スミスのベスト盤『The Very Best Of』が1500円で売られている。
現役の20代30代のミュージシャンの中でも【
スミス】フォロアーが数多く存在する。【
ノエル・ギャラガー】(オアシス)然り、【
アレックス・カプラノス】(フランツ・フェルディナンド)然り【
バーナード・バトラー】(ティアーズ)然りである。多感な10代の少年時代に耳に入ってきた、スミスの純粋で繊細なギターロックがその後の人生を変えてしまったと言い切るミュージシャンは多いのだ。ショー・ビジネスやスター性とは無縁で無防備で自閉症気味のモリッシーのソングライターの数々。
私が初めてスミスを聴いた時も、やはり異様な印象を持ってしまいました。でも何度も聴いているうちにこれが本来の自分の姿であるということを認識させられてしまった。負け犬の同情とか共感というのではなく、こういった生き方もあるのだという、新しい切り口でロックの姿を見せてくれた。
美しいギターの旋律は、自信と誇りと勇気を持たせてくれました。
いつ見ても凛々しいなぁ、スミスは。ウットリしてしまいます。
《THE BOY WITH THE THORN IN HIS SIDE》(心に茨を持つ少年)
♪心に茨を持つ少年は
その嫌悪の影には
すさまじいまでに愛を渇望する心が隠れている
どうやって僕の目の奥深くをのぞくことができるんだ
そしてみんな僕のことを信じてくれない
どうやって僕の言葉を聞くことができるんだ
今は誰も信じてくれなくても
いつかはみんな信じてくれるのだろうか?僕のことを
心に茨を持つ少年は
その憎悪の影には
激しく愛に飢えた心が隠れている
どうやって僕らの目の奥に宿る愛に
気づくことができるんだ
そしてみんな僕らのことを信じてくれない
結局誰も信じたくないんだ
僕らのことなんか
今は誰も信じてくれないとしても
いつかは僕らを信じてくれる日が来るんだろうか?
生きてみようと思ったら
一体どうやって始めたらいいんだろ
どこに行ったらいいんだい?
誰に会ったらいいんだい?♪
自分の心の中と向き合うという事に、人は臆病になったり、日常の忙しさの中に忘れてしまおうとする。いや唯、
人間は楽な方向に向いていたいだけなのかもしれない。表面的な愛の形に、満足している一般的な人間社会に違和感を感じる。そんな事を考えているのは自分だけなのかという、疑念が数10年生きていても消えることがない。
あちらの世界の人々に対する憎悪、心に茨を持つ少年。「THE BOY WITH THE THORN IN HIS SIDE」は私そのもの。
ああ、きっと私も死ぬまでスミスの曲を愛し続けるのだろう。
墓場までスミスのレコードを愛し聴き続けよう。持っていくのは『The Very Best Of』でも『QUEEN IS DEAD』でも何でもいいさ。
(『The Very Best Of』はスミスの代表曲23曲が収録されていて1500円でお得ですよ。限定版なので、お買い物はお早めに……笑)
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