ヤマノススメ セカンドシーズン
新十四合目 「お母さんと霧ヶ峰!」
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第1話~第13話 あらすじまとめ」
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ヤマノススメ」
次はどこの山に登る?とひなた。あおいは、富士山の時にお母さんをすごく心配させたから、また山に行くと言い出しにくいなと言った。だったら、あおいのお母さんも誘えばとひなたは言うと父に電話、ちょうどいい山はないかと聞く。ひなたの父は「霧ヶ峰」はどうだいと言う。エアコンじゃなくて長野の山。初心者向けで危ないところもないし清涼感がある素敵な山だと言った。
ひなたの父が車を出してくれるので、都合のいい日を聞いておいてとひなたは言った。母にいっしょに霧ヶ峰に行かないかと言うと、行ってみようかしらと快諾。山に行くのは大学以来かしら懐かしいわと母は言った。ひなたの父、あおいの母と4人で霧ヶ峰に行く。
☆霧ヶ峰は標高1,925m(最高峰・車山) 八ヶ岳連峰の南に位置し日本百名山にも数えられる美しい山。交通アクセスが良く、登山口から山頂までの標高差もほとんどないため、初心者でも登りやすく感覚的にはハイキングのほうが近いといえます。
ひなたの父が運転する車で霧ヶ峰へ。目的地は車山の頂上。丸く見えるのは気象レーダー。リフトを見つけたあおいが青くなるが、今日はリフトには乗らないから大丈夫だとひなたの父は言った。リフトですぐ頂上についてもおもしろくないから、ぐるっとまわって行く。
車から降りると涼しくて気持ちよかった。出発~ 無理しないでゆっくり行きましょうとひなたの父。今日はいい天気だが、霧ヶ峰の名前の通り深い霧に覆われることもあって、そういう時は霧鐘塔を鳴らして方向を知らせたりするらしい。
シカよけの柵があった。あおい、ちらっとシカを見かける。もう赤トンボが飛んでいた。山と町では季節が違うんだねと言ってあおいは思った。前にもこんな景色を見たことがある。子供のころにひなたと一緒に登った山。あの時もトンボが飛んでいた。あの山はどこだったのだろう。ひなたに聞いてみると、覚えていないの? あおいにはガッカリだよ、といいつつひなたも覚えていなかった。こんな感じにトンボが飛んでいて、背の高い草が生えていたのは覚えていると言った。
あおいとひなたの後方を歩くあおいの母は、あの子たち歩くの早いわねとちょっと疲れ気味。よく登っているから体力がついてきているのでしょうとひなたの父は言った。富士山からボロボロになって帰って来た時はどうしようかと思いましたけどとあおいの母が言うと、ひなたの父は、それほど心配することもないですよと言った。時間に余裕を持って、ちゃんとした装備で、悪天候や難しい場所は避けて、要するに無理をしなければ滅多に事故は起こらないものです。
物見石(岩)でお昼ご飯。あおいの母の手料理が並ぶ。山で食べると普段より美味しい気がするわねと母。ひなたの父はラーメンを作った。スープが残らないように水は少なめ、具材はあらかじめ切って用意しておくのがコツという父に、ひなたは山まで来てインスタントラーメン?と言うが食べたらとても美味しかった。
食事を終えて頂上を目指す。ひなたが父に子供のころ、あおいと登った山はどこだっけと聞く。父は「谷川岳」と答えた。群馬の奥の方にあるが駅から歩いていける場所に登山口がある珍しい山。途中にロープウェイがあってと聞いて愕然とするあおい。小さい頃は高いところも平気だったのにと母は言った。谷川岳はクライミングルートは別として登山をするにはむしろ安全な山。きれいな山小屋もあるしおすすめだよとひなたの父は言った。
車山山頂に到着。車山気象レーダー観測所もあった。いい景色ねという母にあおいが疲れたかと聞くと。疲れたど心地よい疲れだと言った。「誘ってくれてありがとう。来てよかったわ」と母は言った。でも明日は筋肉痛になりそうねと笑った。
思い出の山は谷川岳だった。昔、ひなたと一緒に見た景色。また見てみたいとあおいは思った。行けるかな。ひなたが、次に登る山が決まったねと言った。あおいも頷いた。ロープウェイは怖いけど私たちは谷川岳を目指します。
☆霧ヶ峰、眺めが良くてきれいなところですね。トレッキングは楽しそうです。あおいの母も楽しかったようで良かったですね。富士山に行く前にこっちに登ったほうがよかったのでは?w そう、思い出の山は谷川岳でしたか。あおいにとってはロープウェイが難関のようですが、もう平気じゃないかな。次の山も楽しみです。