リミの言葉達(何があるっていうのさ)
1971年7月に書かれたこの詩は、リミ最後の作品と思われます。17歳の多感な少女にこんな事を言っても、的外れな年寄りのお説教にしか聞こえないでしょうが、「愛と死をみつめて」の大島美智子さんは不治の病と闘いながらこんな詩を書いています。「病院の外に 健康な日を三日ください。 一日目、 私は故郷に飛んで帰りましょう。 そして、おじいちゃんの肩を叩いて それから母と台所に立ちましょう おいしいサラダを作って 父にアツカンを一本つけて 妹たちと楽しい食卓を囲みましょう。 二日目、 私は貴方の所へ飛んで行きたい。 貴方と遊びたいなんていいません。 お部屋をお掃除してあげて、 ワイシャツにアイロンをかけてあげて おいしい料理を作ってあげたいの、 そのかわり、 お別れの時 やさしくキスしてね。 三日目、 私は一人ぼっちで思い出と遊びます。 そして静かに一日が過ぎたら 三日間の健康ありがとうと笑って 永遠の眠りにつくでしょう。 」家の娘も15歳で病に倒れてから10年以上に渡って懸命に生きています。何気ない ごくごく平凡な毎日がどんなに幸せなことか。17歳のリミがそれに気付いてくれていれば・・・。残念です。