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チラシの裏の幻視録

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2006年02月27日
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カテゴリ:原子力
 こんにちは。

 本日の電気新聞に、フランスのピィティエ・サルペトゥリエール大学病院センター核医学部のアンドレ教授へのインタビュー記事が出ていました。
 ネタは、六ヶ所村の再処理工場の運転によって周辺住民が受ける年間0.022mSvの被ばくに関するもの。

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「アクティブ試験 放射線の影響は?」
「ごく低線量 合理的判断を」


<概要>
 ・六ヶ所再処理工場による「年間0.022mSv」という値は、取るに足らない無視してもいい線量。
 ・パリ・東京間の飛行機搭乗1回で被ばくする量と同じ。
 ・平地に住んでいた人が標高100m高いところに引っ越すと、受ける放射線は年間0.02mSv増える。
 ・フランスではその50倍高い線量の水を飲料水として飲んでいるが問題はない。
 ・ラ・アーグ周辺での小児白血病(100mSv以下では起きない)は再処理施設からの放出(0.01mSv)とは無関係。
 ・フランスのマスコミは人が心配するようなうわさを好み、安心させる仕事はほとんどしない。
 ・ラ・アーグの疫学調査の結果も殆ど報道されなかった。

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 被ばくに関する記事には目新しいものはないのですが、気になったのは最後のマスコミに関する部分。原子力&核燃料サイクル大国のフランスでも同じなんですね。
 そう言えば、フランスの原子力関係者が、某国際会議で
 「フランスには2種類の放射線がある。人体に影響を与えない良い放射線(=自然放射線)と、影響を与える悪い放射線(=原子力施設からの放射線)だ。」
 という趣旨の発言をして会場の笑いを取った、ということがあったと記憶しています。(面白かったのでテキストファイルにして保存しておいたのですが、失念。「自然界に放射線は存在せず、原子力設備だけから有害な放射線が出る」だったかも。)

 以前何かで読みましたが、フランスで原子力施設の運転が周辺地域の理解を得ているのは、エネルギーや環境に関する教育や、トラブル情報の積極的な開示によるところが大きいとか。
 エネルギー教育・・・日本は「教育」の現場にいる教師が原発嫌いのケースが多いですからねぇ。
 トラブル情報の開示は、ここ数年、各電力が積極的に行っていますね。「電球の玉切れ」とか「ローカル空調機(←水冷式のエアコンです)のフィルタ交換」なんていう、どうでも良い事までWEBサイトに掲載する電力まであります。
 たかが消耗部品の交換さえ表に出さず、「資料情報室の連中、どこまで掴んでいるんだ?」なんて鍔迫り合いをやっていた(←らしい)頃とは雲泥の差です。


 人間が普通に生活していて自然界から受ける放射線は、平均で年間約2.4mSvです(世界にはこれより自然放射線がずっと高い地域も存在しますが)。
 六ヶ所再処理工場の運転による被ばくは最大で0.022mSvですから、この100分の一以下ということになります。
 反対派が言っている様に再処理工場の運転によってセシウム137やヨウ素131が周辺生物に蓄積されるのかどうか、アクティブ試験開始後の環境モニタリングの結果に注目したいところです。





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最終更新日  2006年02月27日 23時16分40秒
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