|
甘茶ソウルコンピの世界
SWEET SOUL COMPILATIONS MYSTIC SOUL FROM NEW YORK CITY '99(PCD-5387) サブタイトルに「フラミンゴ・シンジケートpresents究極の甘茶ソウル・コレクション3」と謳われている99年のp-vine製コンピCD。U.S.BDGの「70年代のヴォーカル・グループ」のコーナーでも異彩を放っていた#325 ULTIMATES、#326 SPICEのプロデューサーであるBRUCE CLARKEの未発表を含めたプロデュース作品集。「究極の甘茶ソウル」とあるが実際には年代、ジャンルごっちゃ混ぜで同一プロデューサーものとしての統一感も少ない。 1は解説の鈴木啓志さんによると人気のモダンソウル。77年の女性シンガーのもので暗めのメロディと強面そうな歌いっぷりは個人的にはノーサンキュー。2、3は86年のニューヨーク・ダンス・サウンドという感じで適性の無い私にはツライ。4、5は同一グループで元ULTIMATESのリードが歌っています。85年の4はファルセットに時折バリトンが絡む、70年代甘茶ソウルを彷彿させる甘いスロウ。サウンドやコーラスもしっかり甘くてムードは素晴らしいがメロディにメリハリ、キャッチーさが足りない感じで惜しい内容。 5は甘茶ソウル百科事典 TERRY'S SELLECT 017でライナーによるとテリー氏の永遠の甘茶ベスト・スリーだそうな。曲はU.S.BDG #325 ULTIMATES収録曲の焼き直しですが、いまいち垢抜けなかったアルチメイツ版と比べ、85年製のこちらはかなり洗練された音作りとなっていて余分な脂身を削ぎ落としまくった感じ。絶唱タイプのバリトン・ヴォーカルにも磨きがかかり縦横無尽に歌いまくります。個人的には好みではないですが、グレイドは高い、、、というか甘茶難易度も高い感じがしますね。 続く7は甘百BILLY'S SELLECT 029です。89年の作品で暗く湿った甘めのムードの曲で出来はイイんですが個人的にはこういう空気感は苦手です。更に打ち込み臭がキツいのもマイナス・ポイント。ブラコン好きな方には歓迎されるかもしれません。9はピコピコしたチャラいディスコ、10、13はディープ、12は古めのカッコいいダンサーと、この辺は全く脈絡無く並びます。 16はDRAMATICSのカバー。大仰、大味なバラードでブラコン臭のするヴォーカルも加わりかなり苦手なタイプだけど出来はなかなか。18は76年製のリードの終盤のがんばりがドラマチックな語り入りスロウバラード。こんな曲がもっといっぱい入ってたら良かったのにね。 (甘茶偏差値65以上) (甘茶偏差値61以上) (甘茶偏差値60) 01 Decisions / FREDDIE LOWE 02 What Goes Around、Comes Around / TGB BAND 03 Do The Right Thing / TGB BAND 04 Don't Rush Me Now / NEW YORK CITY(甘茶偏差値62) 05 You're My Lady / THE GENTLEMEN FROM NEW YORK CITY(甘茶偏差値64) 06 Mother For My Children / GLASS TEAR 07 Love You For Ever / GLASS TEAR(甘茶偏差値62) 08 Please Let Me Stay Awhile / THE MONIQUES 09 I Found A Love (And You're The One)/ DARLENE DAVIS 10 I'm Gonna Make It / DONNIE SCALES 11 If I'm Your Man / DONNIE SCALES 12 Lonely Lover / SONNY SMITH (ダンサー) 13 Everythings Gonna Be Alright / SONNY SMITH 14 Gold Digger / F/X 15 I'm Coming Home / THE OVERWEIGHT PRINCE 16 My Ship Won't Sail Without You / UNIQUE BLEND 17 Waiting For My Baby / UNIQUE BLEND 18 Why Should I Forgive You / SHOCK(甘茶偏差値65) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[甘茶ソウル百科事典&GANGSTA LUV] カテゴリの最新記事
|
|