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我が家の庭の生き物たち [全548件]
そのコマユバチを、Entomological Society of Canada<カナダ昆虫学会>のサイトにある「Hymenoptera of the World<世界の膜翅目>」と、Maeto Kaoru(前藤 薫)氏の「Systematic Studies on the Tribe Meteorini (Hymenoptera, Braconidae ) I~VII<Meteorini族の分類学的研究(膜翅目、コマユバチ科)>」を使って科から検索した結果、コマユバチ科(Braconidae)ハラボソコマユバチ亜科(Euphorinae)に属すギンケハラボソコマユバチ(Meteorus pulchricornis)であることが判明した。 しかし、科から種までの検索は、かなりややこしく、また、証拠写真も多数を必要とする。其処で、今日は蜂の生体写真のみを載せ、種の検索については別の機会に譲ることにした。
羽化したのは、前回の繭の写真を撮ってから9日後の12月14日、体長約4.5mm(産卵管鞘を含まない)の繊細なコマユバチであった。 こうゆう小さな虫は、以前紹介した「アブラバチの1種(その2)」の様に、カーテンに留まらせて撮ることも出来るが、虫が小さいので、カーテン地の網目が何とも目障りになる。其処で、管瓶に入れて冷蔵庫に放り込み、よ~く冷やして動けなくし、室温に戻して常態に回復する時を狙って撮影した。
2番目の腹側から撮った写真は、冷蔵庫から出した直後で、殆ど死んでいる様に見える。しかし、20秒ほど(測定はしていない、単なる印象)で起き上がってしまう。ヒラタアブ類は、もう少し時間がかかり(分単位)、飛び出す前に身繕いなどするので撮り易いが、こう云う小さい虫は、回復が非常に速い。体重は体長の3乗、表面積は2乗に比例するので、小さい虫ほど速く冷えるし、速く暖まるのである。
起き上がっても、脚がシッカリして居る訳ではない。それでも、動かない脚を引きずる様にして(下の写真の右前肢付節)移動し始め、やがて翅を開いて飛んで行ってしまう。しかし、完全に回復してはいないので、近くに留まったりして再捕獲。 見失ったこともあるが、暫くすれば明るいカーテンの方に行くので、心配は要らない。また管瓶に入れられ、冷蔵庫行き。その後、半日以上は入れておかないと、立ち所に回復してしまい撮影する機会が殆ど無い。今日のコマユバチ成虫の撮影には、何と4日もかかったのである。
こうゆう小さなコマユバチには見ていて綺麗だなと思う種類が多い。幼虫は内部捕食寄生性だから、まァ、生態はオドロオドロしいとも言えるが、最後は綺麗な成虫に成長する。別に色彩に富んでいる訳ではない。しかし、体全体と言うか、姿が美しい。
前掲の前籐氏の論文に拠れば、このギンケハラボソコマユバチは日本で最普通種の一つとのこと。東京都本土部昆虫目録にもチャンと載っている。しかし、"ギンケハラボソコマユバチ"をGoogleで画像検索しても殆どヒットしない。一方、学名で検索するとそれよりもずっと多い写真が出て来る。本種は、日本全国、欧州、土耳古の他、世界の様々な地域に分布するらしい。 和名での検索がヒットしないのは、写真を撮っても種類が分からないのでお蔵入り、或いは、「コマユバチの1種」としてしか掲載されていないからだと思われる。現に、昨年もう一つのWeblogで紹介した「お知らせ+コマユバチ科の1種(Braconidae gen. sp.)」は、写真の解像度が低いので検索は出来ないが、本種に非常に良く似ている(但し、縁紋や後腿節先端の色は多少異なる)。
また、前掲論文に拠れば、本種はコブガ科、ヒトリガ科、ドクガ科、シャクガ科、ヤガ科、カレハガ科、アゲハチョウ科、シジミチョウ科、タテハチョウ科等の幼虫に寄生することが報告されており、広く鱗翅目の幼虫一般に寄生することが出来ると考えられている。 その為、世界的に鱗翅目害虫の駆除に天敵としての利用が研究されており、また、本種が産しない国では、外国からの導入も検討されている様である(既に米国に導入されている)。我国でも、本種が最近被害の多いオオタバコガの有力な土着天敵の一つであることから、飼育の容易なハスモンヨトウを使って増殖させ、オオタバコガの駆除に利用しようと云う研究がある(農業・食品産業技術総合研究機構-平成10年度四国農業研究成果情報)。
写真の幼虫は、その後から見つかった幼虫の内の1頭である。その時は、色々な虫を飼育していてシャーレの不足を来していたので、2頭を一緒に飼育した。餌のアブラムシは充分与えてあったのだが、或る時、幼虫を探してみると1頭しか見当たらない。よ~く調べて見ると、皺クチャになったクロヒラタの幼虫が見つかった。何と、共食で1頭になってしまったのである。残った1頭が写真の幼虫だが、共食いの後、急に大きくなった。 この時、他にもヒラタアブ類の幼虫を飼っていたのだが、彼らは一緒にしても共食いなどしなかった。クロヒラタの幼虫は、かなり凶暴と言える。尚、ヒラタアブ類の幼虫が共食いをするのは珍しいことではないらしく、フタスジヒラタアブ(フタスジハナアブ)は共食いばかりでなく、鱗翅目の幼虫や蜘蛛まで補食するとのこと(昆虫写真家新開孝氏の「昆虫ある記」に拠る)。
此の連中の幼虫期は3齢しかないので、これは終齢=3齢幼虫である。体長は約8.0mm、体が柔らかいので縮んだ時と伸びた時ではかなりの差が出る。 見つけた時は、体長5~6mmで、体の白黒の縞がもっとハッキリしていた。しかし、大きくなるにつれ、次第に白い部分が黄褐色を帯びて来て、写真を撮った時点(2010/12/10)では縞模様がかなり不明瞭となってしまった。
横から見ると(2番目の写真)、白黒模様が体節ごとにあるらしいことが刺毛の分布から分かる。G. E. Rotheray著「Colour Guide to Hoverfly Larvae」(Dipterists Digest No.9、1993)に拠れば、ハナアブ科(ヒラタアブはハナアブ科Syrphidaeヒラタアブ亜科Syrphinaeに属す)の幼虫は、胸部は3節、腹部は8節なのだが、皺が多くて何処が体節の境目なのか良く分からない。 腹側には、芋虫毛虫の腹脚に似た構造が見える。同書に拠れば、一般にハナアブ科の幼虫は腹部の第1から第6節に歩行器官(locomotory organ)を持つとのこと。今まで撮影したヒラタアブの幼虫には写っていないが、隠れて見えなかっただけなのであろう。今度飼育する時は、一度ひっくり返して歩行器官を見てみよう。
先頭部を見てみると、黄褐色の眼、或いは、角の様なものが1対ある。これは前気門で、第1胸節(前胸)にある。マガイヒラタアブの幼虫では明確であった Antenno-maxillary organ(和名不詳.antennaは「触角」、maxillaは「小顎」乃至「上顎」の意だが、機能的には触角に相当するものであろう)は、中央部下側のやや黒っぽく見える部分にあると思われるが、上の2枚の写真からは何処にあるのか良く分からない。この辺りは頭部である。 口器は何処かというと、主要部は体の中に入っており、この黒っぽい部分の下側から出てくるものと思われる。この幼虫の捕食中の様子は、別の機会に詳しく紹介する予定である。
最後は、後気門の写真。後気門の形態は分類の指標になるので、3方向から撮ったが、全体に黒くて詳細はよく分からない。一番上はほぼ真上から、中央は斜め横、下は水平に近い真後ろから撮影している。尚、後気門の右に見える丸く黒いものは単なるゴミで、幼虫の付属器官ではない。
クモガタテントウは、2009年の正月にも掲載している。それ以前にも、「成虫」、「前蛹~成虫」を掲載しているから、このWeblogでは原則的に禁止している重複掲載も甚だしい。しかし、これまでのコメント欄に「重複掲載大歓迎」と書き込まれた読者も少なからず居られるし、ヒゲブトハムシダマシの顔(かなり恐い顔)よりはクモガタテントウの方がずっと可愛く、多少は正月向きと思い、敢えて重複掲載することにした。
実は、クモガタテントウはもう一つのWeblogの方にも掲載している。超重複掲載とも言えるが、此方のWeblogでは余り虫自体については書いていないので、少しこの虫の所属や来歴等に付いて書くことにする。 クモガタテントウは、テントウムシ科(Coccinellidae)テントウムシ亜科(Coccinellinae)カビクイテントウ族(Halyziini=Psylloborini)に属し、キイロテントウ、シロホシテントウ、シロジュウロクホシテントウ、稀種のアラキシロホシテントウ等と同族である(文教出版の「テントウムシの調べ方」によれば、日本産カビクイテントウ族は今のところこの5種のみ)。族名にある様に、アブラムシなどを食べる捕食性ではなく、食菌性のテントウムシで、ウドンコ病菌を餌とする。
クモガタテントウは在来種ではなく、帰化昆虫である。「テントウムシの調べ方」に拠ると、最初に発見されたのは1984年で原産地は北米、国内での分布は「日本各地」となっている。 最初に文献として報告されたのは、佐々治寛之(1992)「日本から最近新しく追加されたテントウムシ類」(甲虫ニュース、100、10-13)とのこと。だから、それ以前に書かれた図鑑には載っていない。 日本には、カイガラムシ類の駆除の為に導入されたベダリアテントウやツマアカオオヒメテントウの様な種もあるが、クモガタテントウが日本に侵入した経緯については情報が見つからなかった。
写真のクモガタテントウの体長は約2.25mm(3桁の測定精度はないが、2桁以上はある)、これまで掲載した個体は2.5mm、2.3mmなので、今日の個体が一番小さい。 葉柄に留まっていたとは言っても、葉裏に近い日陰の部分なので、葉をひっくり返して写真を撮ろうとすると、葉柄と葉の付け根に逃げ込んだ(最初の写真)。 ストロボを焚き始めると、今度は葉裏の上を逃げ出した。葉を動かすと警戒して止まる。其処で撮影、暫くしてまた逃げ出す、葉を動かして止める、撮影・・・これを数回繰り返して何とか撮影を完了。 その後は、「お疲れ様でした」と言って、切った蕗の葉の隣の葉に戻してやった。
最近は、標本にして細部を検討しないと種が分からない双翅目(蚊、虻、蠅)や膜翅目(蜂、蟻)を撮ることが多い。かつて散々虫を殺して標本にしたので、今は出来るだけ殺したくない(虫屋も「殺す」とは言わず「絞める」と言う表現を使うことが多い)。このクモガタテントウの様に、見て直ぐ種の分かる虫に出合うとホッとする。 尚、撮影は3日の午前なのだが、3日の午後は色々と用があって、掲載は今日(4日)の夕方になってしまった。三箇日中には掲載出来なかったことになるが、調べて見ると、これまで三箇日中に掲載出来たのは2008年(元旦「ニホンズイセン」)ただ1度だけであった。
正確な正体は分からないが、どうやら寄生蜂の繭の様である。早速、葉ごと回収して小さなコップの中に吊るし、ラップで口を覆って、何が出て来るかを待つことにした。 この様な、何かにぶら下がる繭を作る寄生蜂としては、以前紹介したホウネンタワラチビアメバチ(繭と成虫:本当にその種なのか確信はない)がよく知られた居る。しかし、この正体不明の繭は、その繭とは形も作りも全く異なり、また糸は非常に太く、マクロレンズで撮ると、まるで針金の様である。分類学的にかなり離れた位置にいる寄生蜂に違いない。
其処で、「ハチ 繭 ぶら下がる」のキーワードでGoogle画像検索をしてみた。すると、似た様な繭の写真が見つかった。羽化後の空になった繭である。元を調べると、「下手の園芸ブログ」と云うサイトの2011年7月24日の記事「バラと幼虫と寄生蜂」であった。宿主の写真もあり、また、宿主から出て来た幼虫や、それが繭を紡ぐ所、その後の経過等を30枚以上もの多数の写真で記録されている。読者諸氏も是非御覧になられたい(拙Weblogでは、他所様のサイトへのリンクは、リンク切れの恐れがあるので、張らないことにしている。「"バラと幼虫と寄生蜂" ぶら下がる」で検索されたし)。
羽化した蜂の写真も載せられていた。そのサイトの著者はある程度昆虫に関する知識をお持ちの様だが、このハチの名前に関しては何も触れられていない。しかし、翅脈の良く分かる写真が載せてある。一見して、コマユバチ科(Braconidae)に属す寄生蜂であることが分かった。 しかも、体形と翅脈にかなり特徴的なものがあり、Borror & Delong著の「Study of Insects」やその他の文献で調べてみると、どうやらハラボソコマユバチ亜科(Euphorinae)Meteorus属のハチらしい。ハチは既に羽化しているので、現在、詳細を検討中である。
しかし、このコマユバチの寄主は何であろうか。繭の付いていた葉には寄主の残骸は無く、食痕も無い。毒草であるクリスマスローズの葉を食べる虫は今まで見たことがないので、その上に位置するデュランタに付いていた何らかの虫に寄生していたと考える方が妥当であろう。 恐らく寄主は寄生により衰弱してデュランタからクリスマスローズの葉上に落下し、其処からこのコマユバチの幼虫が出て来たのであろう。その後、寄主の死骸は風や雨で葉から落ち、この繭だけが残ったものと思われる。 Meteorus属の寄主は鱗翅目ばかりでなく甲虫類の場合もある。デュランタの方は、丁度その真上の部分を既に剪定してしまったので、食痕や寄主に関する何らかの情報を得ることは最早不可能である。 [追記]この繭から羽化したコマユバチはギンケハラボソコマユバチ(Meteorus pulchricornis)であることが判明した。その記事は、此方をどうぞ。
マガイヒラタアブ(Syrphus dubius)の幼虫は今年の2月18日に掲載した(撮影は昨年=2010年の11月23日と25日)。今日紹介する蛹と成虫は、その幼虫のその後の姿である。 最初の写真で上の方は、昨年の11月26日(幼虫写真4番目の次の日)に撮影したものである。蛹化直後はもっと白かったのだが、うかうかしている内に色が濃くなり、撮影した時には御覧の様に赤茶けた色になっていた。しかし、囲蛹の内側には幼虫と同じ様な模様が認められる。 下の方は、その3日後、幼虫時の模様は不明瞭である。
3日後の囲蛹を別の方向から撮ってみた。本当はもっと沢山あるのだが、3枚だけにした。一番下は後気門を拡大したものである。前気門は真ん中の写真の隠れて見えない下側にある。
次は羽化前日の写真。写真全体に少し黒っぽく見えるかも知れないが、これは蛹が色濃くなったからで、下の葉っぱの色はかえって少し明るくなる程度に調整してある(コナラの葉っぱが次第に枯れて黄色くなって来ているのに御注意)。 囲蛹の下側にヒラタアブの黄と黒の模様が透けて見える。
次の日の朝に羽化した。体が硬化したのを確認してから冷蔵庫で数時間冷やしてコナラの葉裏に置き、充分元気になる直前に撮影したものである。マガイヒラタアブやその仲間は成虫越冬なので、寒さに強い。1℃の冷蔵をに入れて置いても、室温に戻すと、忽ちの内に元気になり、飛んで行ってしまう。 こう云う寒さに強い虫の屋内撮影は、結構面倒なのである。
マガイヒラタアブはハナアブ科(Syrphidae)ヒラタアブ亜科(Syrphinae)ヒラタアブ族(Syrphini)ヒラタアブ属(Syrphus)に属す、最も正統的な?ヒラタアブである。同属にはケヒラタアブ、オオフタホシヒラタアブ、キイロナミホシヒラタアブの他、九州大学の目録には全部で10種が載っている。しかし、その10種の内、上記3種の他は総て?マークが付いており、どうも分類学的にハッキリしない点があるらしい。尚、マガイ(以下、「ヒラタアブ」を省略)は、最近キイロナミホシから独立したとのことで、九大目録には載っていない。 しかし、マガイの学名を正式に書くとSyrphus dubius Matumura, 1918 であり、このMatumuraは日本の昆虫学の開祖と云われる故松村松年氏(北海道帝國大学教授)であろうと思われ、それが最近まで認められなかったと云うのはどうも解せない。九大と北大との派閥争いか?。
一方、ハナアブの研究者として知られる市毛氏の「ハナアブ写真集」には、マガイと上記3種の他、最近記載されたツヤテンとマガタマモンを加えた6種が載っているだけである。 どうも、Syrphus属にはまだ不明な点が多い様である。しかし、和名の付いた上記6種に関しては、余り問題は無いらしい。
さて、マガイの属すSyrphus属と他のヒラタアブとの違いを示さなくてはならない。先ず、Syrphus属のヒラタアブは、模様のよく似たフタホシやナミホシ等のEupeodes属の種よりやや大型であり、飛び方も力強く速い。図鑑や写真を見ると、良く似ており区別が難しいが、実際に飛んでいる所を見ると、かなり雰囲気が違う。また、フタホシやナミホシには、顔に黒色中条があるが、Syrphus属には明確な黒色中条はないらしい。 更に、今日の写真では明確でないが、Syrphus属の胸弁下片には黄色の長毛が生えている。これは、此の属の大きな特徴である(Manual of Nearctic Dipteraに拠る)。
Syrphus属とすると、先ず、マガタマモンとツヤテンは、木野田君公著「札幌の昆虫」に北海道固有種とあるので、考慮する必要はないだろう。また、キイロナミホシも、北海道と東北以外には殆ど記録が無い様なので、除外して良いと思われる(拙Weblogを含めて、関東以西のキイロナミホシとする写真は、市毛氏に拠れば、マガイの見誤りらしい)。 残る3種の内、ケヒラタアブには複眼に毛が生えているので区別出来る。但し、雌の場合は相当に精度の高い写真でないと判別出来ない程度の細かい毛らしい。オオフタホシは名前の通りかなり大きい。現物が飛んでいる所を見ればマガイとの区別は明らかだが、写真ではそうは行かない。 前述の「札幌の昆虫」を見ると、雄の場合、後脛節は、オオフタホシではほぼ黄色で中程に暗色の輪があり、マガイでは先端過半が黒色である。また、雌の後腿節は、オオフタホシでは基部のみが黒色で他は黄色なのに対し、マガイでは先端部以外は黒色、となっている。雄では参照する部分が脛節、雌では腿節なので御注意! 写真のヒラタアブは雄で、後脛節は先端過半が黒っぽい。雌ではないが、腿節も先端部以外は黒色である。マガイとして良いであろう。
マガイヒラタアブの幼虫は3頭を飼育した。何れも囲蛹にはなったが、羽化したのは2頭のみであった。どうも、ヒラタアブ類の羽化成功率は余り高くない様である。 もう少し書きたいこともあるが、文字制限があるので、今日はこれでお終い。
まだ生きており、翅も多少は拡げたり出来るが、枝や葉に掴まってぶら下がる程の力はない。かなり大きいし、翅の幅も広いので、雌と思われる。 アカボシゴマダラは、在来種のゴマダラチョウと同様、エノキ類を食草とし幼虫で越冬する(アカボシの場合は3~4齢らしい)。恐らく、この成虫はとうに産卵を済ませ、余生を楽しんだ後、来る冬を前に、漸く死を迎えつつあるだろう。
瀕死のアカボシゴマダラは、以前掲載したことがある。これはこの辺りでは初見の記録の様である。また、発酵したバナナに吸蜜に来た元気な個体も紹介した。従って、今回は、拙Weblogでは避けている重複掲載になる訳だが、まァ、他にネタがないので、御勘弁願いたい。
実は、前回の「お知らせ+シオカラトンボ(雌:ムギワラトンボ)」から、カメラもコムピュータも新しくなっている。今まで時間のかかっていた画像の調整もずっと短時間で終わるので、昨年の秋から溜まっていた画像をこれから少しずつ掲載して行こうと思う。乞う御期待!
3年前、同属近似種のオオシオカラトンボを紹介した。その時「住宅地の中にいるこの手のトンボは、シオカラトンボではなく、オオシオカラトンボのことが多いらしい.シオカラトンボは水田や湿地帯の様な開けた場所を好むので、住宅地には少ないとのこと」、と書いた。実際、その後もある程度注意していたところ、確かに、我が家にやって来るのは何時もオオシオカラトンボであった。 しかし、これでシオカラトンボもたまにはやって来ることが分かった。 尚、この個体、右の後翅が羽化不全でやや短く、縁紋も一応有るが変形しており、しかもその先の部分が無い。しかし、まァ、この程度の不全は飛翔には全く問題ない様であった。
シオカラトンボとオオシオカラトンボの違いについては、以前も書いたが、後者では翅(特に後翅)の付け根の部分が黒く、また、前者は後者よりやや小さいことが多くので、簡単に見分けが付く。 それでは、明日出発する。読者諸氏に於かれては、御風邪など召されぬ様、御自愛被下度候。 |一覧| |