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佑(たすく)

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保育園児たる吉の生活 たる吉さん
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2007.02.04
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 あるあるの件。二つ。

 以前から「実験」と称する割には比較統制群が設定されていなかったり,おかしいなぁとは思っていたのですが,まぁこの辺りは語り尽くされているきらいがあるので省略。

 一つめ。普通の人はテレビ番組を作ったことがないので,今回の事件のように「テレビで視聴率を稼ぐために,人の興味を引きそうな映像を作り出すなんてとんでもない!」という話になると思います。いや,もちろんとんでも無い話なのですが・・・
 ただ,制作手順として「素材を集めて『主題としたい』ことを導き出す」よりも「主題を先に決定して『素材を集める』」事の方が楽なのは事実です。
 近所の川の映像を撮り貯めてそこから番組を作ろうとしたら面倒くさいことこの上ありません。川で遊ぶ子供を主題にするのか,川の生物を?はたまた護岸工事などの公共工事を?出てきそうな主題は幾らでもあります。でも逆に「汚かった川が綺麗になった」という番組を作ろうと思ったら,昔の汚かった川と,今のそこそこ綺麗な川の映像,それと綺麗にするための取り組みの一つや二つの映像を用意すれば十分です。(ここに素材の「綺麗にする取り組み」と「今の綺麗な川」という結果の関連性も問題になりますが,そこは今は省略します)
 それ故,初めから「納豆でダイエットできる」という主題ありきの制作方法については,私は問題を感じません。だがしかし,その主題を崩せないが故に統制群を用意しない似非実験方法や,さらにはデータねつ造をしてまでの「素材集め」は許されません。でもこの制作手順こそが「主題を守らせる」ために,「やらせ」や「データねつ造」といった「意図したどおりの素材集め」を発生しやすい手順であることは理解していただけると思います。
 視聴者としては,こういった情報発信側の都合を理解した上で,「利口な情報受信者」になっていくことが今後一層大切なのではないかと思っています。マスコミだから,といって過信は不用心というものです。

 二つめ。今回の件については総務省側も注意なり何なりをするようですが,そういった事態に対して,

NPO法人・放送批評懇談会の志賀信夫理事長は「政治がテレビ局への圧力を強める大きな口実を与えてしまった」と心配する。「番組の作り手は影響力の大きさを認識し、自浄する努力をしないと権力につけこまれる」と自戒を促す。(朝日新聞:本記事http://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200701290241.html)

とのコメントがありました。
 これについて,私が勝手に思ったことを一つ。
 
 権力分立,ってあるじゃないですか。日本においては立法,司法,行政の三権を独立分離させて,相互にチェックするという奴です。報道,マスコミュニケーションはこれらの国家権力に対する第四の権力だ,という話はしばしば耳にします。そして,その第四の権力こそが国家権力全般に対するチェック機能を有すると。
 そうなのであれば,この第四の権力に対するチェックは誰が行うのでしょうか。たぶん,視聴者自身,とかそういう論になるのでしょうが,国家権力の通常チェック機能として国民だけではいささか制度として弱いのと同様に,第四の権力に対するチェック機能として視聴者だけというのも弱いのではないのかと思います。だからこそ,国家権力からのチェックはもはやある程度受忍すべき事ではないのか,と思うのです。
 いや,行政が司法に介入しないように,行政が報道に「介入」してはいけないとは思いますけどね。





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最終更新日  2007.02.04 10:19:50



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