CAFE APRES-MIDI ベスト10
【 ポップ偏差値 68 】
Les Baxter Orchestra And Chorus / Girl From Uganda '69 「African Blue」
エキゾチック・サウンドの代表的音楽家レス・バクスターの69年のインスト曲。アルバム「African Blue(The Exotic Rhythms Of Les Baxter Orchestra And Chorus)」収録。(CAFE APRES-MIDIコンピではSAFRAN収録)エキゾチック(異国情緒)とは言っても実際は西洋人視点の東洋や中南米音楽といった感じですね。この曲のウガンダというのは東アフリカに位置する国ということだけど、特にアフリカを感じさせる内容ではないかな。ちょうどジャケ写の女性あたりをイメージした曲なのかもしれません。
サウンドとしては、洗練されたラテン・ジャズ/ボサノバといった感じで甘いメロディに細かくリズミカルに刻まれるハイハットの音色が心地よい。柔らかな女性スキャットに冷やかなフルート、可愛らしいヴァイブや控えめなピアノなど構成される様々な音が効果的に配置されている感じで完成度は高い。そして何よりも思慮深さを感じさせるメロディが素晴らしい。ブライアン・イーノを彷彿させる、どこか達観したような大人のメロディ。実際この曲は彼が47歳の時の作品で、成熟した人物だからこそ作れたメロディであろうと感じます。という訳で個人的にはエキゾチックというよりも、そのサウンドの完成度の高さとメロディの達観性に価値を感じています。
「YOU TUBE」で聴けます。