程良い甘さにトローンとしちゃうな。アメリカはニュー・メキシコ州アルバカーキー出身のバンド【シンズ】。
一昔だったら、アメリカらしい音といったら、ウエストコーストサウンドだったり、サザンロックだったり産業ロックだったり、明確なものがあったのだけど、シンズみたいなロックを聴いちゃうと、分かんなくなってしまうな。USAのインディー・バンドは色々あってホント面白いです。
エモ系よりも甘くて、ギターポップしているし……イギリスのギターポップバンドと言っても良いような音してます。ヴォーカルの若々しく張りのある声も特に良いです。
美しいメロディーに、ナチュラルなエコー感が空間に漂っていて、曲のテンポがゆったりしているのです。
十二分に癒しにもなる暖かいポップ感覚満載なアルバムです。
「SLEEPING LESSONS」とかキーボードの使い方が実に可愛らしいけど、中間部からハードになるギターロックが、僅かながらアメリカのエモ系のインディー・バンドらしさを感じます。
シングルにもなった「PHANTOM LIMB」のメロディー・ラインは極上です。思わず、口ずさみたくなってしまいます。
「SEA LEGS」のバンドアンサンブルには、
程良い緊迫感と緊張感があるなぁ。押さえ気味な曲調がカッコイイ。控えめなストリングスの導入が効果的です。ポップなだけじゃない、このバンドの実力はこの曲を聴けば分かるのだ。
おっさんバンドぽい所に好感が持てます。
フォークロック調の日本盤ボーナストラックの「NOTHING AT ALL」も好きだなぁ。ヴォーカルのジェイムス・パーカーの声は誰かに似ているなぁと思っていた。この曲聴いて【カーズ】のベンジャミン・オール(リック・オケイセクの方?)かなぁと思い出しましたです。
シンズ最高!!
じんわりと来る、好盤。今年上半期、間違いなく私の愛聴盤の一枚です。
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