ロックの部屋

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  Belle　And　Sebastian＋Scottish　Pop　NIGHT～2015年6月7日（日）渋谷ロックのこころ～

  Belle　And　Sebastian＋Scottish　Pop　NIGHT　（ロックの部屋Vol.17）も無事終了。ありがとうございました。韓国の方が遊びに来てましたね。ベルセバが目当てだったかは不明だけど^^; 当日のプレイリストを載せておきます。 まずはベルセバのリストから。 Bell＆Sebastian　NIGHT　セット1 再生順 1．Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant「I Fought in a War」 2．The Boy With The Arab Strap「Sleep the Clock Around 」 3．The Third Eye Centre「Blue Eyes of a Millionaire」 4．Dear Catastrophe Waitress「If You Find Yourself Caught in Love 」 5．Girls In Peacetime Want To Dance「Nobody's Empire 」 6．Write About Love「Write About Love」 7．Write About Love「I'm Not Living In the Real World 」 8．The Life Pursuit「Funny Little Frog 」 9．Girls In Peacetime Want To Dance「The　Party Line 」 10．The Life Pursuit「Another Sunny Day 」 11．Girls In Peacetime Want To Dance「Enter Sylvia Plath」 12．The Third Eye Centre「I Didn't See it Coming (Richard X Mix/Remix) ﾄｰﾀﾙ50分 Bell＆Sebastian　NIGHT　セット2 再生順 1．The Life Pursuit「Act of the Apostle, Pt. 1 」 2．Dear Catastrophe Waitress「Step Into My Office, Baby 」 3．The Third Eye Centre「Desperation Made a Fool of Me 」 4．Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant「Family Tree」 5．Dear Catastrophe Waitress「Asleep on a Sunbeam 」 6．Tigermilk「I Don't Love Anyone 」 7．Girls In Peacetime Want To Dance「Play for Today」 8．The Third Eye Centre「Your Cover's Blown (Miaoux Miaoux Remix) 」 9．The Boy With The Arab Strap「The Boy With the Arab Strap」 10．The Third Eye Centre「Suicide Girl」 11．Dear Catastrophe Waitress「Roy Walker」 12．Girls In Peacetime Want To Dance「The Cat with the Cream」 13．Dear Catastrophe Waitress「Lord Anthony」 ﾄｰﾀﾙ 56分結果的に『Dear Catastrophe Waitress』『The Third Eye Centre』『Girls In Peacetime Want To Dance』からの選曲が多くなりましたね(^-^)こちらはスコティッシュポップのプレイリストです。Scottish Pop　NIGHT　セット1　 再生順 1．Trashcan Sinatras「OBSCURITY KNOCKS」 2．aztec camera「oblivious」 3．THE VASELINES「NO HOPE」 4．Donovan's「CATCH THE WIND」 5．FAIRGROUND ATTRACTION「PERFECT」 6．PRIMAL SCREAM「GENTLE TUESDAY」 7．The Jesus And Mary Chain「APRIL SKIES」 8．TEENAGE FANCLUB「I DON'T KNOW」 9．CAMERA OBSCURA「Tears For Affairs」 ﾄｰﾀﾙ 33分 Scottish Pop　NIGHT　セット2 再生順 1．LLOYD COLE＆THE COMMOTIONS「My Bag」 2．IDLEWILD「FUTURE WORKS」 3．the Fratellis「A Heady Tale」 4．edwin collins「In your eyes」 5．GLASVEGAS「DADDY'S GONE」 6．the delgados「MR BLUE SKY」 7．TRAVIS「Turn」ﾄｰﾀﾙ 31分時間的な制約からScottish Popを網羅しきれなかった感はありましたが、まずまずの選曲だったのではないでしょうか？（笑）　　　　↑映像はviewですさて次回（ロックの部屋Vol.18）は8月30日(日)開催です。来日公演直前のマルーン5　NIGHTを予定しています。

  2015.06.19

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  Belle　And　Sebastian＋Scottish　Pop　NIGHT　（ロックの部屋Vol.17）

  ブリティッシュロック好き、UKロック好きが行き着く先スコットランド。スコットランドの音楽は日本人の耳にも、とっても優しく響き馴染みます。今年2月HCWでの好演から7月のフジロックへの出演が決定したBelle　And　Sebastianは、1996年に結成したグラスゴーを代表するバンド。UKインディーズシーンの中でも特別な存在として世界的に評価されています。そしてThe　Viewは、スコットランドはダンディー出身のギターバンド。2007年にデビュー・アルバム『Hats Off To The Buskers』をリリースすると、全英チャート初登場1位を記録。以降、『Which Bitch?』、『Bread And Circuses』『Cheeky For A Reason』をリリースし、確固たる地位を獲得しています。しかし、ピザの問題から2007年以来、来日が遠のいています。その他古くは元Bay City Rollersのメンバーが結成したPILOTや、80年代ネオアコの先駆けAztec Camera、90年代のTrashcan Sinatras、2000年代のThe Fratellis、2013年「グラスゴー女子」を代表する存在となったローレン・メイベリー嬢を率いるCHVRCHES等々もスコットランドのバンド。そんな魅力的で、ロック好きを魅惑し続けるスコットランドの音楽（ロック）を思う存分楽しんでしまおうという企画です。Belle　And　SebastianとThe　Viewを中心に、可能な限りスコットランドのバンドの曲をプレイします。開催日時は 2015/6/7(日) 19:00～23:30 開催場所は 渋谷ロックのこころ 東京都渋谷区宇田川町10-1パークビル3F 井の頭通りを進み、東急ハンズの先、 マンハッタンレコード横の建物の3階になります！ TEL 03-5459-5326 http://www.rocknococoro.com/ http://mixi.jp/view_community.pl?id=2316186 CHARGE FREEです! 日曜の夜、お出掛けした帰りがけにでもブラッと立ち寄って楽しみませんか。TIME TABLEは 19:00～19:45　Belle　And　Sebastian　DJセット119:45～20:15　Scottish　Pop　 DJセット120:15～20:55　DVD『Belle　And　Sebastian　FANS　ONLYより』20:55～22:00　DVD『The　View　LIVE　AT　BARROWLANDS』22:00～22:30　Scottish　Pop　 DJセット222:30～22:30　Belle　And　Sebastian　DJセット2（TIME TABLEは調整中、若干の内容の変更があります）音楽は爆音でかかります。DJセットとDVD鑑賞タイムという音と映像を楽しめる構成にしました。DVD鑑賞タイムでは、ファン同士の交流等、オフ会の場としても機能しますので、緩い感覚で楽しんでください。興味を持たれた方、参加表明とTwitter等でのツイートやリツイートもよろしくお願いいたします。音楽イベントコミュ『ロックの部屋』はこちらになります。http://mixi.jp/view_community.pl?id=5813767ツイッター『ロックの部屋』はこちらになります。 https://twitter.com/RoomoftheRock

  2015.03.29

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  FUN. ライブ（2013年2月24日新木場STUDIO COAST）

  昨年7月の渋谷duoの公演に続いての参戦。前回も満員だったけど、今回STUDIO COASTも超満員。グラミー賞ノミネートの受賞で、一般にも広く浸透したせいか、客層が幅広くインディ・ロックのライブに通い慣れている者としては、違和感が半端なかった。その嫌な予感は開演前から的中。出待ちの間フロアに立ちつくす時間帯は、耳元で大きな声で喋る関西弁の軽い発言にイライラ。ライブ慣れしてない客が多かったような。楽しみにしてるのは分かるんだけど……。早く始まってくれよと願いつつ。始まれば始まったで、ヴォーカルのネイトがステージ前方に近づけば、キャーキャー黄色い歓声が？？FUN.はアイドルバンドじゃないんだけどなと思いつつw。序盤の時間帯は、音響的にもヒートアップしていないせいか、ネイトのヴォーカルとバックサウンドの混じり具合が今ひとつ。あんまり心地良くなかったのに、分別のない客の歓声ばかり気になってしまう有様。中盤以降は、サウンドの広がりとネイトの声の伸びキレとが混じり合い。メンバーとのコンタクトも素晴らしかった。序盤の客の反応の違和感なんか忘れてしまった。ネイトはステージ全体を幅広く使いこなし、表情が豊か。自分のヴォーカルだけではなくしっかりとバックのパートをクローズアップさせていく進行に感心した。右手には、女性メンバー、キーボードでコーラスも担当していて、曲に華を添えていたし、左手ではトランペッターのソロリードが聴けたり、ドラムは２人の協力プレイで盛り上がってた。スクリーンも使うことが無かった（必要がない）正攻法のライブパフォーマンス。ヴォーカルの表現力だけで魅せてしまう確かな実力。ネイトはロックシーンでは屈指のヴォーカリスト（トップ5には入ると思う）で間違いがないですね。後半に差し掛かった所のMCでは、ネイトのフジロック出演発言で、めちゃテンション上がった。それ以降は大合唱の嵐。それから、ストーンズのカバー「YOU CAN'T ALWAYS GET WHAT YOU WANT」、本人達はお気に入りなんだろうけど、本家の魅力には勝ててないので、出来れば自分たちの曲を入れて欲しいっス(^^;)FUN.はやはり愛すべきバンド。ネイトの明るいキャラ、人柄の良さ、どんな客にもサービス精神旺盛。売れるバンドって、そんなもんだろう。（日本じゃまだだけどね）フジロックは、外のグリーンがホワイトにして欲しいな。あのネイトの声域の広さスケールを堪能するには、絶対野外です。（笑）

  2013.02.25

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  TWO DOOR CINEMA CLUBライブ（2012年12月15日新木場studio　coast）

  トゥー・ドア・シネマ・クラブの前に前座でCITIZENS!が観られるという豪華な単独ライブ。CITIZENS!は、比較的オーソドックスなギターポップバンドだった。メロディーにキラリと光るものがあったし、バンドメンバーも人当たりの良い青年達という感じで好感度。アルバムは持っていなかったけど、買うに値します。トゥー・ドア・シネマ・クラブ、個人的に今回で4度目の参戦。過去3回はファーストアルバム主体のセットだったけれども、今回はセカンドからの曲も半分近く織り交ぜたバランスの良いセット。踊って乗れるフックの効いたギターポップから、じっくり聴かせるファンクネスとギターポップが導入された。大きな変化を感じたのがギターサウンド。以前のクリアーで透明度を強調したプレイから、ノイジーなものまでディストーションを掛けたサウンドに変化していたところ。それでも今までの縦乗りのグルーブはしっかりサポートしているから、踊れるのは変わりがない。3曲目までのオーディエンスの圧力は凄まじかったし、酸欠で倒れるんじゃないかなと思ったくらい、終始身体動かしぱなしでした^^;レーザービームやアドバルーンを導入させる事により、オーディエンスをヒートアップさせる事にも成功し、地味ながらもさらに進化の度合いを深めたパフォーマンスだったなと思った。あえて不満を言えば、素っ気ないMCなんだけど。バンドの人的個性やら主張があんまり出てこない所かな。音楽が楽しめればそれでいいじゃないというのもあるけど、伝説のライブって言われるものは、そういうのが不可欠だし……。ロックバンドとダンスバンドの微妙さ加減も彼らの魅力なんだろうけど。まぁ、次回来日時も行くんだろうな。１時間ちょいで、3kは痩せるかもしれないし。（笑）

  2012.12.17

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  THE HEARTBREAKES ライブ(2012年12月12日代官山UNIT)

  6月に1stアルバムが出たときも、フジロック’12に出演したときも気になっていたバンドで、何回も音源チェックしていたのだけど、アルバムも買わずライブも観ることもなく今日に至っていました。好みの音で好きな部類のロックをやる若者達だなというのは分かっていたのだけど、ちょっと青臭いんじゃないかという、ちょっとしたとっかかりでスルーしていた。フロントマンのマシューなんかも、レイザー・ライトのジョニーに雰囲気が似た青年だなぁと思っていました。12日の代官山UNITの来日公演も行く予定は無かったのだけど、友人の誘いとチケット安く譲ってくれるというので、俄然行く気に。そして来日公演の5日前に『FUNTIMES』も購入。ガッツリ予習しましたさ。（笑）7月のフジロック’12出演後に、渋谷のロックバー“ロックのこころ”に遊びに来ていたという情報を店長さんから得ていて、次回来日時もお店に寄るという話だったので、今回の来日公演1週間前ぐらいにツイッターにつぶやいたら、リツイートされて一斉に情報が回ってしまったみたいです(^^;)それはさておいて、ライブです。譲って貰ったチケットは何とAの4番。これは最前列可能な番号じゃんと少し色めき立ったものの、入場後ロッカールームでのんびりしてたら最前は取られていて、2列目になりました。（笑）ライブはCDで聴かれるネオアコ風のギターロックとは違い、ガッツのあるギターロックで少しビックリした。ヴォーカルを全面的に打ち出すと言うよりもバランス重視のバンドサウンドに徹していたという印象。ヴォーカルのマシューが浮いているという印象は全然無し。チームワークの良さ、仲の良さが分かりました。序盤はやや硬めの音だったけど、中盤辺りからこなれてきて乗りやすい音になっていった。比較的自分の持ち場で、フレンドリーに聴いていたオーディエンスでしたが、アンコールナンバーの「Delay, Delay」で一気に大爆発。後ろからの圧力で、わたくし最前のバーの隙間から身体がはみ出そうになりましたわww。いや、4分の1半身はみ出てたな^^;。終演後、代官山UNITの入り口地上部に待機していて、しばらくしたらメンバー全員が半地下の入り口に出てきて、サイン会及び撮影会開始。私も数枚撮ったよーんw。そして、ベースのDeaksがライブ中に「ロックのこころ」と発言していたので、ああ今夜もお店寄るのねと再確認。私は次の日仕事だったから行かなかったけど、友人含めてファンの何人か（何十人？）は行ったみたいです(^o^)その後の話はmixiのマイキーさんの日記でどうぞ。（笑）http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1884936834&owner_id=4628335

  2012.12.13

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  Hostess Club　Weekender（2012年11月4日ZEPP DIVER CITY東京）

  お台場なんて、年に1・2回しか行かないものだからZEPP DIVER CITYなるライブハウスが新しく出来たなんて知らなくて、ZEPP東京の正式名称なんだろうと思いこんでしまって、行ったんだけど雰囲気が違ってた。丁度ZEPP東京でもイベントやっていたみたいで、入り口の所で係の人に聞いたら“ここはZEPP DIVER CITYではありません”と言われ、遙か彼方で反対方向のZEPP DIVER CITYまで引き返す。そんなんで、30分前に到着予定が、開演ギリギリにDIVER CITYに着いたのでしたw。出だしからつまづいたHostess Club　Weekender。今回の個人的目玉はPOP　ETC。続いてCLOCK　OPERA、EFTERKLANG。大概の人はLOCAL　NATIVESとTHURSTON　MOOREだったみたいですけどね。CLOCK　OPERA、POP　ETC 、EFTERKLANGとカラフルインディポップ色の強いバンド達で期待どおりでした。POP　ETCはモーニング・ベンダーズ時代の曲と最新作では、明らかに曲調が変化した。ポップとダンスへの接近は、後半のセットで充分に楽しめました。EFTERKLANGはサウンドに北欧のバンドらしい雄大さがあり、ヴォーカルには大人のダンディな雰囲気があってUSインディのナショナルズ辺りに雰囲気が近いものがあった。女性ヴォーカルも入っていて、艶やかな世界観も創りだしていた。LOCAL　NATIVESも良かったのだけど、もうひとつ強烈な個性が欲しかったかな。何処かで聴いたことがあるような感じで新しさを見いだせなかった。レディオヘッドやフリート・フォクシーズの影響もあるかもしれないが、フォールズにも近く感じました。THURSTON　MOOREの轟音ギターノイズには圧倒されるばかりだったけど、今の自分が欲している音ではなかったかな。相当現実の世界でストレスが溜まっていたりとか、吹っ切りたいものがないと、こういう音は受け入れにくいと思うのだけど。ZEPP DIVER CITYは新しいライブハウスなためか、音は良い。中音域高音域は良く響き渡るが、低音域に豊かさや、しなやかさがあれば理想的なのだけど……。それから中間辺りに段差もあって後ろからも見やすいような工夫がされていたし、モッシュ対策用の防護バーの数も多めでした。オーディエンスは5割から7割の入りだったかな。日曜日にしては少し寂しい集客。THURSTON　MOOREがトリでは役不足なのか。旬なアーティストではなく、あくまで喜んでいたのは一部のコアなファンだったのか？次回2月の開催は、ヴァンパイア・ウイークエンドの出演が予定されているので、期待したい。

  2012.11.06

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  POP　ETC（ポップ・エトセトラ）『POP　ETC』

  《06年にカリフォルニアのバークレーで結成した3人組。現在のメンバーはクリストファー・チュウ(Vo, 兄)、ジョナサン・チュウ(G, 弟)、ジュリアン・ハーモン(Dr)。08年にデビュー・アルバムを発表後、人気英レーベル＜Rough Trade＞と契約。10年にセカンド・アルバム『ビッグ・エコー』で世界デビュー。サマーソニック2011で初来日し話題となった。2012年3月、バンド名をポップ・エトセトラに改名。同年6月に待望の新作をリリース》～ROUGH　TRADEより～11月4日のHostess　Club　Weekenderに出演が決定しているPOP　ETC。モーニング・ベンダーズ名の『ビッグ・エコー』も好きなアルバムで、サマーソニック’11にも出演していて、観ました。リード・ヴォーカルのクリストファー・チュウのイケ面振りが強く印象に残ってたなぁ。POP　ETCに改名したサードアルバム『POP　ETC』は、『ビッグ・エコー』のインディギターポップロック路線から、エレクトロニックを大幅に取り入れた路線に変化していた。エフェクターをたっぷり掛けた、サウンドプロダクションに変化はないものの、より幽玄な音響空間をもたらすことに成功しています。骨格や輪郭が明瞭なリズムパターンにコーラスに美的センスが詰まっている所などが特徴になっています。クリストファーの甘くエロチックなヴォイスが、さらに浪漫をかき立てるような感じ。ゆったりしたテンポの曲が多いから、まったり聴き入る事も可能。パッション・ピットが好きな人は間違いなく気に入るでしょう。アルバムの傾向個人的趣味度　☆（極上）洗練度　☆（極上）癒し度　☆（極上）興奮度　◎（最高）DJで回したい度　☆（極上）空間再現性　◎（最高）衝撃度・新鮮度　☆（極上）音質レベル　☆（極上）アンセム度　☆（極上）ポップ度　☆（極上）叙情性　◎（最高）ライブ乗り度　◎（最高）泣かせ度　○（良い感じ）特にお気に入りの曲「BACK　TO　YOUR　HEART」「HALFWAY　TO　HEAVEN」「KEEP　IT　FOR　YOUR　OWN」「LIVE　IT　UP」「WHYD　YOU　DO　IT　HONEY」「C-O-M-M-U-N-I-C-A-T-E」「YOYO」一皮むけた作品、傑作です。11月4日のHostess　Club　Weekenderが楽しみ。

  2012.10.26

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  PASSION　PIT（パッション・ピット）『GOSSAMER』

  《2007年、マイケル・アンジェラコス（vo、key他）が、ガールフレンドにプレゼント用の曲を書くためのソロ・ユニットとしてスタート。2008年、ミニ・アルバム『Chunk of Change』でデビュー。収録曲の「Sleepyhead」が米iTunes Storeにて発表初週だけで15万以上のダウンロードを記録して話題に。その後、ニンジャ・チューンよりShuttle名義で作品をリリースしているネイト・ドンモイヤー（ds、sampling）らを加えた5人組となり、2009年10月、アルバム『！マナー』で日本デビューを飾る。》~CDジャーナルより～前作『！マナー』で大ファンになってしまい、その年のサマソニにも単独公演にも参戦。どちらも期待を裏切らない楽しいステージだった。そして今年2012年も新作『GOSSAMER』を引っ提げてのサマーソニック。もちろん参戦。びっくりするような演出はないものの、安定したパフォーマンス振りが光ったステージだった。『GOSSAMER』のジャケットは正に彼らのコケティッシュなエレクトロを表していて、夢心地さと浪漫との共存、ピンクに染められた心象といった感じ。『！マナー』に比べると、きめ細やかなエレクトロが積み重なっていて、聴き応えは増した。シンプルさでは『！マナー』か。バスドラなどの重低音も意図として角を取っているため、刺激性は排除してポップに徹している所が特徴なサウンドプロダクションです。アルバムの傾向個人的趣味度　☆（極上）洗練度　☆（極上）癒し度　☆（極上）興奮度　☆（極上）DJで回したい度　☆（極上）空間再現性　◎（最高）衝撃度・新鮮度　◎（最高）音質レベル　◎（最高）アンセム度　☆（極上）ポップ度　☆（極上）叙情性　◎（最高）ライブ乗り度　☆（極上）泣かせ度　○（良い感じ）お気に入りの曲。｢CARRIED　AWAY｣「CRY　LIKE　A　GHOST」「ON　MY　WAY」「HIDEAWAY」「LOVE　IS　GREED」｢IT’S　NOT　MY　FAULT，I’M　HAPPY｣｢ALMOST　THERE｣アンジェラコスの優しくて頼りなさ気なヴォーカルが大好きだから、これからもずっと追いかけたいバンドです。

  2012.09.12

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  Fun.ライブ（2012年7月21日渋谷Duo）

  フジロックの直前に行った単独ライブがFun.でした。フジロック前に書きたかったのだけど、書きそびれてしまいました。記憶も薄いのですが、記録として残しておきます。たった1回の単独公演はソールドアウトでDuoは満員盛況。客層はインディロック好きというよりは、流行に敏感な音楽好きが集まったという雰囲気だったかな。年齢層男女比とも偏りは無かったです。一言で言えば、ヴォーカルのネイト・ルイスを中心にしたインディ・ポップ・バンドでした。ともかくビックリしたのがネイト・ルイスの声量。声の質の透明度、キレ、伸びとも、近年のロック・ヴォーカリストでは比較する相手の記憶が無いくらい凄みがあった。言葉も明瞭で明確に聴き取れるから、恐ろしく気持ちが良かった。声域としては、ややハイトーン寄りなのかな。ドスの効いた声ではないが、フォルセットボイス好きには、また新たに魅力的な人が加わったといった感を強くしました。オーディエンスの合唱は、所々で沸き上がったけど、やはり一番盛り上がったのは、大ヒット曲｢WE ARE YOUNG｣。散々聴きまくった曲だけど、飽きが来ないのは歌唱力つまり声に凄みがあるからだろうな。バンドサウンドとしては、ネイト・ルイスのヴォーカルを引き立てる、カチっとした音で派手さはなかったものの、適切。整理されていて聴きやすかった。演奏時間はアンコール含めて1時間15分程度だったけど、特に不満はなかった。多分、今後は渋谷Duoのような小さな箱でやることもないだろうから、正に語りぐさになるかもしれないライブだったかもしれない。次のアルバムの出来しだいでは、アリーナクラスのバンドになるのでしょうね。実力は既にワールドクラスなんだから。一応今のところ、2012年年間ベストライブ候補です。

  2012.07.25

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  Hostess Club　Weekender（2012年6月23日恵比寿ガーデンホール）

  Hostess Club　Weekender初日行ってきました。13時過ぎに到着。一応最後尾の列に並んでみた。整理番号の若い番号を持っている人が係員に、後ろに並ばされているのに納得いかない様子で、聞いていたけど。5つのバンドが出演するフェスでそんなにガツガツする必要があるのか等と思ったりで。一番手のexlovers目当てにしたって、余裕で前には行けるんじゃないのーみたいな感じでしたが。中に入ってから、SHOPエリアを眺め終わって、ドリンクでも交換しようかと思っていたら、会う約束してたマイミクさんにすぐ見つけられた。結局この日は一人っきりになることは無かった。珍しいですw。ここの箱は体育館みたいだみたいな話をしつつ、初めのアクトExlovers参戦。確かにステージの高さといい、ワックスがピカピカにかけられていた床の木目も色合いも諸に体育館w。モッシュ防止の防護柵も無かったね。音が良ければ何の文句も無いのだけどどうだったか。やはり音響用に設計されたホールとは思えない響き方をしていた。直接音ばかりで、壁からはね返る心地よい残響音みたいなものは無かったな。硬い音ばかり耳に付いた。Exloversは事前の予習どおり、シューゲイザー系のギターポップバンドだった。金髪の美人女性ヴォーカルが魅力がありました。CLOUD　NOTHINGSは中間まではそこそこ良かったのだけど、長いインプロビゼーションを挟んだ辺りから、急につまらなくなった。ハードコア寄りのバンドなのかなぁ。あまり自分の好みのバンドではなかったみたい。GAZ　COOMBESは厚みのあるサウンドスケープが気持ち良かった。スーパーグラスとは違う、サイケぽく粘り気のあるギターロックで聴き応えがあった。MYSTERY　JETS。今までの3つのバンドとは、明らかに違う風格。音の深み厚みで圧倒。何よりもポップ感で抜きんでていた。THE　CRIBS。フジで見たときはジョニー・マーがいたけど、その時とは全然違う。パワーで圧倒したけど、繊細感は薄れた。汗だくで盛り上がって、良かったけど、やや1本調子のような気がしないでもなかったかな。JETのようにクラシックロックテイストが入ってくると、もっと良いバンドになるんだろうけど、趣味の問題なのかもしれない。個人的な好みではフジのパフォーマンスの方が好きだったかな。なかなか、5つのバンドとも熱演で良かった。セットチェンジの30分、45分の時間はマイミクさんやフォロワーさん達と乾杯しながら談笑と退屈しなかった。１人参戦だったら、たぶん通路の床に座り込んでただろうな。出演したバンドのサイン会やら、ロビーに出てきたメンバーとの交流とかも出来る雰囲気なのも良かったですね。次回は会場がZEPP DIVER CITYに変わるとかの情報が。前売りも当日券が少々という、ほぼソールドアウト状態。Hostessというレーベルを超えてインディロックのイベントという認知がされたフェスとして評価されたぽいですね。恵比寿という場所は文句ないけど、ガーデンホールはドリンクコーナー含めてキャパは狭いでしょうか。次回開催も前向きに参戦検討します。

  2012.06.25

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  MYSTERY　JETS（ミステリー・ジェッツ）『Radlands』

  《英国のテムズ川中州に位置する小島、イール・パイ島出身の5人組。2005年、シングル「On My Feet」でデビューを飾った。「Alas Agnes」「You Can't Fool Me Dennis」といったヒットを飛ばし、NME Awards Tourにアークティック・モンキーズらとともに参加する。06年、1stアルバム『Making Dens』を発表。メンバーの中に実の親子がいることでも話題となった。》～CDジャーナルより～安定したリズム隊に、深淵な曲調に乗っかって、切ないヴォーカルと、美しいエフェクトが掛かったギターサウンド。文句の付けようがないギターポップアルバムです。ミステリー・ジェッツは2ndアルバム持っていたけど、傾向は大部違う。こっち（『Radlands』）の方が好きだなぁ。特に曲の深みは、テキサス州オースチンで制作された効果か。ギスギス感がなくて、ごく自然に身体が動く感じ。UKにはない若干のカントリー味もあって、コーラスワークなんか西海岸的。行き過ぎてない所が最高のバランス。「The　Nothing」のような爽やか系のヴォーカルを聴いていると、UKのバンドだなぁと思うのだけど…。「You　Had　Me　At　Hello」のベースラインなんか最高に渋い！無駄な音が一切なく、最低限必要な音が鳴っているというような、タイトさ、渋さ。チャラチャラしていない所が最高。アルバムの傾向アンセム度　☆（極上）個人的趣味度　☆（極上）洗練度　☆（極上）癒し度　☆（極上）泣かせ度　☆（極上）ポップ度　☆（極上）興奮度　☆（極上）DJで回したい度　☆（極上）叙情性　◎（最高）ライブ乗り度　◎（最高）音質レベル　◎（最高）衝撃度・新鮮度　◎（最高）空間再現性　◎（最高）特にお気に入りの曲「Radlands」「You　Had　Me　At　Hello」「Someone　Purer」「Greatest　Hits」「The　Nothing」「Sister　Everett」「Lost　In　Austin」アルバムがメチャメチャ気に入ってしまったので6月23日のHostess　Club　Weekender（恵比寿ガーデン・ホール）参戦決めてしまいました(^^)。ミステリー・ジェッツ目当てです。（笑）Mystery Jets / Radlands

  2012.06.01

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  北欧MUSIC　NIGHT　2012（2012年5月25日代官山UNIT）

  今年で第2回の開催になった北欧MUSIC　NIGHTに参戦しました。昨年も気になっていたイベントでしたが、行けなかった。この週はノエル・ギャラガーの来日中だった事もあり、集客に疑問があり、前日のUKバンドのマッカビーズの方は散々みたいだったようですが、こちら北欧MUSIC　NIGHTの方は全然影響無かったですね。満員盛況の代官山UNITでした。お客さんは代官山のブティック辺りで働いている人が仕事帰りに寄ったといった感じもして、お洒落な人が多かったような。出演したバンドはフィンランドからHUSKY　RESCUE、アイスランドからKIRA　KIRA、デンマークからLARS　AND　THE　HANDS　OF　LIGHT、スウェーデンからLO-FI-FNKの4バンド。１バンドの演奏時間は45分程度だったかな。アルバムは持ってないバンドばかりだったけど、LARS　AND　THE　HANDS　OF　LIGHTとLO-FI-FNKはYou　tubeで試聴して気に入ってました。それと北欧のバンドは過去の経験からいって、好きになれないタイプのロックは１つもなかったので、未聴の不安は無し。LARS　AND　THE　HANDS　OF　LIGHTは女性ヴォーカルをフューチャーしたギターポップバンドだった。自分好みのサウンドで気に入ってしまった。KIRA　KIRAはコンピーターにプログラミングされたエレクトロにウイスパーヴォイスを被せるという幻想的な音楽。最近のビョークのサウンドにも似ていた。1曲終わるごとに、お辞儀をして挨拶する女性ヴォーカルの彼女が初々しく可愛らしかったし、PCをたどたどしく操作しながら進行していく姿も、危なっかしいながらも親近感を覚えた。LARS　AND　THE　HANDS　OF　LIGHTは比較的オーソドックスなバンドサウンドによるパワーポップ系の4人組だった。明るくてハッピーな曲が多くて、楽しかった。LO-FI-FNKはデジタリズム系のエレクトロダンスバンド。主メンバーの２人が若くてイケメン。登場するなり、大喝采で凄い盛り上がり。この人達見たさの人が多かったようでした。会場は始めからダンスフロア化して汗だく状態。久々気持ちの良い汗をかいた夜になりました。↑LO-FI-FNKそれぞれ別の国から、タイプの違った音楽を演奏する人達を選んできたブッキングの素晴らしさに感動。音響も良く、演奏力もあって、北欧らしい浪漫や清楚な雰囲気も満ちていて、期待以上の満足感が得られました。来年も参戦しようと言う気になった北欧MUSIC　NIGHT。周囲のフォロワーさんで行った人少なかったようだったので来年は是非参加してください。！※参考リンク（イベント＜北欧MUSIC NIGHT＞に聞く、アイスランドの音楽事情）

  2012.05.27

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  MORRISSEYライブ（2012年4月21日川崎クラブチッタ）

  もう１週間経ってしまいましたが、10年振りのモリッシーの来日公演行ってきました。全国ツアーでも川崎クラブチッタだけソールドアウト。土曜日だったからかな。整理番号はAの付いていない300番台だったから、かぶりつき観覧は諦め中央で見通しが良く音のバランスの良い位置を確保しようと思ったら、中央付近ドリンクカウンターの列が伸びていて、ホールを横切っている状態。開演直前までそんな状況で場所決まらず苦笑い。NEW YORK DOLLSとスパークスの映像が流れた後、登場したモリッシー。その容姿はスミス時代のスリムな体型とは言えないまでも、一時期の肥満状態よりは引き締まったんじゃないかなという第一印象。いつものライブよりもお客さん年齢高めで30代40代が中心、明らかにスミス時代のファンが圧倒的だったんだろうと思われた。ソロとして大ヒットした『YOU　ARE　THE　QUARRY』のイメージで望んでいたのですが、意外と演奏もモリッシーのヴォーカルもストイックでクールそしてパワフル。ソロよりもスミス時代のモリッシーが好きなファンにとってもたまらないパフォーマンスだったと思う。新曲とカバー曲も演奏していましたね。川崎クラブチッタのダイナミックに轟く音響の良さもあって、申し分なかった。モリッシーの表情をずっと見ていたのだけど、感情が揺らぐような事もなく、安定していてヴォーカルに集中出来ている様子が見て取れた。数回シャツを着替えて、客に投げるというパフォーマンスも見られたし、客の方も前方の方ではグラジオラスの花束を振り回している人が数人いて、雰囲気を盛り上げていた。中盤あたり、スクリーンに屠殺場の映像を流すという、強烈且つ痛烈なメッセージも盛り込むという拘りも見られた。日常的に食べている牛や豚の肉があんな形を経由して届けられているのか（昔の映像で今の状況は違うのかもしれないが）と考えさせられたが、避けて通っている事も事実として知らせる重要性みたいなものを知る事が出来ました。各地の公演はどれも好評のようです。恵比寿の追加公演はまだチケットがあるような。絶対一度は行っておくべきでしょうね。ところで、モリッシーは来日期間中何を食べているんでしょうね。食事風景の映像でも誰か撮ってアップしてください。（笑）川崎公演のライヴ映像がアップされているようなので貼り付けておきます。

  2012.04.24

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  THE　SHINS（シンズ）『PORT　OF　MORROW』

  《アメリカ合衆国ニューメキシコ州アルバカーキ出身のロック・バンド。透明で、郷愁を想い起こさせるボーカルの声と、複雑に変遷する流麗な旋律、深い楽典素養から引き出される音の無常さを有し、インディーズレーベル所属のロックバンドでありながら、米国、カナダ、英国、豪州など各国で異例の評価を得ている。その音楽は多様な要素によって構成され、一聴では非常にシンプルで明快な体裁をもちながら、ペイヴメントらに代表されるローファイ、或いはポストロック、エモ、フォークミュージック、カントリーミュージックなど種々のアイディアを組み込んでいる。》～Wikipediaより～前作の『ウィンシング・ザ・ナイト・アウェイ』から聴き始めたシンズ。愛聴盤でした。それからヴォーカルのジェイムズ・マーサーが2009年に結成したブロークン・ベルズのアルバムも好きだったし、フジロックのレッド・マーキーでのライブも堪能しました。ジェイムズ・マーサーのソングライターとしてのセンスにぞっこん惚れ込んでいたので、シンズの新作も待望していました。一言で『PORT　OF　MORROW』も、勝るとも劣らない素晴らしい出来です。ポップセンスに益々磨きがかかっていますね。シングルになった「SIMPLE　SONG」にも明らかなように、きめの細かいアレンジワークとナチュラルで巧みなエレクトロニクス使い、多重コーラスに微妙にディレイを掛けた時間差１人コーラス。ドラマチックな曲展開。ヴォーカルの表情の豊かさ。低音ボイスとハスキーボイスの使いわけ等。聴けば聴くほど練り込まれたアレンジだこと。ジェイムズの声も好み。歪みも濁りもない、クリアーで円味を帯びた声の質。リードギターにクロスオーバー感をふんだんに盛り込めた「BAIT　AND　SWITCH」なんかもとても楽しい。美しくも切々としたバラード調の「IT’S　ONLY　LIFE」、躍動感の「NO　WAY　DOWN」、コーラス系ギターサウンドでまったりしてしまう「FOR　A　FOOL」等々。全体を通してコンパクトで骨格のハッキリとしたリズム音が、楽曲の安定に寄与しているし。バックグラウンドが精密で濃密なサウンドプロダクションの上に、ポップなメロディーが被さっているから、飽きもこないですね。シンズはフジロック出演が決定しています。うん、とても楽しみですぅ。（笑）Shins / Port Of Morrow

  2012.04.11

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  TEAM　ME（チーム・ミー）『TO　THE　TREETOPS！』

  《ノルウェー・オスロ出身のインディ・ポップ・バンド。デビューEP『チーム・ミーEP』が、海外はもちろん日本の音楽サイトや早耳ブロガーの間で高く評価され、輸入盤のみにも関わらず、ここ日本でも異例の大ヒットを記録。アルバムが最も待ち望まれる新人バンドといっても過言ではない程の過熱っぷりをみせている。ヨーロッパではブリティッシュ・シー・パワー、ザ・ウォンバッツのツアーのオープニング・アクトに抜擢され、地元ノルウェーではラジオのパワープレイを多く獲得するなど、徐々に人気と知名度を上げている。》～CDジャーナルより～自分には“北欧的なパッション・ピット”に聴こえたんだけど。特にヴォーカルの声の質。色んなインディポップの要素が絡み合っていて、キラキラしている。アンデルセンを生んだデンマーク、その隣のノルウェーもコンセプトでは共通する童話的なものが介在するのでしょうか。国内盤のみみたいな白昼夢なオリジナルジャケットの世界観が良いですね。チャーミングなエレキピアノが中心となっているファンタジックサウンド。アコースティックギターも弦が擦れる音も拾っていて臨場感抜群。豊かな倍音を含んでいるので、ポップでも1・2回聴いたくらいでは覚えられないような奥の深さがあります。ストリングスや朗々としたオルガンサウンドなんかも大幅に導入していて、オーケストラル・ポップの要素も出している。ビートが強調されるバンドサウンドになると途端にMEWぽくなったりもするなぁ。「SHOW　ME」とか。「FAVORITE　GHOST」とか牧歌的なユーロプログレ的な雰囲気もあって、好感度。5月9日KYTEとのカップリングライブも恵比寿リキッドルームで予定されていますね。まだチケットあるようだったら、行こうかしら。5,500円は安いし。（笑）

  2012.03.29

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  SEA　LIONS（シー・ライオンズ）『Everything You Always Wanted To Know About Sea Lions But Were　Afraid　To　Ask』

  《The Pains Of Being Pure At Heartなどを発掘したSlumberland Recordsが満を持してリリースするカリフォルニアのヤング・フォークス＝Sea Lions! アメリカのインディーズミュージックの先駆者として期待される彼らのデビューアルバムがViolet And Claireからリリース！アメリカはOxnardという街から３年前にスタートしたYay! Records、このレーベルからはSea Lionsなど小さな街から派生したとは思えない程の良質なインディー・ポップなバンド達を輩出、その功績は未だに正統な評価はされていないが、とても大きい。同じレーベルのThe Pains Of Being Pure At HeartやVeronica FallsやNever Everなどとアメリカをツアーする程にまで成長し、USインディー・シーンからも注目される存在に。》～HMVより～つい最近来日していましたね。行きそびれましたが。アノラック系のギターポップ。パステルズ辺りが好きならば壺なのは間違いがない。こういう安っぽいギターポップサウンドに何故かいつも愛着を持ってしまい、定期的に聴きたくなってしまう。所謂、癖になる音。メンバーのルックスも全然活けてなくて、隣の安アパートに住んでいる貧乏お兄ちゃん、お姉ちゃん達が、ギター持って公園辺りで演奏を楽しんでいるみたいなイメージ。しかし、歌好き音楽好き、ギター好きの雰囲気がびんびん伝わってきて、聴いていて浮き浮きしてきます。ヴォーカルに掛けられているエフェクトが、ウォール・オブ・サウンドで臨場感をもたらせている。ギターサウンドはガチャガチャしているけどコーラスサウンドでクリアー。これが爽やかさを感じさせる要素かなと。波の音などのサンプリング音なんかも、さり気なく入っていたりして。タンバリンが主要楽器になっているのも良くて好感度。こんな風に、気軽に音楽を楽しめるような土壌があるというのが羨ましくもあり、理想な形。「MY　GIRL」を始め、ビージーズのカバー「ラヴ・サムバディ」も楽しいです。Sea Lions / Everything You Always Wanted To Know About～

  2012.03.11

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  GROUPLOVE（グループラヴ）『NEVER　TRUST　A　HAPPY　SONG』

  《ニューヨーク･ブルックリン在住だったクリスチャン･ズッコーニとハンナ･フーパー （女性）が、ある夏、他の3人のメンバー、ロンドン出身ソングライター＆ギタリストのショーン･ガッド、L.A出身のアンドリュー･ウェッセン、L.A出身のドラマー＆プロデューサー、ライアン･ラビンとギリシャのクレタ島にあるアート･レジデンシー （アートの勉強を住み込みで出来る場所）で出会ったのをきっかけにバンドを結成。2010年にはフローレンス･アンド･ザ･マシーンズのメンバー直々の誘いを受け、彼らのUS西海岸のツアーでオープニング･アクト経験もあり。2011年夏は、世界各国の有名フェスやコンサートに引っ張りだこ。イギリスのグラストンベリー･フェスティヴァルを皮切りに、シカゴのロラパルーザを含む夏フェス出演！フォスター･ザ･ピープルと共に完売の全米ヘッドライナー･ツアーを行ったりとライヴの毎日を送った。》～WARNER　MUSICより～タワーの試聴機の説明書きには“国内盤発売の予定はございません”と書いてあって、そんなことはねぇだろと思ったのだけど、聴いてみて即気に入ってしまったので購入。1か月前の話かな。（4月25日に国内盤発売決定しましたね）何処かで聴いたことがあるような、明るいサンシャインポップ系のロック。ハッピーな気分になること請け合い。トーキング・ヘッズのデヴュー時のようなカレッジバンドぽい雰囲気もありますね。アメリカ西海岸のカラっとした明るさと、東海岸ニューヨークの雰囲気もあるかなぁ。UKロックのような湿っぽさがない。リズムがバウンドする乗りの軽さ、これはフロアで嫌が上でも踊らされる要素あり。フォスター･ザ･ピープルよりも曲調は素直で、ギターポップしてるから、パワーポップ好きにも支持されそう。メインヴォーカルが出来るメンバーが複数いるようなので、コーラスに厚みがある。それがこのバンドの強みかな。ギターサウンドはキラキラ系。女性ヴォーカルがメインの「Slow」は意外に打ち込み系のリズムで曲調はダーク。マンドリンのような楽器を使っているアコースティックなナンバー「Cruel　And　Beautiful　World」も良い。フリートウッド・マック風の男女混声ハーモニーです。他「Tongue Tied」「Naked　Kids」「Spun」「Love　Will　Save　Your　Soul」も好感度抜群な爽やかインディポップ。音をいじくり廻さずにシンプルなメロディー、ハーモニーとコーラス、ギターの音色の美しさを聴かせることに徹しているのが素晴らしい。そして踊れる。（笑）サマソニ2012にも出演決定しました！！楽しみです。

  2012.03.04

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  FLEET FOXESライブ（2012年1月20日新木場studio coast）

  （写真は2008年のライブ映像より）ノエル・ギャラガーの単独公演のチケットが取れていたら行かなかったかもしれない、フリート・フォクシーズ。でも、結果的に本当に行って良かった。5日経った今でも、後を引いていて、しみじみと良いライブだったなぁと思わずにいられないのです。日本国内では2枚しかアルバムを出していないのに、デビューから7年も経っているバンド。USのインディ・フォーク・シーンの実力と底力をまざまざと見せられたライブだった。朝からシンシンと雪がちらつく東京地方だった。寒い思いをしながら新木場のstudio coastに到着したのだけど。冷え切った身体に、ピーンと張りつめた、透明でピュアなサウンドとメロディー、美しいハーモニーが優しく覆い被さるように包んでくれた。その美しいコーラスはCDで聴かれるものと何ら遜色はなく、素晴らしいものだった。バンドメンバーは7人はいただろうか。その人数とは裏腹に、アコースティックを貫いた演奏。１人１人の楽器の持つ音色が会場内の壁に反射して、ディレイが掛かり桃源郷に誘った。驚いたのはロビン１人がアコースティックギターを抱え、歌っている時もまるで7人が一緒に演奏しているような、美しい倍音が鳴り響いているように聞こえた事だった。studio coastの音響の良さだけではないだろう。ロビンのヴォーカルが声のクォリティがホール全体に調和をもたらしていたのかもしれない。すっかり聴き惚れていた私は、ドラマーのジョシュ・ティルマンがフリート・フォクシーズ最後のプレイだった事などすっかり忘れていました。同じUSのオルタナ系のバンドBAND OF HORSESといい、このフリート・フォクシーズといい、商業主義とは無縁な純粋な音楽の芯みたいなものが通っているなと思う。透明でダイヤモンドのように堅くて、サウンドにブレがないのだ。そういった意味においては、R.E.M.解散後も後継者は居るんだなと思え、USのインディシーンへの希望と期待は捨てなくても良さそうだなと、救われた気持ちになるのです。アンコールが終わっても、多くのオーディエンスはしばし会場内に残り余韻を堪能しているようでした。記憶に残る名演でした。

  2012.01.21

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  フジファブリック『FABFOX』

  《2000年に志村正彦（Vo、g）を中心に結成。現在のメンバーは、志村、山内総一郎（g）、加藤慎一（b）、金澤ダイスケ（key）、2001年ごろから本格的にライブ活動を開始、2002年にミニアルバム『アラカルト』でデビュー。日本的な情緒があふれるキャッチーなメロディと変幻自在なサウンドに定評がある。メンバー・チェンジを経て、2004年に4月にシングル「桜の季節」でメジャー・デビュー。2008年1月約2年2か月ぶりとなるアルバム『TEENAGER』を発表する。》～CDジャーナルより～直球なギターバンドだと、どうしてもUKに魅力を感じてしまい、日本のバンドに触手はいかない。＋アルファの魅力、例えば日本語の言葉の美しさ、微妙なニュアンスを感じ取れるようなギターバンドには興味が湧く。フジファブリックは正にそんなバンドの１つでした。バンド名だけは知っていたけど、まともに聴いたことがなかったフジファブリック。ひょんなきっかけで聴いてみたら、凄く良くてゾッコン気に入ってしまいました。日本のバンドで数少ない好きなバンドだった、東京事変の解散のニュースは残念だった。ウィキペディアのフジファブリックを読んでたら、『FABFOX』には椎名林檎も参加しているとか、東京事変のメンバーと親交があったとの事。なるほど、好きになるバンドって、どこかで繋がりがあるのだなぁと、我ながら自分の感性に狂いがないなぁと自画自賛w。後追いで、アルバムは何を買おうかなと考えて、1stか『FABFOX』のどちらかに絞ったのだけど、試聴して『FABFOX』の方が熱いギターロックのグルーブを感じ取れたので、こちらを購入しました。結果→うむうむ、メチャメチャ良いですね(^o^)。「モノノケハカランダ」。ギターサウンドの切れ。リズムギターとリードギターの分離が明瞭かつ明確。ステレオ感が抜群。格好いい。「Sunny　Morning」。ギターサウンドに加えて、オルガンサウンドが更に楽曲に疾走感をもたらせている。「銀河Album　ver.」。これはヤバイですね。キメの細かい流麗なギターリフと乗り、70年代的なギターソロもありニヤリ。そして後ろの方で鳴っているオルガンの迫力といったら。ヴォーカルもサウンドにピッタリ乗っかってるというか、ライブパフォーマンス的な掛け合いがある。「地平線を越えて」。これも70年代的なハードロックの香りがする。影響の強さが伺い知れる。ヴォーカルに独特の処理がされていてコーラス効果を出している。このセンスに感心。あと、オルガン。この音色はクラシックロック好きには涙ものです。「マリアとアマゾネス」。タイトなリズム隊の存在が際だつ曲。これらに支えられて、楽曲が安定しているのだなと実感します。ポップ系の「ベースボールは終わらない」。志村さんのヴォーカルの魅力、独特のアクセントがありますね。「虹」。エレクトロニックな方向に行くと、おー【サカナクション】みたいだなーなんて思ってしまいますが、影響を受けているのはサカナの方なのかな。「Birthday」。これも大好きな曲。軽快なポップナンバー。浮き浮きワクワクしてしまいます。「茜色の夕日」。アルバムの最後に持ってくるのには申し分のない名曲ですね。良いですねぇ、フジファブリック。他のアルバムも順次揃えていきたいけど、とりあえず志村さんが存命時のアルバムからかな。亡くなってからのアルバムを聴くのは、ちょっと怖い気がする。変化が大きすぎたりしたらショックが大きそうだから。PS今頃フジファブリックの魅力に気が付いたの。。。なんて、馬鹿にしないでくださいよ。（笑）フジファブリック / Fab Fox

  2012.01.18

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  ADVANTAGE LUCY（アドバンテージ・ルーシー）『ファンファーレ』

  《1995年、アイコ（vo）、福村貴行（g）、石坂義晴（g）を中心にLucy Van Peltとして結成。97年、インディーズより『in Harmony』を発表。98年「シトラスe.p」でメジャー・デビューを果たし、バンド名をadvantage Lucyに変更した。99年福村が脱退。2000年からは活動の場をインディーズに戻した。ネオアコを起点としたギター・ポップを奏でるバンドで、アイコの透明感のある歌声が印象的。05年より、アイコと石坂義晴の2人組として活動している。》～CDジャーナルより～3年連続で行っていたADVANTAGE LUCYの年末恒例のワンマンライブが今年は無いと知って、心の中がポッカリ空いてしまった。残念。ルーシーと共に年を明けたい、年を明けるというケジメみたいなものが、私の頭の中にしっかり出来上がっていたものだから。無いものは仕方がない。12月28日（水）には「きこえる・シンポジウム」のエコ・音楽イベントとして下北沢WORKSHOP LOUNGE "SEED SHIP”に出演するみたいで、これを見るというのも考えてみたけど、仕事なので行けるかどうか分からないです。2008年にリリースされた『飛び立った7頭の蝶たち』以来アルバムも出ていなくて、今年は新作出るのかなと期待していたのだけど、出なかったですね。今は1999年にリリースされた『ファンファーレ』を聴いている状態です。このアルバムは廃盤になっていて今は入手出来ないはず。2年前頃、たまたま寄ったブックオフで見つけた中古を買ってきたのです。何と言っても大名曲の「シトラス」が入っている『ファンファーレ』。流麗なギターポップのメロディーのラインが完璧。淀みなく流れる川のような、的確なリズム、コード進行、このシトラスというカモメに乗って、うららかで澄み切った世界へ連れて行ってくれる。そんな世界観。寂しさと優しさがジワっと伝わってくる世界観でもあって。《シトラス》♪遠くよりも　遙か遠くへ　街の影も　やがては消える　銀色の霧の彼方は奇跡へと続く　迷ったカモメは瞬く合間に海へ戻った　振り切った想いにさよならと告げて手を振る　波がもつれて　西陽と跳ね上がる　ススキは風に　まかせて揺れる　銀色の霧は安らぐ息吹きに変わる　今まだ「また会おう」って言えない弱さが　でもきっといつかは移り変わる季節の中で　優しさに気付くと思う♪「真昼」「カタクリの花」「smile　again」と続く流れも好き。アイコさんの二重ヴォーカルによるコーラスとコンピュータプログラミングの絡みが美しい「真昼」、日本語の美しさを再確認してしまう「カタクリの花」、軽いビートながらしっとり感があって爽やかな「smile　again」。英語詩の「so」の高揚感にも圧倒される。ノイジーでヘヴィ。ロックなルーシーここにあり。いいアルバムだ『ファンファーレ』。やっぱり行こうかな、WORKSHOP LOUNGE "SEED SHIP”。仕事早く切り上がったら、当日券狙いで下北行ってみる！？らぶちゅうにゅうしたい！！！ww

  2011.12.04

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  WILCO（ウィルコ）『THE　WHOLE　LOVE』

  《米シカゴ出身のロック・バンド。オルタナ・カントリー・バンド、アンクル・テュペロのメンバーであったジェフ・トゥイーディ（vo、g）を中心に1994年に結成。翌年、アルバム『A.M.』でデビュー。グレン・コッチェ（ds）をメンバーに迎えた４枚目『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』の実験的なサウンドが絶賛される。2004年発表『ゴースト・イズ・ボーン』ではふたつのグラミー賞を獲得し、名実ともにアメリカを代表するバンドに。2009年7月、通算７枚目のアルバム『ウィルコ（ジ・アルバム）』を発表した。》～CDジャーナルより～今年のフジロックは見逃したウィルコ。新譜の『THE　WHOLE　LOVE』はフジ後にリリース（国内盤）。一聴すると、地味めなアルバムかなーという印象。けれども小耳をそばだてて聴いてみると、きめ細かいアレンジや、エッジの効いたギターリフや、タイトなリズムセクションだったり、ポップなメロディーラインがあり、とても聴き応えのある内容ですね。ジェフのヴォーカルが明るくて程良い甘さなのも良い。歌い込むというよりは、軽くメロディーに上載せるという感じ。楽しみながら演奏している様子が感じ取れる。基本はフォークソングやルーツ・ミュージックを基本にしたナチュラルミュージックで気持ちの良さを追求しているような。湿っぽさのないカラっとした、サウンドプロダクションで。コーラスなんかも控え目で、もっと迫ってくるものがあっても良いのかなぁなんて思ったりもするのだけど。ポップでリズムか跳ねる「BORN　ALONE」「WHOLE　LOVE」辺りが好みかなぁ。聴き応えでは「ART　OF　ALMOST」「ONE　SUNDAY　MORNING」。「ONE　SUNDAY　MORNING」の静寂感と夢心地感。優雅さも内包しているロングバージョン。可愛らしいエレキピアノ。ギターの余韻と美しい音色が楽しめてしまう。切々としたバラードの「SUNLOATHE」も大好きな曲。じんわりと来る。長らく愛聴出来そうなスルメ盤かもしれない。流行とは無縁な良質なポップミュージックとはこういう作品なのかもしれないですね。Wilco/Whole Love

  2011.11.24

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  THE　NATIONALライブ（2011年11月9日渋谷DUO）

  3月の震災の影響で延期となっていたザ・ナショナルの振り替え公演。1月前程だったか、ソールドアウトになったというニュースもちらっと目にしたりして、ようやくこの日が来たという感じでした。DUOは満員盛況。R.E.M　NIGHTの時にお会いした人が、会場内にいたりして。そういえばザ・ナショナルは“ポストR.E.M”とまで呼ばれている人達だ。音楽性も近いものがあるからね。PVで見たライブ映像でメンバー全員スーツ姿だったので、そのつもりでいたらヴォーカルのマット・バーニンガーだけスーツで他のメンバーはラフな格好で登場。バックにホーンの2人を加えた7人の編成。マットはほぼヴォーカルに専念といった状況。マットは終始上機嫌でアルコールをちびちび採取しながらの熱唱。舌も滑らかになったのか、曲の合間のMCも長めでオーディエンスとのキャッチボールを楽しみながら進行していくといった流れでした。１曲が終わるとオーディエンスの歓声と奇声（？）がやたら多いライブだった。盛り上がりは最高潮だったけど、個人的には耳元に突き刺さる奇声のせいで、鼓膜がおかしくなりましたが……w中盤以降になるとマットの酔いも相当廻ってきたのか、ワインのボトルを持ち出してきて、前方のお客さんに勧めたり、マイクスタンドを静止させる事ができなくなり、振り回したり倒したりで。その割にはヴォーカルは乱れずにしっかりと歌っていたのは流石だった。歌うというよりも絶叫に近いシャウトで、更に会場を興奮の坩堝に導いていた。アンコールでは場内下に降りてきて、オーディエンスの間を縦断。このパフォーマンスも意外なサプライズだった。事前の紳士というイメージが覆った時間だったけれど、お客さん達は楽しんでいたようだったから、良しとしよう。アンコールのラストではメンバー全員がステージ中央に集まり、アコースティックギターのみによる「Vanderlyle」。オーディエンスと共に大合唱という盛り上がりもあった。マットのバリトン・ヴォイスも堪能できたし、バンドとのアンサンブルも申し分なく、満足いくライブでした。できれば、次は酒抜きのパフォーマンスも見せてください。（笑）

  2011.11.12

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  SMITH　WESTERNS（スミス・ウエスタンズ）『DYE　IT　BLONDE』

  《米国イリノイ州シカゴで結成されたガレージ／インディ・ロック・バンド。メンバーは兄弟でもあるカレン（vo）とキャメロン（b）に、マックス（ds）を加えた3人編成。メンバー全員が10代でありながらも、2009年にデビュー・アルバム『SMITH WESTERNS』を発表。デヴィッド・ボウイとマーク・ボラン、そしてブリット・ポップからの影響を公言し、甘美なメロディとロー・ファイなファズ・パンクを混ぜ合わせた独自の世界観を提示する。日本でも輸入盤市場で人気に火がつき、2011年に2nd『ダイ・イット・ブロンド』で国内盤デビューを飾った。》～CDジャーナルより～サマーソニック’11のソニックステージのステージは見たものの、それほど印象は残っていなかった。ヴォーカルのカレンの危なっかしい線の細い歌い方だけは、強烈に印象に残ったかな。サウンドはそれほどギターポップだとは思わなかったのだけど。特にギターサウンドはコーラス系ではなかったのが、事前のイメージとは違っていたのかもしれない。CDで改めて聴き込んでみて、やはりギターサウンドはキラキラ系ではない。でも、頼りなさ気なのがギターサウンドにも波及していて、これが妙にはまるのです。ファズギターを駆使するという新しいアプローチも本当にユニークです。でもギター音はベールを被せないで、明瞭にミキシングしているのがこのアルバムのマジックなのかな。「WEEKEND」を初めて聴いた時は、何処かで聴いたことがあるようなメロディだなと思った。そう、【フリッパーズ・ギター】に雰囲気がとても似ていたのであった。ヴォーカルはもう、くねくね、ふにゃふにゃという骨格のない軟体動物が歌っている感じ。ちょっぴり【ジョン・レノン】ぽい声の質と甘さだったりするというのも不思議な魅力です。「FALLEN　IN　LOVE」とか「END　OF　THE　NIGHT」とか調子っ外れだし、歌下手だなと思うんだけど、これが魅力なんですね。ウォール・オブ・サウンドを取り入れてるギターポップバンドというのも珍しいのではないかな。通常はカリフォルニアポップ系のサイケ系バンドが好む方法だろうから。「STILL　NEW」のドラムスなんか素人が叩いているような、単調で締まりがないビートなんだけど、これがゆるゆるロー・ファイギターとヴォーカルに見事なくらいはまっているのだから堪らない。出来としては「ALL　DIE　YOUNG」がNo.1かな。荘厳なパイプオルガンもチープなオルガンサウンドに聞こえてしまうから不思議だ。時折鳴るスライド系ギターサウンドも泣いていて痺れる。聴けば聴くほど愛着が出てきて、ど壺にはまって抜け出せなくなるロー・ファイ・ギターポップ。もう一度ライブ見直したい気分です。Smith Westerns/Dye It Blonde

  2011.10.19

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  R.E.M.　NIGHTが終わって（2011年9月29日木 19:00～24:00渋谷ロックのこころ）

  イベントオーガナイザーとして初めての企画としてR.E.M.　NIGHTを開催しました。当日は平日にもかかわらず、40名近い参加がありました。帰りの電車があるまでの時間ほとんどのお客さん（ファン）が途中退出することもなく、楽しんでらしたようです。解散という事実が飲み込めない状況で悶々とするよりも、今このタイミングで自分自身と自分以外のファンの想いを感じとった方が良い。その判断に間違いは無かったと思います。終わった後も、来て良かった。楽しかった。素敵な企画ありがとう。等の言葉を頂いて、本当にやって良かったなと思います。R.E.M.の音楽を楽しむ、映像を楽しむという他に、ファン同士の交流もあったようで、色んな話が出来る空間として機能していたのが、とても良かったようです。映像を食い入るように見ていた人が多かったというのも、今まで参加したイベントと違っていました。映像はオマケ的で乗り重視のDJパーティーが当たり前だと思っていたから。オーガナイザーとしては、不慣れにもかかわらず進行面や音響的な大きなミスを犯すこともなかったのでホッとしています。瞬時映像から音が出ていないよとか言われて、汗だくになった時もありましたが、すぐに解決出来ました。あまりきちんと時間を区切らずに流れでやればいい場合もあるでしょうが、身内チックではない、初参加１人参加が中心のイベントの場合は、こちらである程度管理誘導した方が入りやすいのではないかなと思います。終了してから、2回目も是非開催してもらいたいという声も大きかったです。今回参加出来なかった人も休日に開催してもらいたいとかの声も多くあったりで。2回目は自分が開催するかは分からないけど、全体を冷静に見ることが出来た人が開催した方が、より良いイベントにはなりそうな気はします。ちなみにDJで流した曲はこちらになります。R.E.M.　NIGHTセット1 1「RADIO SONG」 2「TALK ABOUT THE PASSION」 3「EVERYBODY HURTS」 4「FINEST WORKSONG」 5「CAN'T GET THERE FROM HERE」 6「THE ONE I LOVE」 7「MAN ON THE MOON」 8「DAYSLEEPER」 9「ELECTROLITE」 10「IT'S THE END OF THE WORLD AS WE KNOW IT」 11「WHY NOT SMILE」 12「SHINY HAPPY PEOPLE」R.E.M.　NIGHTセット2はこちら 1「WHAT'S THE FREQUENCY,KENNETH？」2「MAN-SIZED WREATH」3「SUPERNATURAL SUPERSERIOUS」 4「DEPARTURE」5「ALLIGATOR ABIATOR AUTOPILOT ANTIMATTER」 6「CRUSH WITH EYELINER」7「IGNORELAND」8「STRANGE」 9「STAND」 10「UBERLIN」 11「AT MY MOST BEAUTIFUL」12「LOSING MY RELIGION」13「THE SIDEWINDER SLEEPS TONITE」 14「IMITATION OF LIFE」 15「NIGHTSWIMMING」 『Around The Sun』からは1曲も入っていませんが、意味はありません。単に私がCD持っていなかっただけという……。今後はR.E.M.以外にも好きなバンドはいっぱいあるので、“ロックの部屋”企画として定着していったら良いなと思っています。ビートルズ、トラヴィス、キーン、ペット・ショップ・ボーイズ、スミス、ティーンエイジ・ファンクラブ、ディレイズ、XTC、ELO、TREXとかやりたいっすねぇw

  2011.09.30

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  《緊急》R.E.M.　NIGHT開催します！

  R.E.M.解散のニュースが流れて数日が経ちました。いろんな想いもあるし、書きたい事もあるけど、それだけでは終わりたくないなという、こみ上げるものがありました。1日過ぎたあたりからR.E.M.の何かイベントがしたいという押さえられない気持ち、ファンの人達と共有したいという想い、そして彼らの曲や映像を共有したいという気持ちが盛り上がってきてしまい、ちょっとした興奮状態が続きました。“もうやるしかない”たまたまロックバーの店長さんと繋がりがあったので、自分の予定とロックバーのスケジュールを確認して、R.E.M.　NIGHT開催の決断をしました。mixlでは告知済みですが、ブログを観覧している方、もし時間がありましたら9月29日ロックのこころにいらっしゃってください。お待ちしています。 ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○R.E.M.ファンの皆様こんにちは。解散の発表、本当に残念です。ショックです。でも今回の発表から、色んな人が彼らに対する想いをツｲ―トしてくれたり、コメントしてくれたりと、愛されていたバンドだったんだなと知って嬉しくなりました。R.E.M.って日本ではあんまり人気がないんだなとずっと思っていたものだから。そして、この機会にファンの熱い想いを結集するべきだと考え、緊急ですがR.E.M.　NIGHT開催しちゃいます。日時は 2011/9/29(木) 19:00～24:00開催場所は 渋谷ロックのこころ 東京都渋谷区宇田川町10-1パークビル3F 井の頭通りを進み、東急ハンズの先、 マンハッタンレコード横の建物の3階になります！ TEL 03-5459-5326 http://www.rocknococoro.com/ http://mixi.jp/view_community.pl?id=2316186 CHARGE FREEです!平日ですが、仕事帰り、学校帰りにでもブラッと立ち寄って想いを語り合いませんか。来日時のコンサートプログラムやその他貴重な物品を持ってきてもらうと嬉しいです。 TIME TABLEは 19:00～19:50ライブDVD鑑賞『LIVE FROM AUSTIN TX 』『TOURFILM』ピックアップ19:50～20:00乾杯タイム20:00～20:50 R.E.M.　BEST選DJセット1 20:50～21:00乾杯タイム21:00～22:45ライブDVD鑑賞『PERFECT　SQUARE』 22:45～23:00乾杯タイム23:00～24:00 R.E.M　BEST選DJセット2（TIME TABLEは調整中、若干の内容の変更があります）DJs：カレン♪08♪、i-akie　音楽は爆音でかかります。話がしずらいと思われますので、乾杯タイムを設けました。この時間は音楽を止めます（または小音量）ので、この時間帯で交流深めましょう。DVD鑑賞は2004年の映像『PERFECT　SQUARE』を選びました。野外の美しい会場のライブ映像をたっぷり1時間45分流します。フジ（苗場）で見たかったR.E.M.と被らせながら堪能したいです。

  2011.09.24

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  NOAH　＆　THE　WHALE（ノア＆ザ・ホエール）『Last　Night　On　Earth』

  《ロンドンからやってきた４人組のフォークロックバンドで、中心人物はボーカル兼ソングライター、チャーリー。兄でドラム担当のダグ。その友達でベースのアービー、さらにバイオリンのトムで、バンドを結成。バンドの名前は、2005年の映画『The Squid and the Whale』邦題「イカとクジラ」が大好きで、そのタイトルと、監督のノア・バームバックの名前を取って、「ノア・アンド・ザ・ホエール」とした。自らを「ポスト・グランジ・フォーク」と呼ぶユニークなサウンドが人気！》～J-WAVEより～フジロック前に買っておこうと思っていたノア＆ザ・ホエールの『Last　Night　On　Earth』。つい買いそびれて、フジ後に購入。ファーストは持っているけどセカンドは持っていないので音楽的変化の道程は把握しきれないけど、3作目にして随分とポップバンドのポップソングとしても楽しめるようになった感じです。本国英国では既にロングセラーとなっていますね。ソングライティングの熟成度がグーンとアップしているのが分かるし、ポップソングとしてのアレンジにも目を見張るものがあります。ストリングス、エフェクト、エレクトロニクスと使用している音源も飛躍的にアップ。歌をサポートするようなナチュラルトーンにまとめられていて、優しくもホットな音場感をもたらす事に成功しています。どの曲もポイントとなるコーラスワークがあって楽しめる。ヴァイオリンのソロがリードする「Just　Me　Before　We　Met」などは、まだまだトラッドらしさも残しているし、ヴォーカルのチャーリーの声も安定し、何か吹っ切れたようなスッキリさと深遠さが同居しているような感じで癒される。ポジティヴでアップテンポなメッセージソング「Waiting For My Chance To Come」、大好きです。チャーリーの適度な訛りが入ったヴォーカル、ドラマチックなストリングスアレンジに合唱を誘うコーラスワークの高揚感が素晴らしい。「Tonight's The Kind Of Night」も大好き。どこかで聴いたことがあるような鉄板ソング鉄板メロディー鉄板コーラスなのだけど、飽きないですよねぇ、こういうのは。女性コーラスが入る、感情に訴えかけてくるようなバラード「Old　Joy」。何とも感動的な映画を見終わったような、余韻に浸っているような錯覚を覚える曲です。フジロック’11のフィールド・オブ・ヘブンのステージも素晴らしかったなぁ。メンバー全員スーツで決めた粋なスタイルは際だっていた。個人的に今年のフジのベストパフォーマンスでした。アルバム『Last　Night　On　Earth』も年間トップ10クラスの愛聴盤。ええっ、国内盤はまだ出てない！？信じられない。耳が腐っている人が多すぎる。Noah And The Whale/Last Night On Earth

  2011.09.08

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  FOUNTAINS　OF　WAYNE（ファウンテインズ・オブ・ウェイン）『sky　full　of　holes』

  《クリス・コリングウッドとアイヴィーのメンバーでもあるアダム・シュレシンジャーがニューヨークで結成したユニット。1996年にデビュー。パンチの利いたギター・ポップ・サウンドと絶妙なハーモニーが評判を呼び、日本でもポップ・ファンを中心に熱い支持を得る。99年発表の2作目『ユートピア・パークウェイ』からジョディ・ポーターとブライアン・ヤングが正式に加入し、現在は4人組として活動している。》～CDジャーナルより～2010年1月20日の渋谷クラブクアトロで見たアコースティックセットのライブがあまりにも素晴らしかったものだから、今年のフジロックのフルセットライブも楽しみで仕方がなかった。若干ハードな乗りも期待していたのだけど、徹底してポップだったなぁ。それはそれで、ファウンテインズ・オブ・ウェインらしいので、素晴らしかったのだけど……。フジロック直前にリリースされた4年振りの新作『sky　full　of　holes』。そのアコースティック志向が推し進められたようで、ハッとするようなサウンドプロダクションは控えめになって、美しくもほのぼのとした良い歌、良いメロディーが満載されたアルバムになっていた。正に従来の熱烈なファンからは、温かく迎えられるだろうなと思わせる出来に仕上がっている。新しい刺激を求める人にとっては、物足りないと感じさせてしまうかもしれないけれど。【バーズ】や【CSN＆Y】が好きな自分にはストライクゾーン。【ジャクソン・ブラウン】あたりが好きな人もいけるかもしれない。要するにカントリーフレイバーなポップソングに昇華されているのですね。《richie　and　ruben》♪彼らは生き地獄という名のバーを始めた　開店当初から店の調子はあまりかんばしくはなかった　雰囲気に欠けていたか客筋がちょっとズレていたんだ　ビロードのロープを買いこんだ彼らを　ドアマンはせせら笑った　ウェイター達の半数が店の売り上げを巻き上げ　たった6週間で彼らは余儀なく店を売り飛ばす羽目に　リッチーとルーベン　自分達が何をやってるのか皆目分かっちゃいない　リッチーとルーベン　どっちもちょっとばかりイカれてるのさ　彼らには一銭たりとも渡さないように　彼らは君の有り金をすっかり使い果たしちまうから　僕の金をすっかり使い果たしてみせたように　ウォー・オ・オ・オー　ウォー・オ・オ・オー　あの金は一体どこに消えたんだい？　あの金は一体どこに消えたんだい？♪「richie　and　ruben」大好きな曲。詩の深刻さとは裏腹に、楽天的でハッピーな空気が流れている楽しいポップソング。道楽で成立する商売って無いですね。でもこういういい加減さは楽しいし、憧れる。（笑）コーラスのメリとハリが最高な「a　dip　in　the　ocean」も大好きだ。サビのふわーっと抜けていくコーラスが最高な「cold　comfort　flowers」。甘―い、クリスのヴォーカルにウットリしてしまう「firelight　waltz」など。ボーナストラックでは、何と【ムーディー・ブルース】の「the　story　in　your　eyes」をカバーしている。これも嬉しいプレゼント！今作も愛聴盤ですねー。Fountains Of Wayne/Sky Full Of Holes

  2011.08.25

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  MARITIME（マリタイム）『HUMAN　HEARTS』

  《元ザ・プロミス・リングのデイヴィー・ヴォン・ボーレン（vo,g）とダン・ディディアー（ds）、元ザ・ディスメンバメント・プランのエリック・アクセルソン（b）らによって結成されたエモ／インディ・ロック・バンド。2003年に始動し、1,000枚限定の自主制作シングルをリリース。同作は完売となり、その後のツアーも好評を博す。良質のメロディを活かした楽曲は注目を集め、04年にアルバム『GLASS FLOOR』でデビューを飾った。》～CDジャーナルより～美しいギターサウンドと、爽やかなヴォーカル、ちょっぴり切ないエモーショナルなメロディーを保持するギターバンド、【マリタイム】。大好きなバンドです。派手さはないが、今作も堅実な楽曲を占めていて聴いていて満足感を得られる出来になっていました。タイトになった曲調は、年輪を重ねてきたバンドの味わいと言っていいかも。やや音は堅め、まぁインディらしいのだけど。もう少し柔らかい面もあった方が楽しめたかもしれないというのは無きにしもあらずだけど……。流れる煌めきのギターサウンドが楽しめる「PARAPHERNALIA」は最高。乾いたドラムスの音色にジョニー・マー直系のコーラスギターサウンド「Black　Bones」。ヴォーカルとの間合いが独特。注意深く耳をすますと、楽曲の深さに気付かされる。反復を繰り返すベースラインの重厚さに、ひっそりした佇まいのロンドンの闇を表現する詩「PEOPLING　OF　LONDON」、不気味さが漂っている。Lchから流れるリードギターとRchから流れるリズムギターとがクッキリと分かれる。エレキギターのエモーションが充分に楽しめる「C’MON　SENCE」。等々、地味ながらも、味のあるロックを演奏するこういうバンドが生き延びられるアメリカインディシーンって、やっぱ良いよね。Maritime/Human Hearts

  2011.08.22

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  ACID　HOUSE　KINGS（アシッド・ハウス・キングス）『MUSIC　SOUNDS　BETTER　WITH　YOU』

  《LABRADORレーベル・オーナーであり、CLUB 8、THE LEGENDS、PALLERSとしても活動しているJohan Angerg?rdと、兄弟のNiklas（元RED SLEEPING BEAUTY＆STARLET）＆ 妹Juliaの3人で活動している、スウェーデンのベテラン・インディ・ポップ・バンド。2010年完成した『MUSIC　SOUNDS　BETTER　WITH　YOU』はこれまでの瑞々しさを損なうことなく、随所に盛り込まれたトランペットやジャングリーなギター、ピアノやシンセによるカラフルさは全キャリアの中でも最高傑作と呼べるものになった。》～Fastcut　Recordsより～6年振りの新作、5作目。スウェーデンのベテラン・インディ・ポップ・バンドと言っても、サウンドは相変わらず瑞々しくて、若々しい青春ギターポップ。期待通り、いや期待以上に素晴らしい出来。いやぁ、素敵な楽曲が占めている。このバンドの音を聴くたびに、スウェーデンという国のイメージが良い方向に上がっていってしまうのですが……。正に清潔清楚な北欧王道ポップ路線です。音楽ビジネスと軋轢しているような、圧迫感もプレッシャーもなく伸び伸びと音楽を楽しんでいる。アットホームな温かさというか、そういった雰囲気が伝わってくるから素晴らしいのだ。兄弟と言っても仲の悪い兄弟もいるだろうからね。空間表現はヴォーカルに掛けられるウォール・オブ・サウンドが特徴的。他、ギター、トランペットも朗々と鳴っていて、エレキピアノは可愛らしい響きを奏でる。カスタネット系の小気味の良いパーカッションも良い味を出している。CLUB 8が好きなら、ACID　HOUSE　KINGSもストライクゾーンなのは間違いなく..と言うか、ファン層は全く同じだと思いますが…（笑）ヴォーカルの比率が１人増えた分、多彩になって多様なコーラスが楽しめるようになり、よりナチュラルトーンになっているような気がする。軽いビートながらも、リズムは明確、明瞭でダンスミュージックとしても楽しめるのが良いね。「WINDSHIELD」「WOULD　YOU　SAY　STOP？」「UNDER　WATER」が特に好き。出来ることならJohanに成り代わりたい。そのくらい大好き。Acid House Kings/Music Sounds Better With You

  2011.06.29

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  EDWYN　COLLINS（エドウィン・コリンズ）『LOSING　SLEEP』

  《1959年生まれ。スコットランド出身。グラスゴーの伝説的なバンド“オレンジ・ジュース”の中心人物。ポスト・パンク的な感覚を持ち、ノーザン・ソウルやファンクなど、黒人音楽までも咀嚼した独自のスタイルでネオアコの中心的な存在となる。85年にバンドを解散し、ソロに転向。89年にファースト・アルバム『ホープ＆ディスペアー』を発表。サード・アルバム『ゴージャス・ジャージ』では「ガール・ライク・ユー」の大ヒットを放ち、シンガー・ソングライターとして新たな評価を得た。》～CDジャーナルより～80年代のネオアコ期のバンドで、【オレンジ・ジュース】はそんなに聞き込んでいたわけでもないし好きというほどでもなかったけど、久々にソロ作でエドウィン・コリンズの声を聴いた。若い頃の青臭い声は丸みを帯びて、年輪みたいなものを感じたけど、紛れもなくエドウィン・コリンズだった。そして5年前の脳出血からの後遺症に悩まされていたのが嘘のような張りがあって元気一杯でパワフルな歌唱。倒れた後は、テンポの速い曲が好きになったと本人も言っているようで。。。。ゲスト陣が豪華。【ザ・ドラムス】に【ジョニー・マー】、【マジック・ナンバーズ】、【ロディ・フレイム】等。「in　your　eyes」なんか笑っちゃうくらいドラムスそのまんま。エドウィン・コリンズがゲストヴォーカルでドラムスに参加したみたい。リードを分け合ったり、ハモったりで気持ち良さそうに唱うコリンズ。「come　tomorrow，come　today」のアコースティックギターの切れのある響きと回転。間違いなくジョニー・マーだなぁ。深みのあるコリンズとの声の相性もバッチリです。生あることの喜びが素直に感じられる「IT　DAWNS　ON　ME」。軽やかなテンポの中に清々しさと新たな夢と希望とが歌われていますね。良い曲です。《IT　DAWNS　ON　ME》♪なんとか知りたいよ　自分はいったい誰なのか　生きて　夢を見たい　海の近くには海岸線ってやつが必要なんだ　沿岸地方から沿岸地方へ移動しながら　ぼくはそこにいるだろう　シンプルな暮らし　シンプルな選択　それでようやくわかってきた　現実ってやつが　シンプルな暮らし　シンプルな選択　それが世界を住みやすいものにするんだね　それを分かちあおう♪うわっ、「all　my　days」の美しいセミアコースティック系のギターはロディ・フレイムが弾いているみたいだ。クリアー、クリーン、透明、クリスタルな響きが空間に溶け込んでいる。ドラムは息子のウイリアム・コリンズみたいだ。フランツのアレックスも「DO　IT　AGAIN」で参加しているようだし、グラスゴーの同郷には尊敬されている人なんでしょうね。温かい気持ちになれる、そんな作品。良作です。Edwyn Collins/Losing SleepEdwyn Collins & The Drums - In Your EyesPowered by TubeFire.com

  2011.06.13

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  QUASI（クワージ）『American　Gong』

  《エリオット・スミス率いるヒートマイザーで活動していたサム・クームズ（vo、key、g）と、スリーター・キニーで活動していたジャネット・ワイス（ds）により、1989年、米ポートランドで結成。97年にファースト・アルバム『R&B Transmogrification』を発表。キーボードとドラムを中心とした型にはまらないスタイルで、時にパンキッシュな、時にブルージィなサウンドを展開。インディ・シーンを中心に厚い支持を得る。2007年、スティーヴン・マルクマス＆ザ・ジックスでも活躍するジョアンナ・ボーム（b）が加入。2010年2月、3人体制になってから初のアルバム『アメリカン・ゴング』を発表した。》～CDジャーナルより～確か去年購入したアルバムだと思ったけど、当初はそんなに聴いていなかったけど、最近良く聴いてます。試聴して【ヴェルベット・アンダーグラウンド】のエッセンスを感じとって、気に入ったんだと思った。ガチャガチャギターを掻き鳴らし、ノイズと歪みが耳に付きまとって聴きづらいけど、何故か心地良い。ノイズと歪みの間に入り込むピアノの音なんかに静寂感と郷愁みたいなものを感じとってしまうし、「Everything＆Nothing　At　All」なんか中期ビートルズぽい、メロディーの間みたいなものを聞きとれたりでなかなか。魅力的な曲が多いですね。【レッド・ツェッペリン】や【ニール・ヤング】、【ザ・フー】、【ビートルズ】が好きだというサムとジャネット。どうやらクラシックロックの香りがそこかしこに流れているから、馴染みやすいのだろうな。そういえば、「Bye　Bye　Blackbird」なんかもシド・バレット在籍時の初期ピンク・フロイドに雰囲気が近い。「The　Jig　Is　Up」なんかも、70年代シンガーソングライターの味がする。ヘビーロック系のギターリフでど迫力の「Rockabilly　Party」も最高。ジャネットの可愛らしいヴォイスとの絡みがこれまた素敵。「Laissed　Les　Bon　Tempus　Rouler」はフランス語？モダンな曲調で凛々しい。もはや、インディーロックの枠に収まっていない音楽性の幅を感じます。確か昨年来日公演もしていたなぁ。行くか行くまいか悩んでいて結局行かなかった。何度も繰り返して聴けば聴くほど良さが分かっていく、味わい深い作品です。Quasi/American GongBye Bye Blackbird / QuasiPowered by TubeFire.com

  2011.05.28

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  THE　VACCINES（ザ・ヴァクシーンズ）『WHAT　DID　YOU　EXPECT　FROM　THE　 VACCINES？』

  《2010年6月結成、同年秋ころから本国UKを中心に急激なバズが巻き起こっている話題の新人バンドによるデビュー・アルバム。「アナタにとって最新のインディ・ロック・センセーションだ。他は勝負にならない」。英NME誌は彼らをこのように評し、その表紙に彼らを二度も抜擢。同じく英BBCが選ぶ『Sound of 2011（2011年の音）』で3番手に選定されたこの4人組は、一切のリリースを前に英老舗音楽番組「Later…」に出演を果たした初のバンドとなった。音楽的影響は50’sロックンロール、60’sガラージ／ガールズ・グループ、70’sパンク、80’sアメリカン・ハードコア、その他良質なポップス、C86など。タイムレスな名曲を作ることが彼らのビジョン。ロマンチックで甘酸っぱい、歌心あふれる本作は、時空を超えた旅に誘ってくれる。》～Sony　Musicより～UKギターロックのこの流れも、【グラスベガス】のファーストを既に聴いていたので、とりたててサプライズでもないし、目新しい物でもないけれど。。。明るくてストレートでシンプルで元気一杯な曲調は、ここ数年あまり無かったから新鮮で大騒ぎする気持ちも分からないわけではないですね。UKギターロックと言っても、リバーブがたっぷり掛けられたウォール・オブ・サウンドに頼わざるを得ないのは、時代なのかなぁ。R＆Bぽくなると、もろ60年代【アニマルズ】という感じになってしまうけど、そこまでヴォーカルは癖が強くないし、腹から声は出ていないかな。病み付きになるとか、毒があるというタイプのロックではない気がする。“僕らが伝えたいのは、情熱とエネルギー。聴き手が僕らの音楽を聴いたときに、これが僕らが信じていること、本当に情熱を持ってやってることなんだっていうのが伝わるような音楽をやりたい。”うん、その意図は充分に感じられる。エネルギッシュなロックンロールを聴いていると、聴いているこちら側まで元気になってしまうというか。でもこれって、どんな新人バンドも想い描いている事なんだろうけど、音楽メディアもオーディエンスも次々と新しいバンドに目が映っていくからなぁ。その波に呑み込まれずに継続出来るのかどうか……。結局はそれを上回る才能と人脈なのかなぁ。「A　Lack　Of　Understanding」「Blow　It　Up」「Post　Break-Up　Sex」この3曲が特に好きです。本編の11曲の出来はとても良いのだけど、日本盤ボーナストラックの4曲はあんまり面白くなかったのが気になる。フジロック’11に出演決定しています。その実力と将来性について、しかとこの目と耳で見極めたいです。The Vaccines/ What Did You Expect From The Vaccines?

  2011.05.25

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  The　Crookes（ザ・クルックス）『Chasing　After　Ghosts』

  《ジャングリーなギターとポエティックなボーカルで綴られる、ロマンティックでセンチメンタルなメロディー！この春、全ネオアコ／ギタポ/UKロックファンにお届けしたい、シンプルで、温かく、切ない、至福の一枚！昨年リリースされた2枚のシングルと1枚のEPで、既にここ日本においても一部の早耳リスナーの間で騒がれていた、英国はシェフィールドからやってきた若き4人組からなるこのクルックスのデビュー作が遂にリリースされた！》～HARD　TO　EXPLAINより～ギターバンドのアルバムがUKチャートの上位に位置するなんて事が滅多になくなった昨今。ここ日本に入ってくる情報も数限られているのだろうけど、地道に活動している良質なバンドはいるんだろうなと思う。このクルックスというシェフィールド出身のバンドの音は、80年代のネオアコ期の【アズテック・カメラ】等に通じる爽やかコーラスサウンドのクリーンサウンドで青春ギターポップスを感じてしまう。この手のギターバンドの音が大好きなファンは根強くいる。私もその１人。ヴォーカルの声の質も、草食系で汗臭さのみじんもない。でも線の細さはなくて、50年代から60年代にかけてのポップス歌手の歌い込み系で、曲の良さを伝えようとしているような唱方。低音ヴォイスも魅力。「Godless　Girl」の小気味の良いギターカッティング、ドラムスの跳ねるけどシンプルなリズムと、どこかで聴いたことがあるような曲調だけど、えらく新鮮です。ヴォーカルのジョージ・ウェイトの魅力をサポートするディレイがかかったギターの魅力が堪能出来る「Chorus　of　Fools」と。深遠なバラード「Youth」なんか聴いていると、このバンドは想像以上にアダルトなバンドだと思ってしまうし、そういう意味では簡単にシーンから消えてしまうようなバンドでもないんじゃないかな。良い歌、良い曲を地道に演奏し続ける人達かも。Crookes/Chasing After GhostsThe Crookes - Godless Girl

  2011.05.10

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  ASOBI　SEKSU（アソビ・セクス）『FLUORESCENCE』

  《東京生まれLA育ちの、日本人ヴォーカリスト、ユキと、ジェイムス・ハンナを中心に2001年結成。NYを拠点に活動する現在4人組。2004年にファースト・アルバム『Asobi　Seksu』を発表。日本語と英語を交えた歌詞や、ガーリックなポップ・センスが入り混じったシューゲイザー色の濃いサウンドを展開。シューゲイザーのリバイバル・ブームもあり、日本でも早くから注目を集め、メンバーチェンジを経て2006年にセカンド・アルバム『シトラス』を発表した。》～CDジャーナルより～気になる日本人女性が在籍する、インディ系シューゲイザーの【アソビ・セクス】。だいぶ前から知っていたけどアルバムを買ったのは初めてです。日本の女子もけっこう、可愛い声をしたヴォーカリストが多い。古くは【サディスティック・ミカ・バンド】のミカもそうだったし。。。アソビ・セクスのユキさんもクリスタルなウイスパーヴォイスですね。ていうか、【ケイト・ブッシュ】に似た声だけど。この声とシューゲイザー色の強いサウンドが混じり合うと、不思議な魅力を発揮する。ジェイムス・ハンナのヴォーカルも円やかで浸透系。ドリーミィなポップ空間の構築に成功しています。2曲目の「TRAILS」のようなアップリフティングな突き抜け感が支配する、明るさと美しさを兼ね備えた音響空間が素晴らしい。東洋的な女性の細やかさの美とシューゲイザーとの合体。それだけで、充分にこのバンドの魅力は語れると思う。レトロなオルガンサウンドを取り入れた「LEAVE　THE　DRUMMER　OUT　THERE」なんかを聴いてみても、シューゲイザー一辺倒ではなくてなかなかのもの。バンド名のAsobi Seksuについて、“お母さんに怒られました”と来日時のインタヴューで話していたユキさん。変えるつもりはないそうですが、カタカナにしない限り何の違和感もないから、このままで良いですね。（笑）Asobi Seksu/ FluorescenceAsobi Seksu - TrailsPowered by TubeFire.com

  2011.05.05

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  PETER　BJORN　＆　JOHN（ピーター・ビヨーン＆ジョン）『GIMME　SOME』

  《ピーター(g,vo)、ビヨーン(b,vo)、ジョン(dr,vo)という、バンド名そのままの3人からなるスウェデッシュ・ポップ・ロック・バンド。02 年に1st アルバム『Peter, Bjorn And John』でデビュー。彼らの知名度を飛躍的に上げたのは、シングル「ヤング・フォークス」。甘いメロディと軽快なビート、囁くような男女ヴォーカル、そして耳をついて離れない“口笛”。 同曲は日本のラジオでもパワー・プレイされ、口コミで評判を広げた。このシングルも収録した3rd アルバム『ライターズ・ブロック』(06 年)で日本デビューを飾り、スウェディッシュ・インディ・ポップの雄としてブレイクを果たした。》～P－VINEより～「ヤング・フォークス」の大ヒットから、もう5年も経ってしまったのか。確かに「ヤング・フォークス」はキャッチーで、“口笛”が耳をついて離れない曲だった。あの名曲（迷曲？）のイメージが強すぎたせいか、アルバム『ライターズ・ブロック』に収録されていた他の曲が地味に聞こえてしまったのが正直な感想でした。要するにそんなに愛聴盤ではなかったのですが……。『GIMME　SOME』も、そんなに期待度はなかったのですが、試聴してみてちょっとビックリでした。『ライターズ・ブロック』と比べて、濃くて厚みのあるメリハリのある曲が揃っていて、聴き応えが半端ではなかったからです。なので、即刻購入したのは言うまでもありません。ギターリフが本格志向で【U2】張りのギターサウンドが聴ける「MAY　SEEM　MACABRE」なんか、信じられないくらいの格好良さ。ベース音もゴリゴリと硬く骨格の明快なサウンドで気持ちが良いこと。バリバリとメタリックに鳴り響く「COOL　OFF」も迫力満点。シャウトするヴォーカルも低音ボイスの本格ロッカー志向になっている！従来のギターポップ路線に近い「TOMORROW　HAS　TO　WAIT」もコーラスワークが巧み。色彩感がとても豊かなのです。軽くディレイを掛けたコーラスワークと、パーカッシヴなドラムスとの絡みがスリルに満ちている「SECOND　CHANCE」も印象に強く残る名曲。一貫しているストイックなビートの安定感がたまらなく良い。ロックやパンクの持つ性急感を表出しまくる「BREAKER　 BREAKER」「BLACK　BOOK」は1分35秒前後の短いロックンロールナンバーだ。スローな曲調でありながらフリーキーなノイズを散らしまくっている「DOWN　LIKE　ME」は、【ヴェルベット・アンダーグラウンド】辺りのガレージロックへの憧憬があるのかもしれないね。極め付きはラストソング「I　KNOW　YOU　DON’T　LOVE　ME」。【テレビジョン】辺りの70年代ニューヨークパンクを想起させる格好良さ。本当にスウェーデンのバンドなのかと思ってしまいます。『ライターズ・ブロック』の軽さに比べると、ヘヴィでハードに変身。聴き応えは断然『GIMME　SOME』。60年代70年代のクラシックロックが持ち合あわせていた緊迫感が満載。これは傑作ですね。ピーター・ビヨーンアンド・ジョン/Gimme SomePeter Bjorn and John - Second Chance - Official VideoPowered by TubeFire.com

  2011.04.26

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  RA　RA　RIOTライブ《2011年4月22日代官山UNIT》

  ラ・ラ・ライオットは日本にやって来た。3月4日のベルセバ以来のライブ参戦なのに、3か月振りぐらい空いたような感覚。震災の影響と動揺は大きかった。キャンセルや延期が相次ぐ中で、ラ・ラ・ライオットの来日も心配されましたが、来日前に改めてメンバー直々に開催するというメッセージが寄せられていました。ヴォーカルのウェスは、日本への留学経験もある大の親日家だそうで、そういった細やかな気遣いというのも、日本仕込みなのでしょうか。何はともあれ、そのメッセージを読んでから、当日の数日前には不安感は払拭されました。代官山UNITに向かう電車で、人身事故で列車ダイアが乱れていたのに不安がよぎってしまったけど、18時20分過ぎには会場到着。BGMでTHE　PAINS　OF　BEING　PURE　AT　HEART　BELONGの新譜が流れている中で、彼らの登場を待つ。定刻の10分過ぎたあたりで、ラ・ラ・ライオット登場。本物だ！（笑）3曲目あたりまでは、各楽器間の音響もバラつき気味で荒い演奏のような感じだったけど、4曲目あたりからPAもエージングが進んだのか、俄然メンバー間のコンタクトがとれてきた。チェロ奏者のアレクサンドラがスザンナ・ホッフス似の美人だったので、しばし見とれてしまった。もう１人の女性ヴァイオリン奏者のレベッカは、ふくよかな体型の人。ベースのマシューやギターのマイロも写真で見るとおりの好青年だった。チェロやヴァイオリンはクラシカルな方向で楽曲に添えていくというよりは、エネルギッシュなバンドサウンドに同調させていくという感じだった。アーケイド・ファイアやファンファーロ等とは少し方向性が違うように聞こえました。そして、ヴォーカルのウェス。時間が進むにつれて調子が出てきたのか、声の伸び、柔らかな高音が冴え渡っていた。終盤頃になると、メンバー全員汗だく状態。特にウェスはドラムセットの上に乗っかってジャンプしたりと、ノリノリ。オーディエンスも彼らの熱演に引っ張られるように彼らの演奏にのめり込んでいった。震災に関してのメッセージがあったのは、アンコール前。ウェスから、“がんばって”という日本語ははっきりと聞き取れたよ。本当に、来日してくれてありがとうと言いたくなるような、ライブパフォーマンスだった。アンコールに入って、ウェスから“次はフジロックに出ます”という言葉が出て、大歓声。いやー、フジでも絶対見なくてはと思いました。久々に心地良い汗をかいてスッキリした状態、身体が軽くなったような感じで帰路につきました。お客さんの表情も満足感で溢れていたのが印象的でした。

  2011.04.23

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  THE　PAINS　OF　BEING　PURE　AT　HEART　BELONG（ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート・ビロング）『BELONG』

  《2009年リリースのデビュー・アルバム『ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート』は、全世界で大きな評価を獲得。シューゲイズ/インディポップ・ファンは諸手を挙げて同作品を絶賛し、『Pitchfork』『NME』をはじめ、ほぼ全てのプレスが同年の年間ベスト・アルバムの一枚に同アルバムを選出した。ここ日本でも、全国のCDショップ店員が選ぶ “CDショップ大賞”の洋楽部門でレディー・ガガに続く準大賞を獲得し、まさに草の根的なかたちでヒットを記録している。こうした好状況下の中リリースされるこのセカンド・アルバム『ビロング』でバンドが大ブレイクするのは間違いなし。まさに全世界が待ち望んだセカンド・アルバム！》～BYG　NOTHINGより～デビュー・アルバムの『ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート』のモノクロ写真のジャケットは気になっていたものの、音の方は聴いていなかった。聴き損じているうちに、セカンド・アルバム『ビロング』のリリース。今度は直ぐに試聴して即気に入ってしまったので購入しました。1曲目の「BELONG」からギターノイズに乗る、甘いキャッチーなメロディーライン。リードヴォーカルは女性。【マイ・ブラッディ・バレンタイン】や【ライド】直系のシューゲイザーで、私好みで正にストライク！待ってましたという感じ。ギターノイズの他に、メロディが明瞭でアルペジオを刻むギターサウンドがリードしていいるので、ノイズまみれになることもない。男性ヴォーカルもとても明るい声をしているので、楽曲に湿っぽさがない。曲調が明るいので好感度も大。流麗に流れる「HEART　IN　YOUR　HEARTBREAK」の疾走感もとても気持ちが良い。キーボードも効果的に使われているし。背景で鳴っているシンセサウンドがキラキラ度を増している「THE　BODY」も浪漫に満ちている。甘いバラード調の「ANNE　WITH　AN　E」は【JESUS＆MARY　CHAIN】を想起させるなぁ。アンセム系でラブバラードの「EVEN　IN　DREAMS」は個人的に一番好きな曲かも。9曲目の「TOO　TOUGH」も好きだなぁ。《EVEN　IN　DREAMS》♪両目を閉じて　自分の心と向き合えば　浮かぶのはたった一つの想い　それだけでいつも頭がいっぱいになる　　だって君みたいな人は他にいないから　彼らが君を好いていない理由はそれなのかな？　君は彼らのジョークにはまるで無反応だからね　そうさ、君みたいな人は他にいないよ　彼らが君を好いていない理由はそれなのかな？　僕が君を好きなのと同じように　そう好きだよ♪エバーグリーンな、青春シューゲイザーノイズポップ、トゥイー・ポップ（？）。何でも良いけど、若さと瑞々しさが全編に満ちあふれた『BELONG』。間違いなく年間ベスト10クラス。フジロック’11に出演が決定しています。楽しみです。Pains Of Being Pure At Heart/BelongThe Pains of Being Pure at Heart - "Heart in Your Heartbreak"Powered by TubeFire.com

  2011.04.12

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  R.E.M『COLLAPSE　INTO　NOW』

  《1980年にマイケル・スタイプ（Vo）、ピーター・バック（g）、マイク・ミルズ（b）、ビル・ベリー（ds）が米国ジョージアで結成。82年にIRSからデビュー。60年代ロックのテイストを持ったサウンドはまずカレッジ・チャートで注目され、徐々にファン層を拡大。88年のワーナー移籍後も『グリーン』や『アウト・オブ・タイム』など、良質なアメリカン・ロックを聴かせる力作を発表。97年にベリーが脱退したが、その後も全米を代表するバンドとして、揺るぎない地位を築いている。》～CDジャーナルより～前作『アクセラレイト』の疾走ギターロックも悪くはなかったけど、起伏に富んだ『COLLAPSE　INTO　NOW』のギターロックの方が好きかな。プロデューサーがU2やエディターズ、スノウ・パトロールのアルバムに関わったジャックナイフ・リーを起用しているせいか、ギターサウンドの表情がとても豊か。やはりアコースティックなナンバー「UBERLIN」なんかが出てくると、R.E.Mらしいなと思ってしまうし、これでこそR.E.Mだと確信してしまいます。アコースティックなナンバーでも緊迫感や緊張感が曲の流れに一貫して通っている。これがR.E.Mの最大の魅力なのです。マンドリンが美しく奏でている「OH　MY　HEART」も最高だ。心に染みいるバラード。これもR.E.Mにしか出せない味。リバーブがたっぷりと掛けられているような豊潤な音響処理に、楽曲にさらなる耽美感をもたらしているようでとてもロマンチック。《WALK　IT　BACK》♪時間を　反対に巻き戻し　消去してやり直し　もう一度始めるんだ　君は　それを覆してはいけない　僕は一体どれくらいの間　地上に降りてないか覚えてないけど　時間　時間　時間を止めることはできない　君は　君は逃れることはできない　僕にも残れと言ったけど　でも何かを変えなくてはいけないんだ♪穏やかな中にも、熱くて温かいメッセージが聴き取れるこの曲。涙が出そうです。一転してハードなナンバー「ALLIGATOR　AVIATOR　AUTOPILOT　ANTIMATTER」へ持っていく展開も最高に素晴らしい。過去の名作達と比較しても、遜色のない佳曲が揃った作品。深みがあります。長らく愛聴出来そうです。R.E.M./Collapse Into Now

  2011.04.07

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  FRANKIE＆THE　HEARTSTRINGS（フランキー＆ザ・ハートストリングス）『HUNGER』

  《英サンダーランド出身の五人組。昨今元気のないUKのインディ・ロックシーンに大きな変化をもたらすであろう2011年、要注目の新人バンド。モダンなアプローチでトラディショナルなソングライティングをおこない、シンプルなメロディとアレンジで伝染性のある曲を作る。また、フロントマン、フランキー・フランシスのスター性から、そのライヴにも定評があり、アルバム・リリース前の新人ながら、2010年の「Reading & Leeds」フェスでは、NME / Radio 1ステージでプレイ！》～YOSHIMOTOより～読売新聞によれば、福島第一原発は廃炉にせざるを得ないという方向になっているとか。そこまでに至るには、原子炉の冷却のための冷却システムが稼働しなければならないが、そこまでに至っていない福島第一原発は長期化する恐れがあり、核燃料を取り出し安全に保管、原子炉解体に至るまでは20年～30年かかるとの事。避難している住民の人達が地元に戻ってこられるのは何時になるのか。電力不足のおり、福島第一原発の代換えエネルギーはどうなるのだろう。火力発電所？、水力発電所？、太陽エネルギー？フランキー＆ザ・ハートストリングスの『HUNGER』のジャケット写真は探坑夫のストライキを映したものだとか。日本ではとっくに石炭なんか掘られていないと思うけど、英国ではまだ炭坑なんかあるんでしょうか？少年達の明るい表情、炭で汚れたほっぺ（？）とか良い感じですね。シンプルな楽器編成で、ビートを強調したギターロックだけれども、いたずらに電気で増幅させたような音ではない。【フランツ・フェルディナンド】辺りよりもずっとシンプルで、インディらしい硬い音をしている。コーラスワークなんかも60年代～70年代風で懐かしさを感じてしまう。パブロックぽい雰囲気もあり、酒を飲みながらダンスしながら聴きたくなるそんなロック。ヴォーカルのフランキー・フランシスの訛りのある歌い方も魅力的。プロデューサーのエドウィン・コリンズとの相性も完璧。【ドラムス】なんかの影響があるのかもしれないけど、メロディの温かみとか英国独特の味があるなぁ。コミカルな部分よりも、土地の風土みたいなものが感じ取れるような感覚。「FRAGILE」「TENDER」はアルバムバージョンの他にシングルバージョンとして別途CDが付いているのも嬉しい。「TENDER」はギターの旋律の美しさとヴォーカルとコーラスのイントネーションが楽しめるアルバムバージョン。シンプルな乗りに重きをおいてスピード感重視のシングルバージョンといった具合に。シンプルなギターロックで充分に、人々の活気やら明るさやら希望やらを補うことが出来る。今こんな状況だからこそ聴いて欲しい。そんな作品。ハンガーFrankie & The Heartstrings - TenderPowered by TubeFire.com

  2011.03.30

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  DREAM　DIARY（ドリーム・ダイアリー）『YOU　ARE　THE　BEAT』

  《The Pains of Being Pure at Heart、The Drums、Wild Nothing・・・盛り上がるUSインディー・シーンの決定打となるであろう2011年のブルックリン重要バンド、Dream Diaryによるデビュー・アルバム！フィラデルフィアからニューヨークへ移住したJacobと女性ギタリストのMadisonを中心に結成された 3ピース・バンド=ドリーム・ダイアリー。センシティヴなネオ・アコースティック・サウンドにフィル・スペクター～The Supremesの60'sソウルの憧憬も融合させた屈指のインディー・ポップ・アルバム。》～Fastcut　Recordsより～震災以来、通常の音楽日記を書くタイミングを逃しっぱなしで、まぁ、被災地の現況をテレビで見たりすると、頭も胸もいっぱい。幸か不幸か被災から逃れて、恵まれすぎている自分の日常なんかどーでもいいじゃないなんて思うことも事実であるし、計画停電とかいつ起こるかも分からない目に見えない不安も抱えているし、あと毎日のように発生する余震への不安とか。スーパーやコンビニから商品が消えてる不安とか、それから楽しみにしているフジやサマソニは開催されるのかとか、単独公演だって行きたいのはあるのにチケットを買う気になるような状況でもなし。延期になった公演の払い戻しや、振り替え公演もどうなるのか不透明。こんな状況で音楽日記なんか書けるとしたら、相当心臓に毛が生えてるようなものですw。けどけど書かなくては。それがロックの部屋の使命というものです。（大袈裟）笑。はい、再開１回目は【ドリーム・ダイアリー】（夢日記）です。うぉ、希望に満ちたバンド名。１回目に相応しい。（ニヤリ）ギターポップなのだけど、角が取れた丸っこいサウンド。ビートはややテンポを速くしたような打ち込み系。コーラスサウンドを奏でるギター音が耳に残るような音響処理。ベース系の音は、響き過ぎないようにオフ気味です。宅録のような、小さくまとまった音場感。ヴォーカルはつぶやき系で優しく人懐っこい感じです。地上というよりは、雲の上から木霊してくるかのようなコーラスで。ヴォーカルに軽いエコーが掛かる「Bird　In　My　Garden」はラブリーで凄く気に入った。日本盤ボーナストラックでは、【The Vaselines】の「Sun　Of　A　Gun」を忠実にカバー。彼らの音楽志向がアノラックであることは明らかです。何かせき立てられるような思いはあろうとも、まずは自分自身が落ち着いて足下を固めなきゃどうしょうもない。人様の心配をする事も大事だけど、自分自身が健康でなければ。そんな事を考えられるようになった、ここ数日間。ドリーム・ダイアリー、本当にこの人達の音楽を聴いていると、心のベルトを弛められるような感覚になる。これこそ究極の癒し。素敵です。Dream Diary/You Are The BeatDream Diary - Something Tells HerPowered by TubeFire.com

  2011.03.22

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  LAST　DAYS　OF　APRIL（ラスト・デイズ・オブ・エイプリル）『Gooly』

  《1996年、スウェーデンでパンク・バンドをやっていたカール・ラーソン（vo、g）が、幼なじみをメンバーに招き“ラスト・デイズ・オブ・エイプリル”に改名。97年『Last Days Of April』でデビュー。98年のセカンド『レインメーカー』がドイツなど本国以外でも広く人気を獲得。以降もコンスタントに作品の発表を続け、2005年にはカールのソロを、2007年には6作目『マイト・アズ・ウェル・リブ』を発表。2008年、10周年を記念して初のベスト・アルバム『ベスト・オブ・LDOA』を発表。》～CDジャーナルより～2か月前、買う予定はなかったのだけどタワーレコードの試聴で気に入ってしまい、即購入してしまったアルバム。個人的にはラスト・デイズ・オブ・エイプリルのアルバムとしては『If You Lose It』以来2枚目になるかな。ジャケは2種類あり、私が買ったのはスウェーデン直輸入盤＋ライナーノーツをセットした国内盤使用の物。 ちょっぴりエモっぽさが残るギターロックに、アメリカンポップのシンプルなメロディーラインが乗っかった素敵なアルバムに仕上がっていますね。カール・ラーソンのヴォーカルも若々しく、ほどよい甘みがあって、ギターサウンドよりも、全面的に聞こえてきて、じっくりと聴かせるアルバムに仕上がっています。ファーストシングルになった「AMERICA」は70年代のアメリカ西海岸のサウンドを想起させる、【イーグルス】タイプの名曲です。切ないメロディーが良いですね。ペダル・スティールの音色が、空間を木霊する余韻がとても素敵です。ピアノが鳴る「HEART」も心温まるメロディーの名曲。ディストーションがかかったギターサウンドとアコースティックギターとのアンサンブルも素敵です。ホッとするような癒しの効果をもたらしている、しっとりしたアコースティックなナンバー「ALL　THE　SAME」。メロトロンぽい音も使用していて、楽曲にグラデーションな効果をもたらしているのも良い。メインボーカルはゲスト参加の【レモン・ヘッズ】のエバン・ダンドゥで、アルバム6曲目の真ん中に持ってきているので、良いアクセントになっています。コルグのモノポリーを使っている「WHY　SO　HASTY？」は近未来的な効果をもたらす、遊び心がある作品。キラキラとしたギターポップサウンドの「IN　INK」。メロトロンとの温かいサウンドとの相性が抜群です。バンジョーを使用してアーシーな雰囲気をもたらしている「WHAT　IS　HERE　FOR　YOU　IS　WHAT　YOU　BRING　WITH　YOU」。等々、カール・ラーソンの人懐っこいヴォーカルと親しみやすいメロディーラインが全面に出ている、快心のギターポップアルバム。末長く愛聴出来そうな素敵な作品です。Last Days Of April/GooeyLast Days Of April - AmericaPowered by TubeFire.com

  2011.03.09

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  BELLE＆SEBASTIANライブ《2011年3月4日新木場studio　coast》

  フジロック’10では同時間帯に、個人的にフェイヴァリットなアーティスト（エールとシザー・シスターズ）が被ってしまい参戦を断念したベルセバだった。そのリベンジを兼ねて満を持して単独公演に参戦。会場は新木場studio　coastという最高の舞台。後にフジロック’10でのステージをビデオで見てみたら、やはり素晴らしかった。若い男女のオーディエンスをステージに上げて楽しそうに踊らせるというパフォーマンスが見られました。今回の来日は11人前後のメンバーで大所帯。編成は多くても、使用していた楽器はアコースティックなビオラやチェロ（？）だったので、音響はとてもクラシカルで清楚な雰囲気だった。自分は丁度、照明＆ミキシングブースの真横にいたので、全体の雰囲気はよく掴めた。音量はやや小さめだったものの、細かいニュアンスが聴き取れる素晴らしいものだった。そのブースのフェンスにもたれ掛かりながら聴いていた私。ハイネケンを一気飲みした後の気持ち良さもあって、まったり気分のウットリ気分状態でした。ちなみに、ミキシングブースの真後ろは前方に障害物のない絶好ポジションみたいです。ステージは全体を隅々まで見渡せるし、音的にもミキシングエンジニアになったかのような気分になれること請け合いです。スチュワートの歌声は素敵だったし、サラ（？）のけして想像がつかない豊満な身体から発声する可愛らしさがシンクロナイズされる瞬間の至福感といったら、たまらない気持ちになってしまうのでありますw。ああ、MCでスチュアートが曜日を間違えて（フライデイをサタデイと）言っていたのを、すかさず横のメンバー（ボブ？）からチェックされて笑いを誘ったりと、そんなほのぼのとした空気も流れていたなぁ。そして、今回もお客さんを上にあげて、踊らせるというパフォーマンスが見られました。初めの曲の外人さんぽい女性はやらせっぽかったけど。2曲目の日本人の彼らはとても楽しそうでした。踊り終わった後にメダル（記念品）を首に掛けてもらっていましたね。アンコールではビートルズの「Day Tripper」やTレックスの「ゲット・イット・オン」（ほほう、意外な曲が飛びたしたなと思った私）のさわり部分を演奏するという、サービスもあり。彼らもリラックスして楽しんで演奏している様子が見て取れました。BELLE＆SEBASTIANの音楽（ライブ）には、ラブとピースが存在しているということを、あらためて感じ取れた時間だったと思います。ハイ。(^^)

  2011.03.06

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  MAEライブ《2011年2月23日渋谷クラブクアトロ》

  急遽参戦を決めたメイのライブ。昨年の【コープランド】のラストライブが鮮烈に印象に残ったので、エモで同系（？）のメイのラストライブも行かなくては！という思いに駆られました。超満員のクラブクアトロでした。まぁ、アルバムも『THE　EVERGLOW』しか持っていない、にわかファンのようなものだったのですが。。。。。序盤に『THE　EVERGLOW』からの曲を演奏してくれたけど、中盤は知らない曲ばかりで、正直とまどった。それに意外とこのバンドのギターサウンドは轟音系だった。その隙間からエモーショナルなメロディーが流れるという感じで。後半はピアノをフューチャーしたナンバーを揃えていたけど、サウンドはあくまで硬くてピュアで直球系。そして、アンセム系なので男性受けするのかな。オーディエンスの7割方は男子だったのではないだろうか。その点コープランドの方がナチュラルで、屈折していて女子受けするのが違いのような気もする。メンバーの表情を見ても、MCの発言でも解散前のバンドとは思えないような、クールで淡々としていた佇まいだった。アンコールは2回。さすがにオーディエンスは前方に押し寄せてきて、高ぶった感情をぶつけていた。良いライブだったけど、もっと聞き込んで馴染めていれば、楽しめたかもしれない。やや置いてけぼれを食らったような感じになってしまった。終演後に、mixiコミュで知り合った方と合流。最前列をゲットしていた彼女は、セットリストもゲットしていた。記念に写真を撮らせてもらいました。（笑）

  2011.02.24

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  THE　HOLIDAYS（ザ・ホリデイズ）『POST　PARADISE』

  《高校時代からの同級生だったサイモン、ウイル、アンドリューが大学１年の時にアレックスと出会い本格的にバンド活動を再開。当初は自宅のガレージで演奏していたものの次第にオリジナル曲を作り始めライブも頻繁に行うようになった頃からオーストラリアの音楽シーンで注目を集め、2010年4月にシングル“Moonlight　Hours”をリリース。ヴァンパイア・ウイークエンドやエル・グインチョにも通じるワイルドなパーカッション、パッション・ピットを髣髴とさせるフォルセット・ボーカルに、シングアロングなコーラスが日本でも一部の輸入盤店を中心に話題となりUKの名門レコードショップ、ラフ・トレードでは「聴く者を陶酔状態のトロピカル・エスケイプへと誘う」と評されるなど世界各国で高い評価を獲得する。》～RALLYE　LABELより～カラフルなアルバムカバー、頭に冠を付けたようなインコがとても可愛い。これから春から夏にかけての、爽やかな陽光が降り注ぐ日に聴くのにはピッタリなインディギターバンドの登場です。そしてトロピカルな雰囲気を持っている、バンド名通りに休日気分にもなるファンクネスが満載。そうあの【ヴァンパイア・ウイークエンド】にも通じている。“リズミカルでパーカッションの効いたサウンド”が大好きだという彼らが好んでいるのが、80年代後半の【ハッピー・マンデイズ】等のマッド・チェスター・ムーヴメントのバンドや90年代のイースト・コースト・ヒップホップ系のサウンドだとか。極彩色ではないが、多彩色で、軽やかなパーカッションに【パッション・ピット】系のエレクトロニックビートが絡みつき、ヴォーカルもフォルセット系。豊かな残響処理にて清澄感とリリシズム溢れるサウンドスケープを演出している。キラーチューンは「6AM」か。トロピカルファンクとドリィミーなヴォーカルとコーラスが堪能出来てしまう、正に大陸的な甘美感や優雅さを味わえてしまう名演。「BROKEN　BONES」も良いね。楽曲のベースに流れるシンセ音が重厚な響き、それに被さるビートは丸く角が取れているため、心地良くボディに響いてきます。ギターはリズム良くカッティングを刻み、キーボードの音色も疑似ギターサウンドを模倣していて、キラキラしていて音離れが良い。やはり、ヴァンパイア・ウイークエンド、パッション・ピットが好きならば、気に入ることは間違いがない。彼らよりもファンクの要素が強くポップ色は薄目か。でも自由度は高そうだから、ライブ演奏は楽しそうです。ポスト・パラダイスThe Holidays - Broken BonesPowered by TubeFire.com

  2011.02.12

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  Rallyeのフリーコンピ『Rallye Cloak 05』

  10日前ぐらいに渋谷のタワーレコードでTHE　HOLIDAYSのアルバム買ったら、Rallyeレーベルのフリーコンピレーションアルバム『Rallye Cloak 05』が付いてきた。しばらく、ほったらかしにしていたのだけれど、今日初めて聴きました。これが凄く良い。シガー・ロスやパッション・ピット、カイト系のインディロックが16曲も入っていて、どれも高音質で良い曲揃い。カイトもこのレーベルから巣立ったアーティスト代表としても、それと遜色ないバンドがごっそり存在するという事実だけでも素晴らしいじゃあーりませんか。特に気に入ったのが. Lo-Fi Fnk、Hooray For Earth、Lama。アルバムが出ているのか、まだ出ていないのか知らないのだけど、記憶に留めておく必要がありそうです。

  2011.02.04

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  BEST　COAST（ベスト・コースト）『Crazy　For　You』

  《米カリフォルニア在住、23歳の作詞作曲家ベサニー・コセンティーノ(Vo)と音楽パートナーのボブ・ブルーノからなる男女デュオ。音楽メディアが我先にと彼らを取り上げNME誌のRADARで特集、日本のメディアでもインタビューや特集が組まれるなど、新人バンドの中でも別格の存在。ウェーヴスやザ・ドラムスらと並んで“サーフ・ブーム”を巻き起こした。リヴァーブのたっぷりかかったポップでサイケデリックなガレージ・サウンドと、キュートなベサニーの歌声が特徴。》～BARKS、CDジャーナルより～輸入盤はだいぶ前から出回っていましたが、私は国内盤がリリースされてから購入しました。【ドラムス】が出てからというものの、女性がメインヴォーカルのこんなローファイバンドも充分に出てくるというのは予想出来てしまうから、それほど新鮮味は感じなかったのだけど……。60年代のカリフォルニアガールポップとスペクターサウンドにローファイギターサウンドの合体。簡単に言ってしまえばそれだけでこのベスト・コーストの音は語れてしまう。歌詞も他愛のないラブソングが多くて、肩肘が張らない。聞き流す事も可能だし、真剣にサウンドに向かい合うことも可能。でも何度も聴きたくなる中毒性みたいなものもありますね。オフィシャルの映像でベサニーが、愛猫のスナックスと映っていた。アルバムカバーの絵よりも実物は可愛い猫ちゃんでした。またベサニーは来日したら猫カフェに行ってみたいと言ってます。^^;聴き進めていくと、ガールポップ的雰囲気からダークなガレージロックへと雰囲気が変わっていき、睡眠作用をもたらすような所もあります。甘くなりすぎないのが良いですね。特に「Boyfriend」「The　End」「When　I’m　With　You」の3曲が明るくて好き。《When　I’m　With　You》♪この世界は怠け者　でもあたしたちはただのクレイジー　だから一緒にいると、ほんとに楽しい　小ちゃい時からママにいつも言われてた　いつかあなたみたいな男に出会えるって　だから一緒にいると、ほんとに楽しい　ひとりで眠るなんて大嫌い♪歌詞から察すると、ベサニーって結構子供ぽい人みたい(^^;)。3月15日に来日公演が決定しています。【モーニング・ベンダーズ】とのダブルヘッドライナーはUSインディ好きにとっては豪華すぎるラインナップ。行きたいけどサマソニにも来そうな気がするから、様子見中。この時期来日ラッシュなので、出来ればサマソニ参戦で済ましたい思惑で。。。（笑）Best Coast/Crazy For You 【CD】

  2011.01.28

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  THE　HORRORS（ホラーズ）『primary　colours』

  《2005年、英国で結成されたパンク・バンド。ロンドンを拠点に活動し、ヤー・ヤー・ヤーズなどとツアーを展開。ゴシック的でダークなメイクを施したルックスと、ストレートなガレージ・サウンドのギャップもあり、デビュー前からNME誌などのメディアで大々的に取り上げられていた。06年、セルフ・タイトルのEPでデビュー。Polydor UKと契約を交わし、07年には1stフル・アルバム『ストレンジ・ハウス～異形者たちの館』をリリース。》～CDジャーナルより～ええっ、ほぼ2年前にリリースされたアルバムの音楽感想文を今頃書くって……。だって、しょうがないじゃない。書くほど強烈な印象がないまま、今日まで来たのだから。でも流石に2年間も地道に聴いてたら愛着が出てきてしまいました。（笑）このバンドの音を聴いていると、どうも70年代から80年代にかけて活躍していた、UKの【サイケデリック・ファーズ】というバンドを連想してしまいます。ダークでサイケデリックでデカダンなイメージが瓜二つ。比較してしまうと、どうもホラーズの方が地味に聞こえてしまって印象度が薄くなってしまいました。なので割を食ってしまったような。。。サイケデリック・ファーズの方が個性は強いかなー。特にヴォーカルが優等生ぽく声が滑らかすぎるような気がする。シューゲイズしているところは現代的なのだけれども。そういえば、サマソニ’09でも見たのだけど、記憶にほとんど残っていないのだなぁ。このバンドの音はなるべく大音量で聴いた方が良い。元々凹型傾向のノイズを撒き散らしているので、小音量だとこちらからあちらの世界に入り込まなければなりませんから。バンド名のように、恐怖やら戦慄をもたらすようなイメージがあると良いと思うのだけど、わりとちんまりとまとまっている。もっと毒っぽい所があると良いのだけどな。特に好きなのは「Who　can　say」「do　you　remember」「I　can’t　myself」「sea　within　a　sea」の4曲。食い足りないところは一杯あるけど、そこそこ楽しめるアルバム。まぁ、まだまだ聴き続けると思う。（笑）サイケデリック・ファーズも聴き直したい今日この頃です。プライマリー・カラーズ

  2011.01.20

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  ADVANTAGE LUCYライブ《2010年12月23日下北沢CLUB　QUE》

  昨年はクリスマスイブ、今年はイブイブの日になった、アドバンテージ・ルーシーのワンマンライブ。ルーシーを見て今年ももうすぐ終わりというか、ルーシーで見納めしなけりゃ、年は越せない！そんな恒例ライブになりつつあります。そして個人的にも今年最後のライブ参戦となりました。今年もCLUB　QUEは満員のお客さん。常連さんばかりなのかもしれないけど、皆歳は1つ食ったのかな？いやいや、新しいファンも確実に付いているような気がしないでもない。ルーシーは韓国でも人気があるという話を聞いていたけど、私の隣に韓国語を話していた女性二人がいました。MCでもアイコさんが、韓国のファンからメールが来てルーシーのライブで知り合った人と結婚しましたという話を紹介していましたね。あと、この日のワンマンライブのためにツイッターを始めたとか。街を歩いている時にあった出来事を140文字以内にまとめるように考えながら歩いているとかで、先日も自転車に乗っていたら、通りすがりのおばさんに区役所へ行く道を尋ねられて、説明しきれないので、一緒に役所まで行ったとか。などという話をしていました。その話を聞いていた石坂さんが、“ツイッターにはまっているんだね”などとからかっていた。アイコさんが“ナウ”はまだ使ったことがないと言うと、“ワズ”というのもあるんだよと言って使い方を伝授していました。（笑）そんなほのぼのとしたトークを交えながら、いつものように演奏はギターポップサウンド。今回は固定メンバーで5人編成。石坂さんはテレキャスターではなくギブソンの赤いセミアコを使っていた。そのせいか、従来のルーシーサウンドと比べて爽やかで伸びやかな音が聴けたような気がします。ワンマンライブのタイトル「風の吹き抜ける場所」というのも意識の中にあったような。このタイトルは石坂さんが付けたと言っていましたが、会社とか学校とか現実の社会の中ではいろんな事があるけど、ルーシーの音楽が風の吹き抜ける場所であって欲しいという願いが込められているようです。今年もアルバムに入っていない新曲が多く含まれているセットのために、飽きるということはなかったです。そして来年はいよいよアルバムリリースか！？“嘘つきルーシー”と言われないようにするよと石坂さんも発言していたし、期待出来そうですね。今年は活動を控えていてライブは5本だったと言っていて、数が少ないと忘れてしまう（ステージの進行とか）みたいな話もしていました。その辺りもルーシーにはご愛敬になってしまい、笑いを誘うところがこのバンドの魅力です。来年のニューアルバムに期待しましょう。

  2010.12.25

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  RA　RA　RIOT（ラ・ラ・ライオット）『THE　ORCHARD』

  《ヴァンパイア・ウイークエンド、MGMT、ダーティー・プロジェクターズ、アニマル・コレクティヴらの登場で沸くNYインディ・ロック・シーンの中でも、2010年最も飛躍を遂げているラ・ラ・ライオット。USインディ・ロックにチェロとヴァイオリンを大胆に取り入れたドラマティックなサウンドが圧巻な本作品は、インディ・リリースながら、全米チャート36位を獲得するなど、スマッシュ・ヒットを記録中。》～CDジャーナルより～ファーストアルバムが今年の7月にようやく日本盤化されたと思ったら、10月にセカンドアルバムのリリース、今度はすぐに（1ヶ月遅れだったかな）日本盤化されましたね。ボーナストラックが4曲も入っています。ちなみにファーストの『THE　RHUMB　LINE』は2008年の年間ベスト20に入れたぐらいの愛聴盤でした。（今でも聴いています）基本的にファーストと大幅な変化はないけど、曲調に伸びやかさと明るさが増したような気がする。ピアノやストリングスが前にグイグイと出てきて、躍動感が増した。そしてヴォーカルのウェスの声も柔らかくて、伸びやかでヴァイオリンの響きと見事にハーモナイズしています。彼らのサウンドの魅力は、ギターがリズムをカッティングして、ヴァイオリンがメロディーを奏でて感情をメランコリックに主導するところ。楽器の各パートも見通しが効いていて、アンサンブルされている。ファースト以上に『THE　ORCHARD』ではクラシカルな方向にいっているような感じで緩さが増した。なので、聴いていて凄くまったりします。女性ヴォーカルがメインの「YOU　AND　I　KNOW」みたいに、アルバムの真ん中に挟まれるのも良いですね。良いアクセントになっています。厚くてきめ細やかなコーラスワークが聴ける「MASSACHUSETTS」等にバンドの確かな成長を聴き取れます。《緻密に組上げられたアンサンブルの包み込むような温かい手触りに、メロディラインに潜むわずかなペーソスに、このバンドの本当の懐の広さを思い知ります。色づく秋の確かな実りを告げる文句無しの名盤。》　アジカンの後藤さんのコメントです。秋でも冬でもいいと思うけど、寒いときに聴くと暖かくなれそうな作品です。Ra Ra Riot/Orchard

  2010.12.18

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  BELLE＆SEBASTIAN（ベル＆セバスチャン）『Write　about　Love』

  《1996年、UKのスコットランド、グラスゴーにて、Stuart Murdochを中心に結成される。 同年、アルバム「Tigermilk」でデビュー。 ストリングス奏者を含む、7～9人編成が織り成す独特の音楽。 素朴で地味で、しかし美しい詩情をたたえた、至高のアコースティック・アンサンブル。 鬱屈と希望をかかえデリケートに日常を生きる、等身大の若者の息づかいを描いた歌詞。 さらに、当初はメディアを拒否し、ライブ活動もほとんど行わないなど、インディ精神の高さと匿名性によるミステリアスも加わり、多くのリスナーの支持を得た。》～oops！より～フジロック’10では【エール】と【シザー・シスターズ】を優先させたために、参戦を諦めた【ベル＆セバスチャン】。後でフジNEXTのフレンドリーな映像を見てたら、見たかった気持ちが再燃。若い男女のオーディエンスをステージに上げて、踊らせるというパフォーマンス。いかにもベルセバらしい演出だなと思った。ベルセバのアルバムは個人的に『Write　about　Love』で5枚揃えたことになるのかな。ざっと聴いたところで、自分的には最高傑作に近い出来だなと思っています。いつもの作品以上に、ゆったりとまったりとしているような気がする。なんだか凄く心に染みてきて癒されます。それでいて、ハーモニックスが豊かな楽器を使っているせいか楽曲が濃厚になっています。女性ヴォーカルとのデュエットが特に素晴らしく、【ノラ・ジョーンズ】と共演している「Little　Lou，Ugly　Jack，Prophet　John」は最高。流石にノラ・ジョーンズ、声の深み低域から中域にかけてのしなやかな情感、表現力に脱帽です。ありきたりの女性ヴォーカリストとは違うなーと切に思うのでした。2段階ぐらい楽曲の格式が上がったような気がします。それからバックに流れているオルガンの音色。これがまた良い。スチュアートの歌い方がまた、ノラの個性を浮かびあげさせているんだな、これが。《Little　Lou，Ugly　Jack，Prophet　John》♪なんて勿体ない　きみの恋人になれたのかもしれないのに　なんて勿体ない　きみの恋人になれたのかもしれないのに　完璧な恋は花のよう　5月の嵐に吹き上げられて　あっというまに色褪せてしまう　肌が暖かくなるまで南へ旅するんだ　肌が浅黒くなるまで南へ旅するんだ　頭に外国語のひとつも叩きこんで　電車暮らしをして　やがては愛しい人のところへ戻っていくんだ　ええ、あなたは素敵、あなたはただ　夢を織り続けるこの人生の一部にすぎないの　夢はこの長い夏のムードの　中心にまで届く♪「Write　about　Love」はキャリー・マリガンという女優さんとのデュエット。こちらは可愛らしい声の女性ヴォーカルで、従来のベルセバに近い雰囲気。オルガンがまた60年代ぽいレトロ感溢れる音色、チェンバロぽい音色で良いですね。「Read　the　Blessed　Pages」の間奏部のフルートの音色もたまらない。《Read　the　Blessed　Pages》♪恋と苦痛と哀しみが　バンドを団結させる　彼女は僕のソウルメイトそのもので　この耳にそっと囁いたものさ　恋が音楽を奏でていた　僕達が望んでいたのはそれだけ　自分達の歴史を刻む　プラスチックのレコードを作ること♪“恋が音楽を奏でていた”良い詩だ、たまらんw。このアルバムはきっと一人きりで聴いているよりも、恋人と一緒に聴いているといいかもしれないなぁ。あーあ、憧れ……。（笑）Belle And Sebastian/Write About LoveBelle & Sebastian - I Didn't See It ComingPowered by TubeFire.com

  2010.11.03

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