フリッパーズギター / やがて鐘が鳴る '89
ギターがジャンジャカ、ドラムがドタドタとバックの音が物凄くうるさいが、これぞギターポップの醍醐味というスピード感、疾走感がある。ORANGE JUICE/TENDER OBJECT-DYING DAYタイプの音作りだね。そんなバックに乗ってヴォーカルは淡々とクール。サビの早口になる部分さえクールに歌い上げるところなぞ実に美味しい。甘酸っぱいメロディは少年期だけが持ちうる若さのエッセンスが気恥ずかしいぐらいに溢れ出ていて美味しすぎる。青春の痛みや苦味を感じさせ、決して明るい曲ではないが、、、。
途中ブレイクが入るなど曲の構成もドラマチックに良く出来ている。ギターソロもいい。バックに入る小沢健二?とのハーモニーも実にいいね。エンディングのシャウト風に歌い上げていくところなんかも絶品。曲が約5分とたっぷりこんな世界が堪能できるのも嬉しいね。全てにおいてギターポップ史に燦然と輝く名曲だ。こんな曲がこの日本から出たことをとても嬉しく、誇りに思う。フリッパーズギター、どうも有難う。
明るく元気 | テンション | 高揚感 | 疾走感 | グルーブ | メロディ | 器楽 | 瑞々しさ | ボーナス(疾走感) | ポップ偏差値合計 |
6 | 10 | 7 | 10 | 9 | 10 | 8 | 10 | 5 | 75 |