子どもの頃によくかかる病気の一つが水ぼうそう(水痘)です。これはウイルス性の病気で、一度発症して治ってしまうと一生感染しません。ところが、そのときのウイルスは死んでしまったのでなく、長い間身体の中の脊椎近くの神経節に潜り込んでいます。このウイルスが、病気などで抵抗力が弱くなったときや疲れたとき、あるいは歳をとったことにより再び活動を始めることがあります。これ「帯状疱疹」です。
ただし、子どもの頃に水ぼうそうにかかったといっても必ずしも帯状疱疹になるわけではありません。10人に1~2人の確率です。帯状疱疹は神経の通っている部分に、それも身体の左右どちらかに帯のように現れます。はじめはピリピリチクチクした痛みから始まり、しばらくするとその部分が赤くなり、やがて水ぶくれになって神経痛のような激しい痛みをともないます。いちばん多いのは肋間神経のある胸から背中にかけてです。顔面にある三叉(さんさ)神経に沿って現れる場合は、失明や顔面神経麻痺をともなうこともあるので特に注意が必要です。この他、下腹部、腕、足、おしりの下などにも現れます。痛みが始まってから水ぶくれが治るまでの間は、通常約3週間~1ヵ月です。痛みは水ぶくれが治る頃に消えますが、治った後も長期間にわたってしつこく痛むことがあります。これは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれ、高齢者に多いものです。帯状疱疹後神経痛に効く薬が発売されました。内科や皮膚科に相談しましょう。
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楽天9215
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