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2012.09.10
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カテゴリ:レビュー 感想
夢売る

映画「夢売るふたり」観てきました。主演の松たか子、阿部サダヲを好む私には、いくら役柄を演じているとは分かっていても、あまりにもふたりに気の毒なエンディングでした。
はたして、夢を金で買うのではなくて ”売る”と表現する意味は・・・?

サダヲ演じる貫ちゃんは、腕の良い料理人。技術も経験も充分に有り、評判の良い小さな店を松たか子演じる里子と夫婦で運営していた。しかし、失火で店舗を失ったところから、二人は「勘違いの思想」に取り憑かれる。勘違いの思想とは「あとは新たな開業資金さえ有れば、幸せになれるのだ」というものだった。ふたりは、ふたりだけの幸せのため、賢明に開業資金を集める。その方法は結婚詐欺。事は順調に運び、もう少しでスカイツリーが間近に見える最高の立地に新たなる店舗を構えられるはずだったのだが・・・。
けっして悪人でないふたりは、自分たちのしている犯罪に罪悪感を常に懐いていた。しかし、金さえあれば自分は幸福に成れるという思いから、その罪悪感を気づかないようにしてしまう。

人間の社会には、何かの導きがあるのです。それを神と呼ぼうが、宇宙と呼ぼうが、内なる世界と呼ぼうが構わないのですが、いわゆる大いなるパワーがあって、最後には悪が成功出来ないようになっているのです。そうでなければ、とっくに人類は、悪人の成長によって破滅しているはずなのです。大きな利他心を持つ者が成功し、社会を牽引するようになっているからこそ、世界は存続しているのです。
貫ちゃんと里子は、お互いを愛していました。しかし、他人よりも自分達だけの幸せを優先してしまったがために ”大いなるパワー”から弾かれることとなります。昔の童話のように、神さまから罰がふたりに与えられることは無かったですが、なんたることか、ふたりは自ら破綻の切っ掛けを作ってしまうのです。ふたりがこつこつと高くしていった積み木を自分で崩していくラストシーンは、壮絶であり悲しかったです。

横尾けいすけ Yokoo Keisuke
mail to keisuke450@gmail.com






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最終更新日  2012.09.11 07:50:01
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