カテゴリ:本
乃南アサ 著:★★★★★
物心ついたとき、少女はここで暮らしていた。アイヌ語で、「地のはて」を意味するというこの土地で。おがちゃの背中と、あんにゃの手に、必死にしがみつくようにして。北海道知床で生きた女性の生涯を、丹念に描き、深い感動を呼び起こす。構想十年―書き下ろし長編小説。(amazonより) 姉にオススメされて読みました。上下巻と非常に長い。 物語は、北海道開拓民の家族の中の少女「とわ」の目線で書かれてます。 ある日、福島で暮らしていた家族が父親の作った多額の借金のため、借金取りから逃げるために親戚との縁を切り、夜逃げ同然で開拓民として北海道に移住します。その時、とわは2歳。正直、福島での記憶はなし。彼女にとって、開拓民としての生活が普通の生活として記憶されていきます。 先日見た「開拓者たち」と同様、国の政策に翻弄され、まだ見ぬ未開の地へ夢を馳せ移住するのですが、そこは人の住めるような場所でもなく、ひたすら苦しい生活が待っているだけの土地。それでもただ生きるために困難を乗り越え、淡々と生活していきます。 読み終えたら、しっかり生きようって気分になります。 【送料無料】地のはてから(上) (←クリックよろしくお願いします) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.02.01 11:15:00
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