日本の明月記に、西洋でも記録のない超新星爆発の観測記録が見つかった
というのは有名な話ですね。
何かの見間違いか??と思って調べて行くと、
同じ時に中国でも見えていた、という記録が見つかり
結局、位置情報から、かに星雲のもととなる超新星爆発であった、
と結論付けられていますね。
メシエさんが、彗星捜索をするのに邪魔になって仕方がない天体を
間違えないように記録しておこう、と思い立ち
その真っ先に、このかに星雲が記録された、というのもご存知ですよね??
M1 かに星雲です。
土曜日から天候は下り坂と聞き、
金曜の夜、疲れていましたが、それを吹き飛ばすほどの快晴の空とも相まって
これまでやってみたくてできていなかった撮影をやってみました。
シュミカセにASI290を装着して撮影です。
ASI290のセンサーは、1/2.8サイズ、と記載されていますので
焦点距離は35mmフルサイズカメラと比べて6.2倍くらいになるのでしょうか??
12500mmってことになりそうです。
Celestron Edge HD800(D203f2032)
ZWO ASI290MC (センサーサイズ比較で、35mmフルサイズ換算f12500mm?)
センサー温度18℃
FireCaputure v2.5beta Gain450Gamma70 Exp15秒×204Fr
AS!2でTIFF出力
DSS(L134D8F0DF0B0) KappaSigmaClipping Sat17%
StellarImage NeatImage AdobePSCS2(ちょっとシャープ処理)
Takahashi EM100 時々手動で位置合わせ
2016.12/02 自宅庭より
藤原定家が明月記に、この元となった超新星爆発を記録したのが1074年
その後約950年かけて、ガスが5.5光年にわたって広がって行ったのが
7000光年離れた地球から見えているわけですね。
中心付近には、その恒星の残骸であるパルサーがあるそうで
今なお活発な活動が続いていて、X線による観測では
強烈なX線が放出されているのがわかるのだそうです。
この画像でもかにパルサーが写っているのだそうですが、
画像を見て教えてくださった大先輩に感謝!
知らなかったことをたくさん教えていただき、世界がずいぶん広がりました♪