『成長を止める薬』を誰に使うか?
作成が極めて困難で非常に高価で希少な『体や心の成長を止める薬』があるとして、それを一体いつ誰に使うかだけど、これはもう「抱きしめたい」録音直後の1963年末のビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニーで決まりでしょう。
「シーラブズユー」「抱きしめたい」「プリーズプリーズミー」など最初期のビートルズのシングル群はポピュラー音楽史的に革命的な作品だったし、瑞々しくスマートでスーパーポップな初期ヒット曲は個人的にも別格的存在。他の何よりももっと多くの「シーラブズユー」級のスーパーポップな曲を聴きたいと思いますね。心の成長が止まる訳だから、「ポーの一族のエドガー君」のように分別をもった大人になったりアズテックカメラ等イギリスのネオアコグループのようにあっという間に瑞々しさを失って老けこんだりせずに永遠に瑞々しさを保ったまま。そうなると「イエスタディ」「ヘルプ」「ヘイジュード」などの中後期の名曲群は作られることはなくなってしまうだろうけど、個人的には1963年でビートルズの成長を止めたいですね。第二、第三、第十、、、第百の「シーラブズユー」、「抱きしめたい」が聴けるならそれに勝るものは無いかな。
次に『成長を止める薬』が使いたいのは「海へ行くつもりじゃなかった」を完成させた直後の1989年のフリッパーズギターの二人。ネオアコ史上に燦然と輝く、やはり瑞々しくスマートなスーパーポップなあの頃の楽曲をもっともっと沢山楽しみたい。小山田圭吾君と小沢健二君にはいつまでもヤンチャで人を小馬鹿にした憎らしい若造のままでいて欲しいですね。他には松田聖子の初期ヒットを連発させた頃の小田裕一郎氏にもあの頃の感性のままもっとポップな楽曲を作って欲しいかな。アイドルと言えば広末涼子のデビュー当時もなかなか弾けていて可愛いかったかも。彼女に限らず女性アイドルに『成長を止める薬』を使って永遠に劣化させずに楽しみたいというのは男性ならば誰しも持っている願望でしょうか。
技術的に『成長を止める薬』を作ることは不可能に近いだろうけど、例えば独裁者などが倫理的問題を無視しクローン技術を用いて「15歳の広末涼子」を毎年一人づつ作り、永遠に楽しみ続けるということは不可能ではないと思う。勿論私が独裁者だったら「1963年のビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニー」を永遠に楽しみ続けたいけれども。
皆さんはいつ頃の誰に『体や心の成長を止める薬』を使いたいですか?
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