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●『彷書月刊 2006年5月号 特集 岡崎武志古本劇場』田村治芳編・彷徨舎刊・ISBN4-906287-95-6
今月号の●『彷書月刊』の特集は、丸ごと一冊岡崎武志さん、「岡崎武志古本劇場」なのです。 「均一小僧」100回記念、岡崎さんのあの顔この顔を知ることができる大変楽しい一冊です。一家に二冊。(購読用と取って置く分) まず、盟友・山本善行さんの「岡崎武志が上京するまで」。高校での出会いと文学を語り合う文通をする友人となるまで。古本、アルバイト、ジャズ…。若い頃、時間を共有しあったおふたりの、かけがえのない積み重ねを感じるすてきな文章です。同人誌、森園清隆氏、下宿火事、そして上京。「青春」ということばがぴったりします。いいなぁ。いつも「笑い」を忘れない関西テイストの心地いい文章。 ジュンク堂書店池袋本店で行われた、坪内祐三さんとのトークショー。「人生いたるところに古本あり」も、お二人の出会いから、「均一小僧」ができるまで、そしてその役割など、対談名手たちの息のあった楽しい内容です。 そして「10円コンビの岡崎武志邸『アンダーグラウンド書斎』訪問記」。南陀楼綾繁さんと内澤旬子さんが、噂の岡崎邸に訪問。その全貌を紹介します。…すっごい本の量。広い書斎と書庫、本の山山山。「立橋式」棚(本棚と本棚を橋渡ししてつくった棚)もあり。これから地震が来る度岡崎さんの家を思い出しそう…。 そして、記念すべき第100回「均一小僧の気まぐれ古書店紀行 特別編」は「自祝! 連載百回記念 大森再訪」。大田区大森「天誠書林」をはじめ、八年半ぶりの大森を楽しみます。 友人知人、そして愛娘・日向子さんが寄稿する「岡崎武志を語ろう」もよかったです。学生時代、教師時代、同人時代、上京時代、ライターとしての顔、古書指南役、父…(これがもうすてきな姿なんですね!)。 岡崎さん、本当に色々なお顔をお持ちですね。そしてどれも素敵! 映画「麦秋」についての単行本未収録原稿「小津「麦秋」デッサン」。「一九九二年高円寺日記」。そして、「岡崎武志略年譜」。 『ぐるり』の「岡崎武志特集」音楽篇(とあえて呼ばせてください)とあわせて読めばこの春は完璧です。 今月久々に●『古本劇場』角田道代・岡崎武志共著・ポプラ社刊 を読み返していました。改めていい本だなぁ…と感じました。一頁一頁、古本へのトキメキがある。まだ見ぬ古本への憧れを感じるのです。本をみつけるのって面白いですよね。 岡崎さんのお会いするといつも「青春」ということばを感じます。今回の『彷書月刊』を読み改めてそう思いました。すてきですね、岡崎さん。憧れます。(Z) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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