41~50→ 31~40[ドロップ] 視界が歪んで こぼれ落ちていく 透明な結晶は 溶け出して流れ落ちた 胸に残る闇が いつか消えるまで 時間はかかりそうだけど 儚い夢みたいで 少し頼りない 見たことない世界へ [ビューティフル マインド] 閉じ込めていた想い出を 僕は取り出して 少し眺めてから また小さな箱にしまった 僕はあの頃笑っていただろうか 君はあの時笑っていただろうか 降り注ぐ光や髪を揺らす風 君はあの時泣いていた 僕は君の涙を忘れない ビューティフル マインド [ソルト] 今日もまた答えられそうにない そんな質問を 食卓に残して君は食器を洗う テーブルにこぼれた塩の結晶 その中のひとつに 僕の探す答えはあるのかもしれない [本能コピー機] 増殖する欲望のイメージが 分裂を繰り返していく 浸み込むメディアの液体が カラダを不感症にする 刺激をもっと頂戴 僕らも所詮本能コピー機 諭吉をもっと頂戴 君だって本能コピー機 [ハロー オレンジ] しぶき上げて沈んでく オレンジ オレンジ オレンジ すぐに果汁を失っていく ドライフルーツ ドライフルーツ ドライフルーツ ハローハローハロー ミス オレンジ? 『 I 』 愛が道端に落ちていたんだ。 それを拾ってポケットに入れた奴。 蹴っ飛ばした奴。 通り過ぎた奴。 しばらくして僕はその横に僕の愛を並べて置いた。 そして、立ち去った。 [koe] ぽっかり開いた隙間に 侵食してくる君の声 心の奥底に届く頃 少し痛みを伴って 満たされていく 君の言葉で 君の指先で 期待と不安が交錯する むしろ悪寒に近いこの痺れは 僕の中枢神経を麻痺させていく [word] 雨に打たれていた 滲んで消えかかった 言葉・コトバ・ことば 消えるのは言葉だけでいいだろう [inside] 広がった空間を分割し 自分の居場所をキープする 壁を作った人間に 壁の外から 壁を取り去ることが愛だと説く 閉ざされた空間は むしろ 閉塞感より安心感を与えた ベルリンの壁を壊したのは 愛なのか? そんなことを思いながら また隙間から 外を眺めた [flashback] 暖かな午後に すれ違った 君と同じ匂い 柔らかな唇 ちいさな耳 華奢な肩 冷たく細い指 忘れかけていた 君の姿 君への想い フラッシュバック 少し立ち止まって 振り返ることなく 先を急いだ |