超一流の芸術コンピ 甘茶ソウル SUPER SWEET SOUL VOL.2
SUPER SWEET SOUL VOL.2 / TOGETHER , FOREVER '92(BLUES INTERACTIONS PCD 2352 )甘茶ソウル系コンピ数あれどその最高峰となる作品はこのコンピ以外に有り得無い。我等がテリー、ムーニー、ビリーのフラミンゴスタジオ三氏の手による92年作品だ。基本的に甘茶ソウルプロデュースの巨人、ポールカイザーの手による作品ばかり集められたものだ。テリージョンスンこと湯村輝彦氏は長年日本における甘茶ソウル界をリードしてきた訳だけれども、その集大成がこのコンピと言って構わないだろう。先に作品と書いたが、このコンピは単なる寄せ集め的内容ではなく、甘茶ソウルの最高に美味しい曲だけをふんだんに使い、曲順などを吟味し、波の音を用いて効果的に繋いだ一つの芸術作品なのだ。甘茶ソウルの全てを知り尽くし、深い愛着を持ち、酸いも甘いも知り尽くした長年のソウル愛好家として、全身全霊を捧げ作り上げたことがひしひしと伝わってくる。黒人音楽に限らずあらゆる音楽のコンピレーションの中でもこれほどの質を誇るものを私は知らないが、ことソウル系ではこれ以上のものは何も無いときっぱり断言出来る。雷雨とともに始まる劇的なインストの1、波をかぶせて繋いだ2の切ないバラード、鉄琴の音が胸を締め付ける3と続く辺りの流れはビリー氏による効果音の入れ方が抜群で唯一無二と言えるほど完璧な出来は最高の甘茶センスを感じさせる。4,6,7,8と怒涛の如く続く一連の甘茶ソウル代表曲の高品質さは言うまでもないが9,10のソウルジェネレイション二連発で完全にノックアウトされること必須だろう。後半の新し目の音には個人的にはあまり惹かれないのだがそれでも16のショタコンムード満点な歌世界にはいけないと思いながらもその青い色香にドキドキさせられる。基本的に黒人の過剰な歌の世界なので甘茶ソウルに興味の無い人には全くオススメできたものではないのだが、甘茶ソウルに一曲でも好きな曲がある人には、甘茶ソウル入門編、また中級クラスへの登竜門として自信を持ってオススメできる超一流の芸術コンピだ。(甘茶偏差値65以上)(甘茶偏差値61以上)(甘茶偏差値60)1. All Wagner & His Philharmonic Strings; Together,Together (We'll Find Way) (甘茶偏差値63)2. Jimmy Briscoe & The Little Beavers; Forever (甘茶偏差値64)3. Jimmy Briscoe & The Little Beavers; My Ebony Princess (甘茶偏差値66)4. Soul Generation; Million Dollars (甘茶偏差値63)5. Soul Generation; Sweet Thing 6. Storm; I Don't Know Why (甘茶偏差値63)7. Dynamic Beltones; I Need Your Love (甘茶偏差値62)8. Ultimate Truth; I've Got That Lovin' Feelin' (甘茶偏差値61)9. Soul Generation; In Your Way (甘茶偏差値74)10. Soul Generation; Sailing (甘茶偏差値72)11. Joneses; Baby 12. Quincy Patrick; Loving Touch 13. Terry Tate; Babies Having Babies 14. Cliff Perkins; Body & Soul (Club Version) 15. Smooth & Company; Love Is Always On My Mind 16. Infinity; Magic Man (甘茶偏差値64)