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テーマ:最近観た映画。(38852)
カテゴリ:日常生活の話/娯楽・趣味関連
(かなり長文ですが。。。)
フジテレビの人気ドラマ「踊る大捜査線」の映画版。 正確に言えばその映画版の番外編。正式には「スピンオフ」というらしい。 キャリアのはずなのに「警部」になるために試験勉強に精を出しているという変った警部補役をやっていた、真下正義が今回は主役です。(キャリアは試験などせずに自動的に警部になれるはず) 何事も努力するのはいいことですが^^; そんな警部になるために勉強に勤しんでいた真下警部補も数々の試練と事件を経て警視に昇進。ネゴシエーターとして再登場したのが前作「レインボーブリッジを封鎖せよ」です。 流石に警視となった今は昇進勉強はしていないみたいですが・・・ 憧れの室井管理官にも一歩近づいた真下警視が主役のこの映画を一昨日見てきました。 青島役の織田裕二と室井役の柳葉敏郎がギクシャクしていたり、織田裕二が「もう続編には出たくない」などと言っていたが、金のなる樹でもある「踊る系」を手放したくないプロデューサーが苦肉の策としてユースケ・サンタマリアを主役に作った映画だというもっぱら噂の(いや一人で私がそう思っているだけなんだけど)映画だけど、結論から言って、 前ニ作より面白かったです! 映画のストーリーは一言で言えば「テロ」 正体不明の犯人が最先端設備が整っているはずの 時期がクリスマスイブなのは気にしちゃダメです。 (クモとは最新列車の名前なんですが芋虫の頭にライトをくくりつけた感じなんです。もっと格好いいデザインにならなかったのかと思いますが、シャープなモノよりもこっちのほうが迫力があるので良いのかもしれません) 要約すればこんな話し出す。 私地下鉄のことなんてよく知らないし、ツッコミ入れろ!といわれてもそんな知識ないので1観客として言わせて頂ければ素直に「面白かった」です。 ただ。あんま交渉できてなかったのが残念。 最後の爆弾の在り処を聞き出す所は、使い古したネタだけど、引っ掛けとしては有りだったんですがが、「クモ」に爆弾がつんでいないのを当てる場面では、確固たる確証や根拠があるわけではなくただの「感」だなんで・・・・そんなんでいいのー交渉人・・・・ まぁその前に木島の「感」という伏線というか前振りがあったので、それほど不自然な会話ではなかったのですが・・・ 文句はこのくらいにして映画の内容に言っておきましょう。 踊るの映画では、大抵本題に入る前に小さな事件が起こったり、幾つかの小さな事件(窃盗とか、噛み付き魔とか)が同時進行して起こります。すみれさんが青島とは違う課なので仕方ないのですが、今回は真下を主役にしているということで余計な事件はおきません。 交渉人とオタクヤローの一騎打ちです。(でもないんですが) このオタク野郎は前作の踊る(映画)でインタビューをしていた真下を見て以来、彼に執着していたようで、何と彼女(雪乃)の存在まで知っていました。おまけにデート先まで。 そして真下が映ったTVをビデオ録画しているのです。 ここまでくるとオタク通りおこしてただのストーカーです。 何で標的が真下なのかといえば、犯人が何度も『真下さんなら分かるでしょ?』と言っているように、恐らく真下を同列に見て、何かしらのシンパシーを感じているのでしょう。 オタクストーカー野郎に共感される真下が可哀想な気がしますが、未だに後生大事に雪乃さんの写真を片身はなさず持っていたのでやっぱり似ているところがあるのかもしれません。 真下自身も「ボクはギリギリで踏み留まっている」と言っています。 結局この2人似たもの同士なのです。 ただ「似て非なるもの」「一線を超えたものと踏みとどまっているもの」の違いが天を地ほどある、ということだけは確かです。 それはさておき、真下の交渉ぶりはあまりよろしくないのですが、犯人との駆け引きの途中で出てくる往年の名作品に思わずニヤリした人もいるはず。 ただ。 私はほとんど知らなかったけど(苦笑) とにかく、犯人と映画や小説の話したり、怒ったり挑発したりしながら話しが進んでいくのですが・・・・(映画として一番大事なくだりですがそれは映画を見て下さいね^^) 結論から言えば「犯人は分かりません」 犯人を追い詰め爆弾爆発はもちろん阻止するのですが、犯人は車ごと炎上してしまうのです。 「人質と共に犯人の命を救う」という交渉人の使命からすれば大失態ですが、私はこの終わりもまぁいいかなと思いました。 真下のセリフにもあるように、「向こう側へ行く人」「ギリギリ踏みとどまる人」の境目は今日曖昧になり、高度情報社会とテロがいつ起こりうるか分からない私たちの中にいつ「弾丸ライナー」(犯人の名前です)が現れてもおかしくはありません。 犯人はもしかしたら私たち自身なのかもしれません。 しかも今回は交渉人として、「目に見えぬ敵」を相手にしていました。 上手くいえないけれど、「どこにいるか分からない不安定な存在」を象徴するには犯人は最後まで不明にしておくのもひとつの演出かなとそう思います。 ただどうやったら「声紋分析」をごまかせたのか謎です・・・どんなトリック使ったのか とにかく「次回作」で犯人が出てくる可能性は否定できませんね。 劇中のプロファイリングでは『孤独。自己顕示欲が強い。鉄道に詳しく、映画も詳しく、コンピュータに強い』と出ていたので、矢野が犯人かな~と思っていたんですけどね。 鉄道に詳しいのはJRの広報なので当たり前だし、自己顕示欲もやたらしゃしゃり出て煩くて目立ちたがるし。 でも・・・・孤独ではなさそうですよね。 あんまり煩いので友人はいない、という可能性もありますが。映画はよく分からない。 ただ矢野はずっとあの総合司令室にいたのであのダサイ車を動かすことも真下と交渉することも不可能。(まさか車も遠隔操作ですか?いくら何でも無理ですよね) とにかく出てくる登場人物には犯人になる暇がないので。私が先に言ったように今のところ「犯人不確定」もしくは「次回持ち越し」なのでしょう。 次作の「容疑者室井慎次」が楽しみです。 話を冒頭に戻しますが、何故私が前二作より面白いかといえば、何ていうんでしょうね・・・ 下手な「泣き」が入ってないことでしょうか? 第一作は織田裕二。二作目はすみれさんがそれぞれ銃弾に倒れます。 しかし踊るは「誰も殉職しない刑事ドラマ」であるのは周知の事実なので「死ぬわけないじゃん」と冷めた目で見てしまったのです。 私は心が冷めた女です。・・・・(^^; その点今回は変に「泣き」のシーンは入れてません。そこが好感度UPです。 おまけに脇役を固める人がいい。ギャーギャー煩い木島や、薀蓄と小うるさい矢野。 元鉄道オタクで矢野に昔の自分を重ねているらしい片岡。 それ線引き屋。 皆いい仕事しています。 木島に関しては「いらない」という話もありますが、彼がいないと話が地下だけになってしまうので息苦しくなります。地上で動き回ってくれる人が必要だったと私は思いました。ただ、テレビ朝日でやっていた「富豪刑事」のとある刑事と木島さんのキャラが被りすぎている気がしました^^; ドラマ「アンティーク」のように同名役で出演しているのかなとも思ったのですが局が違うのでそんなことはないですよね・・・・・多分。 詳細は映画を見て下さい。結構楽しめました。(とか言って答えほぼ言ってるじゃん^^;) 雪乃と真下の関係も少し進展しているようです。みんな雪乃のこと「彼女」扱いしていますし、それを真下は特別否定していません。普通にデートする関係になっているようです。 でも真下と雪乃の言動を見ると、今までの「同僚以上、恋人未満」だったのが、限りなく恋人に近い大切な人になっているようでとても微笑ましいです。(でも恋人ではない、という) エンドテロップを見ると・・・・2人の仲が・・・・・ とにかく見るべし! ただあのJR脱線事故の関係者は絶対に見ないほうがいいです。 序盤列車がクモと衝突しそうになる当たりの急ブレーキ。車内の悲鳴と人々が横倒れになる映像。そして倒れ怪我している人々を運ぶ救急隊・・・・・ 全てがあの悲惨な事故とリンクします。 全く無関係でメディアを通してしか事故を見ていない私ですらあの映像は一瞬鳥肌が立ったのですから当事者は相当なものでしょう。 ですので見るのはよくないと思います、 最後にこの映画の一番の見所を教えて差し上げましょう。 それは え? 何言っているのかって? それは見た方は分かるはず。 とにかく「お母様」がこの映画のキーポイントなんですよ!! 最後の最後。 個人的な話なんですが私「威風堂々」っていう曲が大好きなんです。最後のエンドテロップホント良かったな・・・・ ラストに「容疑者」の予告も流れるし、踊るファンなら最後まで見てくださいね~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月27日 16時07分22秒
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