カテゴリ:医学
高齢者になると、足を持ち上げる筋力が弱くなり、骨の強度も弱くなるため歩行方法がすり足のようになってきます。高齢者は転倒によって大腿骨頸部骨折などを引き起こしやすく、それが原因で寝たきりとなり、肺炎を併発し、死亡に至るケースが多くなります。
家庭内における高齢者の事故で最も多いのは転倒で、その理由として、敷居などの小さな段差や電気コード、カーペットの端、滑りやすいフローリング、夜間の照明不足などの住環境が関係しています。骨粗鬆症や、歩行機能の低下、老化による反応の鈍さ、筋力やバランス感覚の低下、平衡機能の低下などの身体的な要素も関係しています。 転倒予防には、筋力トレーニングやバランス能力の向上訓練が大切です。片脚起立運動やストレッチング、椅子からの起立運動などが有効です。住環境を改善するためには、介護保険制度を利用し住宅改修や福祉用具レンタルを利用することが推奨されます。さらに、ヒッププロテクターやコルセット、足関節装具などの福祉用具を利用することも有効です。ヒッププロテクターは、転倒した場合の大腿骨頸部骨折の発生率を半分以下にし、転倒予防に効果を発揮します。また、コルセットは腰痛予防のためだけでなく、起立性低血圧を防止したり、身体の動きを脳に伝わりやすくしたりする効果もあるため、転倒防止やふらつき防止にもつながります。 「高齢者の転倒防止10カ条」 1.足もとの小さな段差に要注意 2.外出は、時間に余裕をもって 3.悪天候、夜間の外出要注意 4.立ち上がり、急な動きは“めまい”のもと 5.人ごみやバス、電車であわてずに 6.階段は、手すりをにぎって、上り下り 7.転ばぬ先の杖 8.良い履き物は身を守る 9.バランス良い食事と体力づくり 10.歩く前にストレッチ、背すじを伸ばしてゆっくりと お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 7, 2012 02:18:05 PM
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