「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」の一部改正に関する通知がでました。ピロリ菌は胃の粘膜に感染して胃がんなどを引き起こすとされており、保険適用による早期治療で、胃がん予防につながることが期待されます。これまで「内視鏡・造影検査において胃・十二指腸潰瘍の確定診断がなされた患者」「胃MALTリンパ腫の患者」などに限定されていたところに、「内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者」が追加されました。
胃造影検査で胃炎が見つかり、血液検査でピロリ菌感染が確認されても内視鏡検査をしないと、除菌の保険適応になりません。ヘリコバクター・ピロリ感染を内視鏡検査で確定診断した際の所見・結果、および健診等で内視鏡検査を行った旨をレセプトの摘要欄に記載することが必要となります。
ピロリ菌は3~5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の大きさで、40歳以上の多くの日本人が感染しているとされます。ピロリ菌を発見し、胃潰瘍などを引き起こすことを突き止めた豪州のマーシャル博士らは2005年、ノーベル医学生理学賞を受賞しました。まさか胃潰瘍を抗生物質で治すことになるとは! 医学界の大きな発見でした。
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Last updated
February 26, 2013 07:44:09 PM
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楽天9215
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