日本の教育は、これでよいのかな

2008/03/05(水)17:42

読解力高めに必要な力

読解力(22)

  読解力を高めるには、どんな力が必要なのでしょうか。「語彙と文法は、民族語の核心である」と言われています。このことから、語彙と文法が、読解力高めには必要な要素だと言えますね。語彙については、このブログで、漢字語(熟語)のことなどについて、考え合ってきました、特に漢字語については、その回数が多くなっています。それは、漢字語を理解させるには、工夫が必要だからですよね。たとえば、下の画像の易を使った漢字語、この易の意味が、どの意味で使われているのかという、吟味がまず必要ですね。そのことと併せて、その読み方を選ぶことになりますね。                      たのしくみにつく漢字の力』(ルック)意味としては、                           読み方やさしい・・・・・・・・安易 容易  簡易  難易  ・・・・・・・・・イ取り換える・・・・・貿易   交易・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エキえき・・・・・・・・・・易者  易断・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エキ 次は、文法です。文法では、まず、主語と述語をはっきりさることだと思います。そのうえで、主語を詳しくしている言葉(修飾している言葉)、述語を詳しくしている言葉、これを、はっきりとさせるといいのだと思います。具体的には、過去のブログを引用して、説明してみます。    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・February 22, 2007 読み聞かせと主語・述語、読解と主語・述語 [ 文法 ]    4年生で、指導される『手袋を買いに』を例に、下記の事を考えて見たいと思います。 「語いと文法が、民族語の核心である。」と、言われています。 読解力が低下していると言われていますが、ですから、それは、語い力と文法の力の低下なのでしょうね。 このブログでは、その中の語いにこだわって、いろいろな視点から書いてきましたが、 文法については、弱かったです。 そこで、これから、少し、触れていきたいです。よろしくお願い致します。 実際の読み聞かせの活動の中で、考えて見ましょう。 暗い夜が、ふろしきのようなかげを広げて、野原や森をつつみにやって来ましたが、 雪はあまりに白いので、つつんでもつつんでも、白くうかびあがっていました。 これは、『手袋を買いに』からの一文です。少し、複雑な文ですね。ですから、主語と述語をはっきりさせないと、読解にならないですよね。 さて、この文の中の「つつんでもつつんでも」は、 何がつつんでもつつんでもなのでしょうか。 これを決めないと、この文の意味を、読解したことになりませんね。 正しく読解しないと、 それは、読み聞かせの声になって出て来てしまいます。 それは、読み手は、読解ができてないから、 必要以上に速口で読んでしまったり、 一音一音の発音がいい加減で、滑ってしまったりする事になるのですね。 いわゆる誤魔化し読みですね。 上の文ちゃん人形の右にあるように、 つつんでもつつんでもの主語は、 夜が(暗い)ですよね。 それから、述語の「浮かび上がっていました。」の主語は、 雪ですね。 本日は、主語と述語をはっきりさせて読むことについて 考えてきました。続きます。参考資料・・・『新・文法教育の実践』(初級) 松山市造・小松善之助編著  一光社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上のように、読解力には、語彙と文法の要素があるんですね。この視点での指導が、まだまだ、不十分だと思える生意気な今日さんです。ご面倒でしょうが、 下のマークの応援クリックして下さると、うれしいです。   下記の本は、漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。上の意見を詳しく書いています。 * こちらは、1字・1字の指導の練習帖です。 1セット5過程に基づいた展開になっています。 1~6年生まで揃っています。   

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