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熱帯香粧館

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2006.05.05
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カテゴリ:カテゴリ未分類
しっとり薄皮饅頭が、是が非でも食べたい。
姐やんはおはよう代わりに
「ハニー マンジュ~!ハニー マンジュ~!」
と、相方を揺さぶる。
むろん相方は、咄嗟のことに、何が何だかわからない。

そこは日系家族ですから、端午の節句のために、柏餅や粽なんかも買いましょう。
あっちゃこっちゃうろうろお買い物。遅いお昼に、天ざる蕎麦なんかいただきましたね。
お土産に、4チーズピッツァ&鮭おむすびに唐揚げに海草サラダよ。
で、食後の愉しみに、日本茶淹れて、ぱくっといったお饅頭。
う…
薄皮じゃないじゃん。
もそもそ厚皮饅頭じゃん。
これっていわゆる、葬式饅頭なんでしょか。
笑いましょう泣きましょう。
夢に見るほどいただきたかった、薄皮饅頭が厚皮です。
ハワイの饅頭侮れず。
なかなかどうして怖いぞぅ。(笑)

翌日。
朝のために、相方が焼いておいたブルーベリーマフィンはすでにない。
だから姐やんは、コーンブレッド捏ねはじめたんですよ。
ほんわか焼けたと思ったら、冷ますヒマから売れていく。
すごい子等&相方。
バッタの大群が、草原の緑を、跡形もなく喰いつくしていくような食欲だ。

で、それからふと訪れてみたのは、カフェマハラニさん。
出がけに子1が、ジョークなのかシリアスなのか
「インディアンクジーンのお店に行くなら、福神漬け持ってきなさい。きっとないよ」
と、気を回しているのが微笑ましい。

「マハラニとは、クウィーンという意味なんですね。今日から僕は、お姐さんをマハラニと呼びます。ナマステ~」
と、テーブルを挟んで、向き合った相方が私に合掌している。
賢明でありながら、精一杯の美しい、ただの口先三寸だなそれは。(笑)
そして、冷たいチャイを啜ったら、たちまちシナモン&カルダモンな、インディアンフレーバーの虜になる私。
しゃりらりしゃりらりしゃりらりら。
頭の中で、すでに愛のシタールは鳴っている。

チキンビンダルゥは、コリアンダーと、フルーツ&お野菜ピュレのさっぱり系。
数知れず絡み合い、かつまた融合した、香辛料たちの奏でるハーモニィ。

ビーフマサラは、ギーのコクが際立つ、濃厚カルダモンこってり系。
数知れず絡み合い、かつまた融合した、香辛料たちの奏でるハーモニィ。

辛味はね、チリじゃなくってハバネロだってよ。
インディアンクジーンのお店で、ビーフのメニューがあるのは珍しいですねと尋ねたら、それはヒンドゥーではないからとのことでした。
 
姐やん辛いの好きだから、「ホット」って注文したの。
そしたら、ウェイターのお兄さんが念を押すように
「そんじょそこらのホットじゃなくって、インディアンホットですよ~」
と、言うのに怖気づき
「…マイルドで…いやミディアムホットでナマステ~?」
と、疑問系で注文のし直し。
そうして、爽やかな感じに、舌が燃えました。
か~っ!
じんじんとコメカミに響かない、さらっとした一過性の辛さ。
辛味じゃなくって、ふんだんなスパイスの香りでハイになる。
塩気は薄め。でもマンゴーチャツネで、好きなように風味をコントロールできちゃうのがイイ。
チャパティ好き好き。お代わりちょうだい。
バスマティライスに、シュレッドココナッツまぶしたごはんは、シナモンスティックで香りづけしてあるの。
いけないこれは。
馥郁としたスパイスたちに、姐やんは持っていかれる。
いけないこれは。
耳朶の奥深く、愛のシタールが、鳴り響いたまま止まらない。

ヨーグルト&ハルヴァは、カスタードゴートチーズみたいに濃厚で、しっかりしとかないと、身の破滅を招いてしまいそうな罪な甘さよ。

うっとりしながら姐やんは、カルダモンの実を取り出して、ず~っとず~っと笑いながら嗅いでいた。
あ~…。
シトラシィなくせに、なんなのこの甘く妖しく、胸焦がすようないい匂い。
あ~…。
指先にも髪にも、カルダモンの魅惑の香りが、まつわりついて染みていく。
あ~…。
姐やんは、カルダモンの香りに酔い痴れて、どこか異次元へトリップしたまま還れない。
あ~…。

「サイエンスフェアの学校行事で忙しい子1から、ベジタブルピッツァの差し入れ要求があったぞよ」
「Whatever you say Maharani.」
相方は、正しい応対を崩さない。
「Your word is law Maharani.」
が、この重臣、いつも殊勝なのは束の間だ。
時折り勘違いして、マハラジャ宣言の、大謀反を企てるのが珠にキズ。

で、湯浴みの儀式は、カルダモンスウィートの香りの、インディシュガーラブで全身くまなくマッサージ。
そして、ヒンディ映画。
「Main Madhuri Dixit」観賞。

マハラジャもマハラニも(←「相方も姐やんも」と言っている)、じゃんじゃか踊りだしたい気分なの。
凄いよねインドのムーヴィインダストリィ。
田舎娘のチュキはね、踊りが得意。
ボンベイに行って、マドゥリみたいな映画女優になるのを夢見てる。
幼馴染のラジャの、何があっても変わらない励ましと協力を得て
悪人はびこる大都会のボンベイで、悪戦苦闘しながら、紆余曲折を経ながら、山坂たまさか越えながら、頑張るんだよチュキとラジャは。
踊りのシーンは、物語ぶっとばすほどに圧巻だ。
チュキはもう、踊りだしたら女神様。
で、昭和初期の小津映画のような内容展開に、相方も姐やんも、首クネクネ踊りしながら落涙だ。
素晴らしい!
インドの、人情ほろりダンシング百烈映画!
これはもう、インド人にビックリ!
韓国映画より、ある意味はるかにスパイシィ。
まさか落涙するとは、予測だにしていなかった。

ラジャは全人類の女性の、理想の男性像なんですよ。
でも、その素晴らしい人物のラジャ、長身でもなく、パグに似てるのパグに。
ラジャパグ ラジャパグ ラジャパグ ラジャパグ。
男は顔じゃない。
男はパグだっ!
ってくらい、素晴らしいハートの持ち主なのラジャ。
「結婚生活を穏やかに、幸せに営むなら絶対パグ。
でも、恋に溺れるなら、身も心もぼろぼろになるとわかっていても、決して幸せにはならないと知っていても、それを覚悟で、手強いシェパードを選ぶのが、女の道というものよね~(英)」
と、相方に語れば
「ごめんね僕はシェパードで。ガルルル…ワフワフッ!(吠)」
と、本来なら、マハラニの名によって、死罪は免れないようなことを言う。

そんなこんなで、姐やんはカルダモンの精油を買いに、近々走って行かなければなりません。
顔の彫りの限りなく浅いマハラニは、そう決め込むのでした。
………
衆生あまねく、タ~ジ~マ~ハ~ルゥ~。
(額にビンディ。生き様は、カーマスートラに則ろう。合掌~。)



















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Last updated  2006.05.08 19:37:59


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Comments

鳳珠@ Re[1]:CLARINSの「Instant Smooth」(02/06) lumi6765さん >もうさっそくHP行ってみ…

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