【
フランク&ウォルターズ】もアイルランドのバンドでした。
90年代を代表するネオアコ系のギター・ポップバンドの3人組が、
初期のレアトラックや未発表曲、リミックス曲を集めて、出来上がったのがこの『SOUVENIRS』というアルバムです。昨年末にリリースされたようで、CD店でたまたま見つけて即買いしました。
DISC1の1曲目「New York」から
甘いメロディー、軽いギターサウンドにやられてしまいました。同時代の【
トラッシュ・キャン・シナトラズ】よりも、実在感があってポップなので私はこちらの方が好きです。そのかわりギターのキラキラサウンドは控えめなのですが。。。。。。
DISC1が充実しています。これでレアトラック集?とはけして思えない極上メロディーに感激しました。
「Paradise」という曲では、マーリン・バックという女性ヴォーカルをフューチャーして、小じゃれたエレクトロニクスを織り交ぜたりしていて可愛らしいです。
ストリングスをバックに激情たっぷりなヴォーカル「How Can I Exist」、ギターとのハーモナイズ「Restraint」、軽快でウキウキする高揚感のある「You Asked Me」、タイトル通りのエレガントなポップチューン「Elegant Chaos」この曲はアルバム中個人的に一番好きです。そして伸びやかなヴォーカルが印象的な「Falling Out Of Love」、切ないギターサウンドの音色が耳に残る哀愁メロディー「Woman」と。
この
DISC1の流れは、まるで1本の旅をしているかのような構成で、寄せ集め集とは思えない素晴らしい出来です。
DISC2は一変する。激しいギターの渦「Fast Anthony」、メランコリックだけれども
自己主張の明確なギター・ロック「Cant Take Too Much Notice」、「Funky Cold Medina」はファンキーなハードロックナンバー。「I’m A Believer」はなんと【
モンキーズ】のカバーではないか!!60年代的なビートロックもなんなくこなしています。【
スミス】の「Cemetry Gates」という曲もカバーしているぞ。
DISC1の甘味なギターポップ、DISC2の辛口ギターロックと色分けが明確になっていて、
二つの異なるアルバムを楽しめてしまう感覚になります。どちらが好きになるかはお好み次第で。
さらに彼らのオフィシャル・サイトから、アルバム1枚分をダウンロード出来るのだそうだ。(まだ試していません)
フランク&ウォルターズは、今現在次の新作のための曲作りを始めていて、今年中にはリリースされるようです。これも楽しみです。
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