ワルプルギスの夜シリーズ 1/2/3 希有馬屋
ワルプルギスの夜 '04冬
ワルプルギスの夜続編:人豚2 (ワルプルギスの夜2) '06夏
ワルプルギスの夜3 '06冬 (画像)
「広大な裾野の広さを持つ文化の頂点に立つ作品の質は極めて高い」というのは、何も70年代ソウルに限ったことでは有りません。近年コミケを中心に大いに盛り上がりをみせるエ○同人誌業界ですが、その数え切れない程多くのエ○同人誌の中にも当然、素晴らしい作品が有ります。そんな中でも同人サークル希有馬屋(KEUMAYA)が2004年から2006年までに発表した、「ワルプルギスの夜」シリーズ(未完)は私が最も素晴らしいと思う作品です。
主人公はゲーム/アニメ「Fate/stay night」のヒロインの遠坂凛なので、いわゆる二次創作物ということになります。本作でも原作の設定同様、彼女はツインテール姿の優等生でプライドの高いツンデレ美少女。そんな彼女が実の妹の間桐桜の先導でひたすら陵○されていくという内容。
希有馬屋さんの絵は技術的にプロ水準であるのは当然として、繊細かつ写実的でありながら、しっかりとご自身のタッチを確立した、実に味わい深い魅力的な絵柄です。個人的にツインテールがツボなのを割り引いて考えてもここで描かれている遠坂凛は実に可愛らしくエ○ティックに感じます。間桐桜の残忍で冷ややかな視線との対比も素晴らしいですね。
ストーリーもオリジナリティが高く、否、もしかしてどこかに元ネタとなる作品が存在するのかも知れませんが、それでもしっかりと消化され、ご自身独自の世界観を確立させたもの。プライドの高い美少女が監○、調○、陵○され、ひたすら奈落へ堕ちていくという意味では官○小説の大家・千草忠夫氏の諸作品が思い浮かびますが、そのリアリティさ、緊迫感などどれをとっても千草氏の官○ワールドに勝るとも劣らないグレードの高さ。
特に堕ちていく遠坂凛の心理描写が特筆すべき内容で、幅広く表現力豊かな語彙によって臨場感たっぷりで興奮させられます。場面設定もヴァラエティに富み、様々なフェチ心をくすぐる男性読者のツボを心得まくったエ○さ満点の性○写とともに超一流の官○ワールドが展開されます。(↑のリンク先でサンプルが見れます。)
* 事情により一部伏字表記にしております。
新たな側面 中国嫁日記 / 井上純一(希有馬屋) 「ワルプルギスの夜シリーズ」