進学校の競争に疲れ、広大な大自然に囲まれた「大蝦夷農業高等学校」通称「エゾノー」に入学した八軒勇吾は、はじめての経験に悪戦苦闘......鋼の錬金術師の荒川弘が描く酪農青春グラフティーの第2期。怒涛の夏休みが終わり2学期が始まる。季節は秋に。
★前のお話は→ 「
銀の匙 第1期・第2期あらすじまとめ」
銀の匙 Silver Spoon 第2期
秋の部 第4話 「南九条、あらわる」
いよいよ新人戦。たくさんの人に1年生はみんなガチガチ。大川先輩が激励にやってきてアドバイスするが逆効果。中島先生は、いつもの練習通りに馬を信じて跨っていれば馬が導いてくれると言う。
試合経験のあるアキも緊張してきたと言う。そこに白馬に跨った女子が現れた。
「こんな地方大会ごときで緊張するなんて情けない。御影アキ、やはり小者」
アキの幼なじみの、南九条あやめ。白い馬は海外から取り寄せたマイホースだと言う。金持ちなのかとアキに聞く八軒。地元農業組合長の孫で、家は、高速道路が通るときに山と畑が高く売れたのでウハウハなんだとか。
アキとは中学も同じで一緒にエゾノーの推薦を受けた仲。ということは、推薦落ちちゃった人?と八軒。あやめはこの大会でふたりとも叩き潰してやるから覚悟なさいと言う。あやめはアキにまずは小障害飛越Cで勝負だと言うが、Cは初心者向け、アキはBからの出場だった。
新人戦スタート。副ぶちょーも応援。円山は障害物を壊してしまって減点。あやめが登場。華麗な飛越で注目を集めるがタイムオーバーで失点。栄はバーを落とし木野はタイムオーバー、エゾノーの1年はグダグダ。これも修行だと中島先生。
八軒の出番。ガチガチに緊張。みんな見てるからカッコイイとこ見せなきゃと思ったが気づいて自分の足にムチを入れる。
「おれはカッコよくなんかない。ゴミ虫なのでお前にすべてを託す。頼んだぞ、マロン」
八軒がスタート。集中力だけなら誰にも負けない。スピードに乗って順調に障害を飛越していく。あとふたつ。障害を飛越すると兄の姿が。同様する八軒。右の鐙が外れたまま最終障害に。最終障害をクリアしたがバランスを崩した八軒は落馬寸前。落ちなければ失点にならない。マロンにしがみつく。
ゴールラインで落馬、審議になったがゴールが認められて減点なし。兄が近づいてきて、カッコよかったぞと言う。たくましくなったなと言う兄は八軒の雄姿を母に送ると言うが八軒は携帯を破壊w
残りはひとり。八軒は現在3位。表彰台に上がれるかと思ったが抜かれて4位。26人中4位は上出来と思ったが悔しさがこみあげてきた。
小障害飛越Bにアキが登場。マロンに乗り換えたアキは緊張していたが、強気なあやめの言葉に緊張がほぐれた様子。アキは練習では上手いが本番に弱いタイプと言われていた。マロンのフォローもあってスピードに乗って飛越を終えたアキは暫定1位になる。が、あっさり抜かれて3位だった。
競技が終わって打ち上げ。また兄がやってきて、アキに馬術っていいなと話す。
「馬もカッコイイけど、何より君が馬が大好きで楽しそうなのが伝わってきて見ていて気持ちよかった」
うらやましいと兄は言った。あやめのマイクパフォーマンスも絶好調。みんな楽しそうだ。と、厩舎の当番実習を思い出した八軒。先に学校に帰ることにする。路線バスは1.2時間に1本。中島先生がマロンを指さす。
車道を馬で走るのは想像以上に面白かった。
【感想】
八軒、4位は立派な成績ですね。ゴールが認められてよかったです。成金のお嬢様、南九条あやめ、ウザいけど、明るくて楽しくて、いいキャラですね。この先もまた登場するのかな、楽しみです。