《1996年、スウェーデンでパンク・バンドをやっていたカール・ラーソン(vo、g)が、幼なじみをメンバーに招き“ラスト・デイズ・オブ・エイプリル”に改名。97年『Last Days Of April』でデビュー。98年のセカンド『レインメーカー』がドイツなど本国以外でも広く人気を獲得。以降もコンスタントに作品の発表を続け、2005年にはカールのソロを、2007年には6作目『マイト・アズ・ウェル・リブ』を発表。2008年、10周年を記念して初のベスト・アルバム『ベスト・オブ・LDOA』を発表。》~CDジャーナルより~
2か月前、買う予定はなかったのだけどタワーレコードの試聴で気に入ってしまい、即購入してしまったアルバム。個人的にはラスト・デイズ・オブ・エイプリルのアルバムとしては『If You Lose It』以来2枚目になるかな。ジャケは2種類あり、私が買ったのはスウェーデン直輸入盤+ライナーノーツをセットした国内盤使用の物。
ちょっぴりエモっぽさが残るギターロックに、アメリカンポップのシンプルなメロディーラインが乗っかった素敵なアルバムに仕上がっていますね。
カール・ラーソンのヴォーカルも若々しく、ほどよい甘みがあって、ギターサウンドよりも、全面的に聞こえてきて、
じっくりと聴かせるアルバムに仕上がっています。
ファーストシングルになった「AMERICA」は70年代のアメリカ西海岸のサウンドを想起させる、【イーグルス】タイプの名曲です。切ないメロディーが良いですね。ペダル・スティールの音色が、空間を木霊する余韻がとても素敵です。
ピアノが鳴る「HEART」も心温まるメロディーの名曲。ディストーションがかかったギターサウンドとアコースティックギターとのアンサンブルも素敵です。
ホッとするような癒しの効果をもたらしている、しっとりしたアコースティックなナンバー「ALL THE SAME」。メロトロンぽい音も使用していて、楽曲にグラデーションな効果をもたらしているのも良い。メインボーカルはゲスト参加の【レモン・ヘッズ】のエバン・ダンドゥで、アルバム6曲目の真ん中に持ってきているので、良いアクセントになっています。
コルグのモノポリーを使っている「WHY SO HASTY?」は近未来的な効果をもたらす、遊び心がある作品。
キラキラとしたギターポップサウンドの「IN INK」。
メロトロンとの温かいサウンドとの相性が抜群です。
バンジョーを使用してアーシーな雰囲気をもたらしている「WHAT IS HERE FOR YOU IS WHAT YOU BRING WITH YOU」。
等々、
カール・ラーソンの人懐っこいヴォーカルと親しみやすいメロディーラインが全面に出ている、快心のギターポップアルバム。末長く愛聴出来そうな素敵な作品です。
Last Days Of April/Gooey