原水爆禁止世界大会・長崎大会
↑閉会集会で参加者と熱く歌いあった ♪We shall overcome, we shall overcome We shall overcome some day Oh deep in my heart, I do believe That we shall overcome some day 私と原水爆禁止運動とは、もう25年以上の付き合いだ。私が運動にかかわり始めた初期の頃は、核兵器の廃絶を言えば、理想論と馬鹿にされた。しかし、いまや、国際的な反核平和運動や、非同盟諸国との連帯のなかで、核兵器廃絶は世界の大きな本流となっている。とりわけ、かつてアメリカの核戦略を推進した多数の元米高官(キッシンジャー元国務長官、シュルツ元国務長官、ペリー元国防長官、ナン元上院軍事委員長)や、NATO加盟国政府首脳のなかからも、「核兵器のない世界」のために行動をおこそうという声がくり返しあがっていることは、われわれを大いに激励してくれている。こうした平和への激流が全世界でおこるもとで、唯一の被爆国の政府でありながら、「核抑止力」論にしがみつき、米国の「核の傘」依存を正当化し、核兵器廃絶を正面から掲げようとしない日本政府の逆行ぶりはあまりにも惨めだ。今回の世界大会の結論は、2010年にニューヨークで開催される「核不拡散条約(NPT)再検討会議」において、必ず2000年NPT再検討会議で核保有国が受け入れた核兵器廃絶の「明確な約束」を、すみやかに実行させるために、直ちに行動を開始したことである。「核兵器全面禁止・廃絶」の実現へ、今こそ力強い歩みを始めるときだ。2008年世界大会が呼びかけた「核兵器のない世界を」署名に全力でとりくむとともに、2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議、ニューヨークの国連本部に持って行きたいとは思うが、まあ、私は無理なんで、行く人に託そう。いずれにしても、粘り強い系統的なとりくみで、地球上から核兵器を一掃する時代を築きたい。