熱帯香粧館

「マミマミ、プレゼントがあるよ」
と、子ちびが嬉しそうに言う。

予感はあったよ。
そんな気はしていたよ。
ああやっぱり。
それほど驚くコトもない。
………
ＦＡＷＮカラーだよ。
和でいえば淡黄褐色だよ。
英でいったら、ライトイエローブラウンさ。
そうそれは、小鹿ちゃんみたいな可愛いコちゃん。
三羽めの、ネザーランドドワーフバニーだよどうしましょう。

子ちびのお友達んとこで、飼いきれなくなったのを、二つ返事で引き取ってきたらしい。
姐やんは、シンプルに「お茶々さん」と呼ぶことにしたからね。
お茶々さんは、おとなしめで、黒い瞳がくりりんキュート。
草の上を、白、黒、茶。
三色毛玉が、楽しそうに跳ねている。
好例の、「また姐やんちに、新しい家族が増えました」だ。
もう誰も、子ちびを止めるコトなどできはしない。（笑）

パールシティのほうで、子１の属する、吹奏学部の交流演奏会。
生の吹奏楽は、迫力あって痺れちゃう。
鼓舞されて、おかげさまで勇気凛々。
血行良くなった感じよ姐やんは。
そのまま書籍のピックアップ。
凛々なまま、お買い物行ったら、ついお洋服もどっちゃり買いだめしてしまう。

ダッチオーヴンパンでコトコト煮込んだ、熱々ローズマリーポトフ、刻みパセリ大盛り。
フレンチブレッドに、ガーリックアイリッシュバター。
相方のお土産のアップルパイ、ヴァニラアイスクリームアラモードにしていただこう。

翌日早起き。
うさぎシャンプー＆ブラッシングで、のんびり癒されるひととき。
ピョンコピョンコと、膝に乗ってこられたりするとデヘヘヘヘ。

お昼に、ツナサラダのサワーダヴサンドイッチ＆ヴァニラソイミルク。
おやつに、ココアロールにバナナスライス添えたのにクールウィップ乗せ。

遅めのディナーに、牛テールに焦げ目つけて、少しのお米でコトコト煮込んだスープに、たっぷりとんがらし味噌＆お野菜お豆腐。とどめにコリアンな、細めのうどん玉入れてみました。（辛）
あと、タンジェリンオレンジいっぱい、つるりん杏仁豆腐。

最近、相方が夜中に、子等にねだられて翌日のために、ブルーベリーやチョコチップのマフィンを焼くようになったのね。
はっきり言って、姐やんのつくるモノより、子等に評判がいい。
ちゅーか格段に美味い。
お菓子作りは、分量きちっと量って、きちっと温度調節して、きちっとタイミング守るヒトのほうが上手なのね。
姐やんは、すべてにおいて野生の感だけが頼りなので、結果的に、アーティストとして表現するしか生きる道がないのです。（笑）
そして姐やんの芸術は、よく爆発してしまう。（←失敗も多いと言いたい）
おみそれしやした相方。
カナヅチ持ってる姿も似合うけど、泡だて器握る姿もサマになる。
明日は、クランベリーのマフィンかなんか、焼いてくれろプリーズ。

それなのに
「お姐さん…I saw another rabitt out there.What's going on?」
というアナタの追求に
「…眠い眠い眠いっ…。…Let me sleep…!」
と、いきなり寝たフリかまします。
「どーして僕に言わないのかなぁー？どーして僕に、隠すのかなぁー？どーしていつのまにか、うさぎが三羽に増えているのかなぁー？どこから、いくらで、購入してきたのかなぁぁぁぁぁぁー？（英）」
刑事さんの訊問は執拗だ。
寝たフリ死んだフリは、なかなか刑事さんには通じない。
結局起こされて、白状しちまいやしたコトの顛末。
実行犯は、子ちびなのに、これって冤罪よ冤罪よぅー。
相方にいわせれば、どうやら私は共犯者。
目が覚めて、うさぎ疑獄について、こうして自白日記も書く始末。
「Detective! Bake muffin!（刑事！マフィン焼いとけ！）」
が、そんな今夜の捨てゼリフ。