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2010.01.11
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カテゴリ:昆虫(その他)


 前回に引き続き、今日も植木鉢の下に棲んでいる生き物を紹介する。

 こう云う所に居る生き物の中でその数が一番多いのは、恐らくトビムシであろう。大きくても体長4mm、多くは2mm以下なので、その存在に殆ど気が付くことのない虫である。以前、掲載した白いトビムシは、黒っぽい土とは対照的な色をしているので例外的に分かり易が、今日紹介する様なトビムシは、肉眼的には殆ど土と区別の付き難い色をしていて、見付けるのに苦労する。

 しかし、老眼とは雖も、細かい作業用の+3度の眼鏡をかければ、容易に見つかる。尤も、+3度だから地面に顔をくっ付ける様にしなければ焦点が合わないので、かなりキツイ姿勢を強いられることになる。



トビムシの1種1


トビムシの1種.かなり大型で体長約3.0mm

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 3種類のトビムシが見つかった。今日紹介するのはその中で一番沢山居たもので、殆どはこの種類であった。体長は大きな個体で3mm、トビムシとしては大きい方である。以前紹介した白いトビムシとは異なり、かなり跳躍力があって、時には10cm近く跳ぶ。

 肉眼的には地面と似た様な色に見えるが、写真に撮ってみると、中々綺麗。残念ながら、種類は分からない。以前、別のWeblogで紹介したケヤキの樹皮下に居たトビムシと一寸似ている。しかし、これらの写真だけでは検索表も引けないので、科すら分からないと云う情けない話と相成る。


トビムシの1種2


同一個体.胸部背面に長い毛があり、腹部にも長い棘がある

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 トビムシについては以前かなり詳しく説明したが、粘管目に属す最も原始的なグループの一つで、様々な点で普通の昆虫とは異なることから、最近では昆虫綱とは別のグループとする学者が多いらしい。

 何処が普通の昆虫と違うかと言うと、「翅がない、、変態をしない、成虫になっても脱皮を繰り返して成長する、交尾をせず雄が土の上に精包を置くと雌がこれを生殖口に収めると言う間接受精を行う、複眼単眼は無く8個の小眼(クモと同じ)より成る眼斑を持つ、多くは気管系を欠く、マルピーギ管を欠く・・・と色々ある」。これは以前書いた記事の引用である。


トビムシの1種3


別個体で体長2.5mm強.色彩が薄い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 今日の写真は、何れも拡大表示するとピクセル等倍になる様調整してある。従って、5枚とも倍率は同じ。かなり大きさに違いがあるが、体の格好や色の分布は、小さい個体(若齢)でも大きな個体(成虫)でも殆ど同じである(変態をしない)。只、成虫の方が色合いがハッキリしている。


トビムシの1種4


前方から見た同一個体.眼は複眼ではなく8個の小眼からなる眼斑がある

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 触角の付け根の後方、普通の昆虫ならば複眼がある所に、芋虫の単眼の様な粒々が見える。これが小眼であろう。8個で1つの眼斑を成しているそうだが、小さ過ぎるのと毛が邪魔になって何個あるのか良く分からない。

 最初の2枚の写真では、腹部の下、中脚と後脚の間に前向きの白い脚の様なものが見える。これは跳躍に使用される叉状器の先端部であろう。先が二本に分かれているので、この様な名前が付いている。第4腹節に基部があり、前を向いている。


トビムシの1種5


体長1.5mm弱の若齢個体.体は小さくても体の形や

基本的な色合いは、大きなものと殆ど同じである

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 Wikipediaに拠れば、日本には約360種のトビムシが記録されているそうである。しかし、甲虫ではハムシ科だけで約780種と云うのだから、目全体で350種とはかなり小さなグループと言える。我が家に何種棲息しているかは分からないが、余り一生懸命に植木鉢の下を探すと、トビムシねたは直ぐに尽きてしまいそうである。これからは多足類でも探すとするか?







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最終更新日  2010.01.11 16:35:32
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