『虐殺器官』。
伊藤計劃著『虐殺器官』ハヤカワ文庫JA刊。虐殺器官。何とも残虐極まりないタイトルですが、2007年の国内ベストSFやプレイボーイミステリー大賞始め数々の賞を獲った傑作未来小説です。世界中で内戦の起こるところ、必ずある男の影がある。彼を見つけて捉えるため派遣される主人公たちの部隊ですが、いつも逃げられてしまう。その男の正体は?主人公たちの未来は?ミステリーの要素を含みつつ、明らかになる虐殺器官とは。。。なかなか読み応えのある小説でした。著者の伊藤計劃氏は、癌に倒れて入院し、退院した後この小説を書いたそうです。今では故人となった伊藤計劃氏は、最後は小説家としての人生を全うする事ができました。ご冥福をお祈りします。ハヤカワ文庫 JA 1165虐殺器官/伊藤計劃