プロジェクト2888分のＸ

株式市場も軟調でしたが、本日はなんといってもJ-REITの下落がひどかったです。せっかく昨日終値で900ポイント回復したところだというに、本日は-3.9％です。なんか突出してヒドイな。

さて、2006年の7月にグロソブの毎月決算型を解約しましたが、その辺で、どうもグロソブは為替にすら負けてんじゃないの？という疑問があったものですから、この解約直後にグロソブと同じ割合で外貨のMMF、預金を持ってみて、グロソブと競わせてみようということで始めた企画でした。競わせている相手は、まだ解約していない手持ちのグロソブ３ヶ月決算型で、ノルウェークローネを加えたため、北欧2カ国、および、日本円を除く、6カ国通貨をグロソブと同じ割合で持ってみて、これを外貨パックとします。で、両者の評価額を比較してみようと言うことです。グロソブも外貨パックとして保有しているMMF、預金もすべて、分配金は税引き後再投資です。

しかし、グロソブの通貨バランスは時とともに変化しますので、なるべく同じ条件で競わせるためには、たまにリバランスする必要があります。そこで、毎月最初の週末に買い増しによるリバランスを行うことにしました。基本的に、長期戦に備えて額はかなり少額で抑える方針です。前回のネタは以下に。

グロソブvs外貨リバランス2009.11

これまで、週末および月末の外貨パック、および、グロソブの評価額は記録しており、比較を開始した2006.7.26の値を100とした比較グラフは以下の通りです。むろん、追加購入リバランスをした際には指数の連続性を保つため適宜補正を加えています。



直近ではグッと下落した後、またリバウンドしていますが、これが84円台まで進行した円高と、最近の90円台まで戻した円安の影響ですね。ただし、毎日記録しているわけではありませんので、極小や極大点をバッチリ抑えているものではありません。それにしても、グロソブのボラティリティは外貨に比べて小さいという印象です。しかも、外貨の方がやや引き離されつつある傾向に見え、やはり昨今の金利低下でMMFや短期の定期預金が中心の外貨の方が不利なのかなと言う気がします。

グロソブの12/3付け週報を見ると、ここのところ一貫した姿勢ですが、先月に比較して、USDとGBPを減らし、EURとAUDを増やしているという形です。特に、GBPとAUDというマイナー通貨は下に示す目標範囲を逸脱してきましたので、リバランスを行います。今回から、USDについては、11月に購入した大和証券の外貨MMFを用います。これは前回まで計算に使用してきたソニー銀行の残高より若干減らしてありますが、これを基準に、GBPは減らして、AUDは買い増しにより増やしました。さらに、EURは目標範囲内ではあったものの、少々買い増ししてバランスをより近づけております。ですから、全体としては、EURとAUDをほんの少々ですが買い増しをしましたが、これを行っていたのが金曜日の夜です。ちょうどアメリカで雇用統計が発表され、USDおよび他の通貨も円に対して急騰したそのちょっと前でした。まあ、購入額はたいした額じゃありませんが、もうちょっともたもたしていたら、週末に外貨の高値つかみをするところでした。

外貨パックのグロソブに対する目標範囲は以下の通りです。

USDとEUR：USDまたはEUR基準で計算した額の±3％以内
GBP, AUD, CAD：USDまたはEUR基準で計算した額の±10％以内
NOK：NOK単独以上、北欧３カ国通貨合計以下

グロソブの通貨構成（作成基準日2009.12.3週報）
USD=18.1%, EUR=43.1%, GBP=6.1%, AUD=9.1%, CAD=6.9%, NOK=6.2%, JPY=5.1%

ソニーバンクTTB（JPY, 2009.12.5、NOKは新生銀行TTB）
USD=90.30, EUR=134.11, GBP=148.36, AUD=82.22, CAD=85.02, NOK=15.62

リバランス後保有残高（USD, EUR, CADはMMF、GBP, AUD, NOKは定期預金、ただし、いずれも少額の普通預金を含むこともある。）
USD=1,653.95, EUR=2,570.09, GBP=330.32, AUD=848.89, CAD=645.56, NOK=4,749.04