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カテゴリ:原子力
物理学者・寺田寅彦
「ものを怖がらなすぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなかむつかしい」 これ、私の好きな言葉なのですが、つい最近、この事を強く感じる事故がありました。 先週発生した、ロシアのレニングラード原子力発電所敷地内のクズ鉄融解炉の人身事故です。 事故があったのは原子力発電所の関連設備ではないにも係らず、一部の方は過剰反応しているようで、「・・・なんだかねぇ。」と感じています。 爆発したのは低レベル金属廃棄物の融解炉です。場所は発電所付近にあるようですが、原子力発電所自体とは直接関係のない建物で、所有企業も発電所とは別。つまりは原発事故ではなく、鉄屑リサイクル精錬工場での『産業人身事故』ということになります。 取り扱っていた鉄屑は発電所等から発生したものですが、リサイクルを前提として分別した後のものですから、大した放射能は帯びていなかったのではないかと思われます。 実際、周辺の放射線量には有意な上昇が見られないとの事です。 しかし、何で日本国内のマスコミはきちんとした情報を流さないのでしょうか? 国外では情報がたくさん流れているのに・・・ せめて「原子力事故ではない」ことくらいは報道すべきでしょう。 国外に目を移すと、「Google News」で「Russia Leningrad nuclear explosion」といった単語の組み合わせで検索するだけで、情報が溢れるほど出てくるんです。 ↓こんな感じで。 Google News 検索結果 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月23日 01時26分51秒
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