY & THE CASUALS / WHEREVER YOU GO 「LAND OF LOVE」(A-BET 410)'76 私の好きな甘茶ソウルへジャンプ
skip land of love
おお、なんとなく前曲とのツナギが偶然にもうまくいった気がします。カルト的人気のある甘茶ソウルグループの曲です。歌詞は他愛の無いラブソングみたいですが、この曲の持つムードはかなり俗世離れしていて、天空、神聖とでも呼びたくなるムード。三途の川を渡る時のBGMにでも如何でしょうか?

3.EBONYS / IT'S FOREVER 「THE EBONYS」(PI 32419)'73 私の好きな甘茶ソウルへジャンプ
ebonys
FROM THE OMNIBUS ALBUM "THE SOUND OF PHILADELPHIA '73 (SONY SRCS 6494)"
ギャンブル&ハフプロデュースによる生粋のフィリーソウルの傑作アルバムから。「永遠」という大仰なタイトルに負けない大作バラード。ゆったりとしたテンポとファルセットコーラスをベースに、、、バリトンの絶唱はチト煩すぎますかね。そうしたヴォーカルワークよりも全体に漂うムードこそが特段に素晴らしいと思います。出だししばらくの鉄琴系の音、「パパパパパー」と煌めくコーラス、そして甘くやさしいストリングスは永遠に続くかのような悠久の時の流れを感じさせてくれます。個人的には「萩尾望都/光瀬龍の百億の昼と千億の夜」のエンディングテーマとして最適なのではないかと思ってます。アルバムバージョンは7分15秒ほどと長いのですが後半のバリトン中心の展開はちょっと飽きるので、コンピ収録の短いバージョンを入れました。

4.SMOKE / I'M SO LONELY 「RISIN'」(J-BRIDGE 7544)'76 私の好きな甘茶ソウルへジャンプ
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70年代コーラスグループ三連発となりました。約8分にもおよぶ大作。ちょっと長すぎたかな。前曲と大部似た雰囲気ですね。出だしの心洗われるような清いハープの音色と全編に流れる澄んだシンセとオルガン?の取り合わせは、この世でないどこか遠い世界を彷徨っているかのような錯覚に陥ります。涅槃とか彼岸とか、そういった俗世間離れした空間。リードはちょいDEEPだからソウルファン以外にはチト辛いかも知れないですね。バックサウンドのムードだけでも聴いてみて下さい。

5.DR. YORK / PLEASE STAY 「1990」(CECC 00232)'91 私の好きな甘茶ソウルへジャンプ
dr york 1990
バートバカラックの手によるDRIFTERSの曲のカバーのようです。原曲や他のカバーを聴かれた方いらっしゃいますか?甘茶ソウル界の超凄センスの持ち主の放った大甘な一発で、そのアレンジはほとんど変態の領域に達してますね。メインの歌とバックの歌がバラバラなんですよ(笑)。皆さん、ついて来てくれてますか?まるで羊水とか精子とかの海をプカプカと漂っているかのような、そんなDNAに直接刺激を与えてくれるような感覚に陥ります。人生の往生はこんな曲を聴きながら迎えたいものです。

6.BRIAN ENO / GOLDEN HOURS 「ANOTHER GREEN WORLD」(ILPS 9351) '75
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自分で作っておいて言うのもなんなんですがこの曲への展開には相当痺れました(笑)。馬鹿ですねえ。環境音楽の神様ブライアンイーノがそれに走り出す前に放った俗世離れも甚だしい奇跡の一曲。Robert Frippのギターも神々しいですネ。イーノのこの体温の低さは一体なんなんでしょう?また、彼の目にこの俗世は一体どのように映っているのでしょうね、、、。「ANOTHER GREEN WORLD」というアルバムタイトルも良ければ「GOLDEN HOURS」というタイトルもいいですねえ。環境音楽の傑作アルバム「MUSIC FOR AIRPORT」からも一曲入れたかったなあ。今回のテーマが真夜中に決まった際、皆さんこぞってイーノを入れ、選曲かぶりまくり、一番人気間違いなし!と思っていたのですが、全然そんなことありませんでしたね。

7.OSSIE ALL STARS (OSSIE HIBBERT) / Bubble Up Style 「Leggo Dub」(CHV-CD-1004) '78 STRICTLY ROCKERSへジャンプ
LEGGO
長らく世紀のレア盤としてなかなか耳にすることも難しかったレゲエの伝説の傑作ダブアルバム。音の方は「GREGORY ISAACS / MR.ISAACS」中心のダブなんですけど、はっきり言ってヴォーカル入り のグレゴリーのアルバムはこのダブアルバムのように想像力をかきたてる要素は皆無な内容で今ひとつ。このアルバムの最大の聴き所は一番最後のこの曲の何とも郷愁をそそるどこか懐かしい大甘なメロディ。素晴らしいレイドバック感。小学校のプールから帰って体がだるくなり昼寝をしていた時に流れていたBGM、あるいはつげ義春/ねじ式、うる星やつら/ビューティフルドリーマーとかの永遠に時間が止まったかのような異次元の、でもどこか懐かしい世界がここにはある。ヴォーカルが無いからこそ、この素晴らしい亜空間世界が味わえます。

8.DURUTTI COLUMN / NEVER KNOWN 「LC」(Factory FACT 44)'81
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ギター&ドラム&ヴォーカルというシンプルな構成のNEW WAVEバンド。現在はなんというジャンルにカテゴライズされているのでしょう。パステルカラーが似合いそうな音世界の彼らの放った初期の特に情感深いメロディを持つ曲。歌詞は不明だが「決して知られていない」というタイトルの持つ神秘性は真夜中に聴いてこそ真価を発揮するでしょう。

9.DADAWAH / ZION LAND 「PEACE & LOVE」 (TROJAN CDTRL 400) '75 STRICTLY ROCKERSへジャンプ
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DADAWAH名義ですが実際はラスマイケルのグループ。LPでは長尺の曲が片面2曲づつの収録、また全体に漂うムードもプログレッシブロックのそれと似ていたことから当時プログレ少年だった私には親近感の持てる取り付きやすい内容でした。所謂子守唄風のナイアビンギサウンドですが、リズムは非常にゆったりとしているのでレゲエのンチャンチャリズムが苦手な人にも馴染みやすいのでは?楽器は少なくヴォーカル含めて深いエコーに包まれ実に神秘的な雰囲気。メロディも甘く優しく、まるで子守唄のように心地よく響くので就寝前にも最適。もやに包まれた謎の異世界、亜空間といった趣きで完全にマリファナをやりながらトリップするためのメディテーション音楽として作られたものでしょう。感覚が研ぎ澄まされれば相当「きそう」な内容です。そうでなくとも聴く者を未だ見ぬ桃源郷へと誘ってくれることでしょう。

10.JACKS / 君をさらって 「ジャックスの奇蹟 (JACKS SUPER SESSION)」(東芝エキスプレスEP-7726)'69
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とうとう底の見えないまっ暗闇の世界まで来てしまいました。汽車の汽笛のような物悲しいハーモニカのうらぶれ感が好きな曲です。本来の歌詞は恋人との未来設計のようなものだが、実際に展開される音世界はお聴きの通りかなりディープ&ヘヴィで、亜空間殺法で異次元の世界へ放り込まれてしまう内容。

11.JOY DIVISION / THE ETERNAL 「CLOSER」(NPCR-75048/FACD25) '80
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仕上げはこの曲。皆様の終着点はどちらになりましたでしょうか?「永遠」というタイトルに相応しくどこか時間軸から外れた死後の世界へでも連れていかれそうな感じがあります。このグループ、カテゴリーはNEW WAVEでいいのかなあ。NEW ORDERの前身バンドの放った死線ギリギリの一曲。ヴォーカルのイアンカーティスはこのレコーディング後間もなく自殺しました。自殺と言えば、今回のサブタイトルの「オヤジ涅槃」ですが、お若い方はご存知ないかもしれませんが、美男子系ゲイ俳優の沖雅也が自殺する際、その遺書に残された言葉が「親父、涅槃で待つ。」だったのです。

12.BILLY VAUGHAN / PEARLY SHELLS (日本ビクター JET-1485) '60
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前の曲まで聴いて眠ってしまった人、天国へ行ってしまった人、亜空間へ嵌ってしまった人、エクトプラズム出てしまった人、もうすぐ夜明けですよ、戻ってきてくださいね。

ビリー・ヴォーン楽団 / 真珠貝の歌 ハワイアン/オアフ島民謡。前曲に引き続きJOY DIVISIONのDECADESへ突入と行きたかったんですが、やり過ぎもいけないと思い踏みとどまりました。この曲は確か三十数年も前の昔、昼間のどこかのラジオ番組のテーマソングとして流れていたと思います。この曲を聴くと幼い頃の自我の芽生える前の純粋無垢な自分に戻ったような感覚に陥ります。



【上記セレクトCDをお聴きになりたい方へ】
上記セレクトCDをお聴きになりたい方、トップページ左枠の一番下「メール」の「メッセージを送る」からご連絡下さい。



【第14回セレクト 紅白歌合戦 / zouky's select 】 WHAT'S NEW PUSSYCAT?のP5さん主催

私は歌よりも曲調とかメロディとかリズムとかに耳がいってしまいがちなのですが、今回は歌合戦ということなので極力、歌に重点をおいた選曲としました。ですが今回初参加ということもあり、自己紹介がてら私のブログで扱うジャンルからまんべんなく超大好きな曲ばかりを入れましたので、結構その筋では有名な曲ばかりになってしまった気もします。過去のどなたかのセレクトとかぶっていたらゴメンなさい。

ご感想は日記のところにコメントの形で書いて頂けますと幸いです。尚、今回の私のセレクトした曲の中に「既聴曲」がございましたら是非その旨コメント下さい。今後の参考とさせて頂きます。また、何かポップでオススメの曲などございましたら是非とも教えて下さい。ジャンル問いません。よろしくお願い致します。

1.渡辺満里奈 / 大好きなシャツ (1990旅行作戦) CDS(EPIC 3115)'90
2.HIT PARADE / YOU DIDN'T LOVE ME THEN (JSH 4)'85
3.SISTERS LOVE / ARE YOU LONELY ? (A&M 8581)
4.NATURAL EXPERIENCE / HIDE AND SEEK (PT.1) (SOUND WAVE 4552)'77
5.JUPITER PROJECT / SILENT EVE CD(BLUES INTERACTIONS 4101)'94
6.YOUNG "D" BOYZ / SELLIN' COCAINE AS USUAL 12"(RIVER-T 7778)'94
7.LOUISA MARKS / 6,SIX STREET 12"(BUSHAY 107)'79
8.COCOA TEA / GETTING CLOSER from ONE UP (GREENSLEEVES)'93
9.MADJUMBE / EVANESCENCE from ZOUKOLLECTION VOL.2 (HIBISCUS 88014)'88
10.ERIC VIRGAL / SUBLIME from ZOUKOLLECTION VOL.3 (HIBISCUS 88033)'88?
11.黒木真由美 / 感情線 (KING 1942)'75
12.太川陽介 / LUI-LUI (VICTOR 6253)'77
13.(bonus) ? / ?

1.渡辺満里奈 / 大好きなシャツ (1990旅行作戦) CDS(EPIC 3115)'90 ギターポップ推薦曲へジャンプ
MARINA
元おニャン子クラブの渡辺満里奈です。FLIPPER'S GUITARが作詞作曲編曲(おそらく演奏も)を手がけた曲。一応元ネタとしてCLAUDINE LONGET / HAPPY TALKが挙げられてるけど、アレンジが全然違います。音的には「恋とマシンガン」にかなり近いものがありますが、テンポの良さ、奥行きのある音空間処理や空気の乾きぐあい、抜けるような青空感、高揚感、明るく楽しい雰囲気など、全体的に「恋とマシンガン」より出来は良く感じるし、私はこちらの方が好きです。最後のおまけ部分も楽しいね。FLIPPER'S GUITARの二人がかなり気合を入れて作ったのがよく分かります。渡辺満里奈名義シングルだけでなく、アルバムやベスト盤などにも収録されているので容易に聴くことが出来ます。ビデオも出てるけど、FLIPPER'S GUITARは出演していないし出来も悪く残念。

2.HIT PARADE / YOU DIDN'T LOVE ME THEN (JSH 4)'85 小沢健二/FLIPPER'S GUITAR元ネタ推薦曲へジャンプ

HITPARADE
ギターポップ対決ということで次はイギリスのギターポップバンドです。「フリッパーズギター/全ての言葉はさよなら」元ネタ。似てますね(笑)。まあそれは置いといて、これは小沢健二/FLIPPER'S GUITAR元ネタ完全攻略作戦中に教えてもらって先日初めて聴いた曲。85年は個人的にはギターポップから冷めはじめていた時期だったからこんな良い曲に出会えたのもフリッパーズギターのお陰です。フリッパーズギターの曲は圧倒的に元ネタよりも彼らの方が出来がいい場合が多いんだけど、これはこっちの元ネタの方がずっといいと思います。声も小山田圭吾ぐらいに可愛い。どこか郷愁を誘うメロディは青春期の若さのエキスが絡まりトローリと蜂蜜のように甘酸っぱい味がしてとっても美味。ギターの音色もしっかりギターポップしていていいね。

3.SISTERS LOVE / ARE YOU LONELY ? (A&M 8581) 甘茶ソウル百科事典の世界へジャンプ
SISTERS LOVE
湯村輝彦著/甘茶ソウル百科事典 TERRY'S SELLECT009掲載。プロデュースはGENE CHANDLER。アレンジはTOM TOM。かなりDEEPな歌声なのに何故かテリー氏は甘茶ソウルベスト100にセレクト。コーラスや全体の曲調は明るく軽やかでポップとさえ言える。メロディは甘いと言えば甘いが、甘い辛い云々というよりも何より素晴らしく良く出来た旋律です。そして更に特筆すべきなのはリードの女性のドDEEPな歌声。情感たっぷりに歌い上げ、起伏は激しく、感情表現も豊かです。特に盛り上がり部分の絶唱ぶりは鳥肌ものでグレイトすぎ!彼女達はフリーソウル/クラブシーンでも「GIVE ME YOUR LOVE」(FREE SOUL PARADE収録)が人気のようですが、この「ARE YOU LONELY ?」の方が音楽史的には圧倒的に重要だと思います。

4.NATURAL EXPERIENCE / HIDE AND SEEK (PT.1) (SOUND WAVE 4552)'77 私の好きな甘茶ソウルへジャンプ
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甘茶ソウル対決ということで一部マニアには有名な人気コーラスグループの曲を。甘茶ソウル百科事典P.61 , BILLY'S SELLECT062掲載。「かくれんぼ」と名のついたこの曲は私の甘茶三原則『甘く、ノスタルジックで、胸キュンメロディー』をこのうえない形で具現しきった、ノスタルジック甘茶曲の最高傑作と言えるでしょう。静かで淡白でムーディーな曲調とコーラスと透明なストリングスが美しい。また時折入るバリトンとファルセットとの絡みも良い。そしてコーラスと唄の歌詞を微妙にずらし、しかも字余り的にくずした歌いかたをする所謂『下手うま』的な手法等、甘茶の醍醐味が凝縮された超一流甘茶ソウル。このお皿のB面はこの曲のパート2になっているんですけど展開の関係でちょっと大味になってしまい、この曲の淡白な持ち味が損なわれる感じがする。そちらも悪い内容ではないが私はお勧めできないなあ。

5.JUPITER PROJECT / SILENT EVE CD(BLUES INTERACTIONS 4101)'94 LOVERS ROCK (REGGAE)へジャンプ
JUPITER
ジュピタープロジェクトはモンチ田中という人をリーダーとした日本のバンド。たしかハウス系の音を多く世に出しています。そして歌っているのはゲストとして参加したジャズシンガーでERI NISHINAという私の知らない女性。更に原曲はTVドラマでも使われていたという辛島美登里の大ヒット曲だそう。私の音楽嗜好からするとこれらの予備知識があったら頼まれても聴かなかったはずなのですが、幸運にもこの曲を初めて聴いたのは宇田川町にあったころのTOWER RECORDの店内でした。気だるく甘いヴォーカルが魅力なこの歌のバックの音はイギリスのレゲエレーベル、アリワレーベルのようなちょっと硬質なサウンド。構成されている音も打ち込みが中心だと思う。それでも曲(メロディ)の出来がいいから変な機械臭さは感じない。何よりヴォーカルの大人のフェロモンたっぷりの大甘な味が素晴らしく、めくるめく官能の世界へと誘ってくれます。

6.YOUNG "D" BOYZ / SELLIN' COCAINE AS USUAL 12"(RIVER-T 7778)'94 湯村輝彦 GANGSTA LUVへジャンプ
YOUNG D
前の曲に対決させるべき適当な曲が思いつかなかったので同じ年度の甘い曲を選びました。甘茶ソウル百科事典 P.52,53,96,172 TERRY'S 031掲載。アメリカ西海岸のギャングスタラップ。チンピラギャングがコカインを売る日常を淡々と歌い上げる、せつなくも甘く危険な香りのする人気曲。

7.LOUISA MARKS / 6,SIX STREET 12"(BUSHAY 107)'79 LOVERS ROCK (REGGAE)へジャンプ
louisamark.jpg LOUISA MARKS.jpg
レゲエでもこうした甘い歌物の曲をラヴァーズロックと呼びます。これはイギリスの歌手でラヴァーズ創生期のもの。ほんのり甘いメロディとLOUISA MARKSの甘い歌声がゆったりとしたリズムに乗ってとても心地よい。バックのベース、キーボード、ドラムス、フルート?などの全ての楽器の音が絶妙な音空間を作っている。メロディと言うよりはそんな音空間がしばらく続いたのちに後半では更に追い討ちをかけて素晴らしいダブが展開されます。その音の拡がり、エコーの絶妙なかかり具合、キーボードをはじめ全てが一体となって醸し出すリズム音世界は超悶絶の世界です。後半のダブ部分だけでも出来るだけ大音量で、もしくはヘッドフォンで音の振幅を楽しんでみて下さい。

8.COCOA TEA / GETTING CLOSER from ONE UP (GREENSLEEVES)'93 LOVERS ROCK (REGGAE)へジャンプ
COCOATEA
ラヴァーズロック対決ということで次はジャマイカのベテラン男性レゲエシンガーを。これでもかと言わんばかりに甘ーく粘着質に情感たっぷりにジャマイカ産ココアティーが歌い上げます。簡素なバックに控えめな女性コーラスは彼の持ち味を生かすには最適。甘茶ソウルファン、ディープソウルファンにも聴いて欲しい素敵な曲です。

9.MADJUMBE / EVANESCENCE from ZOUKOLLECTION VOL.2 (HIBISCUS 88014)'88 ZOUK その華麗なる世界へジャンプ
ZOUKOLECTION2
ZOUK(ズーク)とは、80年代にその全盛を迎えたカリブ海のジャマイカにもほど近い、フランス領マルチニーク島とかグァドループ島とかその辺りの島を中心に発生した音楽です。MADJUMBEの方がアーチスト名。女性ヴォーカルのボサノヴァ風味のジャジーで軽いタッチの曲。ボサノヴァの中にはこれ以上の水準のものも数多いですが、フレンチカリブということでこの曲の持つ空気の乾き方や明るさはちょっと面白いかなと思います。

10.ERIC VIRGAL / SUBLIME from ZOUKOLLECTION VOL.3 (HIBISCUS 88033)'88? ZOUK その華麗なる世界へジャンプ
ZOUKOLLECTION3
ズークミュージック対決ということで次は男性の曲です。カリブの明るく熱い太陽の陽射しをたっぷり受け、甘ーく熟成した色鮮やかな南国の果物がたわわに実り、空気はカラッカラに乾き澄んで美味しく、空は抜けるように青く深い。この曲を聴くとそんな鮮やかなカリブの色彩が目の前に拡がるようです。バラード系のズークミュージックの中でもこの曲はこのうえなく優雅で華麗で豊かに熟成された香りを持つ。バラードというと「べっちょりと締りが無い」バックになりがちですが、この曲のバックは見事に生命感溢れ、タイトで生き生きとしています。

11.黒木真由美 / 感情線 (KING 1942)'75 アイドルポップの世界へジャンプ
KUROKI
70年代の日本のアイドル歌手。都倉俊一作曲。70年代の乾いた明るい空気が実に心地よい。それを醸し出しているのはずばりこの頃全盛、華麗なるフィラデルフィアソウル然としたクルクル回るストリングスアレンジにあります。時代的に打ち込みやシンセ音が無いのも、よりエヴァーグリーン感を強くしていて良いですね。サビの高揚感ある盛り上がりは圧巻。

12.太川陽介 / LUI-LUI (VICTOR 6253)'77 アイドルポップの世界へジャンプ
TAGAWA
70年代の日本のアイドルポップ対決で次は男性アイドル歌手を。黒木真由美の曲と比べて個人的番付(ポップ偏差値)では格段に落ちますが同じ都倉俊一作曲の曲を。軽やかなリズムに70年代特有の乾いた明るい空気、高揚感あるメロディがいいですね。(因みに奇をてらって選曲したのではありません。私はこうした明るくポップな曲が心の底から大好きなのです。)

13.(bonus) RICHIE ROME / REMEMBER ME この曲は誰の何という曲でしょうか?へジャンプ

*13曲目はボーナストラックです。これは今回のテーマとは全く関係なく私が昔エアチェックしたテープに入っていた曲で曲名/アーチスト名ともに分からないものです。音質悪いですがどうしても曲名/アーチスト名を知りたいので皆様に聴いてもらいたく収録しました。お分かりになられましたら是非教えて下さい。よろしくお願い致します。

追記:その後RICHIE ROME / REMEMBER MEと判明しました。

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