カテゴリ:本
東野圭吾 著:★★★★☆
「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩(背表紙より) 10年ほど前に読んだことがあったのですが、完全に忘れていたので再読。 「白夜行」「幻夜」に似た感じのストーリー展開。 主人公の田島和幸と彼の幼馴染の倉持修の生活を中心に彼らが小学生~大人になるまでの物語。 田島は歯科医の父を持つ裕福な家庭に、倉持は豆腐屋の息子として育つ。 二人は、同じ小学校に通う同級生。小学生の時、田島の祖母が亡くなったのをきっかけに田島の生活はそれまでの幸せだったモノから落ちていく。 そして、その頃から倉持修が彼の人生において少しずつ影響を及ぼし、田島の中に倉持に対する殺意が芽生えていく。 全編に渡って、田島と倉持にイライラ。 「田島、しっかりしろよ!どう考えても倉持は悪人だぜ」と倉持が田島の前に登場するたびに思いました。 どっちのタイプも私は苦手です。 殺人の門 (←クリックよろしくお願いします) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.12.02 16:30:02
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