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生きてます。
このところずっとテンパっていて日記を書いていないんですが、ちょっと書いておきたいことがあるのでおつき合いをお願いします。 昨日夕方、アズサさんが電話対応に奮闘している様子。 聞いてみると、サンクリエイトという版元のハワイアン本をどうしても欲しくて、辿って辿ってここ(地方・小出版流通センター)まで電話をくださった由。 ―サンクリエイトさんは、ご高齢なこともあり現在ほとんど活動されていない。 かつて、ハワイアンの名著を何冊も出されていた出版社だ。 とても気さくで話好きのIさん。昔はたまに店に来てくださっていろいろお話をお伺いしたことがある。― 「サンクリエイトさんのハワイアン本はすべて品切れだよ。お断りしたの?」とアズサさんに聞くと、 「どこの書店でも<品切れ、版元連絡不能>と説明を受けられたそうなんですが…どうしても納得がいかないとのことで…。一応、今持っている版元さんの電話番号をお教えしました。また、明日センターで詳しいことを聞いてご案内する約束をしました。」 という返事。 「えー。多分、もう版元には連絡できないんじゃないかな…。」 ―そんなにまでしなくても、本は無いんだから…と言いそうになりながら、アズサさんの丁寧な対応にちょっと感心した。 そのお客さんは、書店に本を注文した経験がほとんど無い方だったそう。ご年配のご婦人で、ハワイアンに魅せられ、。<出版社>とか<書名>とか、馴染みのない言葉に四苦八苦しながら、本が欲しくて、その情熱だけでここまで(地方小)たどり着いた方らしい。 ―まぁ、ご自分が納得されなきゃ諦めがつかないか…。 アズサさんの書店員の鑑のような接客を尊敬しつつ、本日。 遅番で出社すると…。 「昨日のお客様が、サンクリエイトさんにご連絡されたそうです!」 とアズサさんうれしそう。 「本は?」 「結局品切れだったそうなんですが…。版元さんもすでに活動停止状態ということで…。」 ―内心「やっぱりね。ご苦労さん!」と思った。でも… 「でも、電話は通じて、元サンクリエイトさんとはお話しができたそうです。ハワイアンの話ですっごく盛り上がって、サンクリエイトさんが感激して泣かれてしまったんですって。お客様もとても喜ばれていて。 『あなたとのいい出会いがあったからこんな経験ができたの。本当にありがとう。』と言われちゃいました!」 ほほぉーっ。すごいじゃん、アズサちゃん。 思い込みで、ルーティンを回して、流していることがこのところ多い。 私、もっと店を楽しまなきゃ!と思い出させてくれる「ちょっといい話」でした。 このご婦人事件?を、書肆アクセスでは「《マナ》のひと」と呼ばせていただき、明日から座右の銘?にしよう。 感涙したのはきっとIさんに違いない。 Iさんもお元気な様子だ。 ああ、店って面白いな。 こう思えるのも、アズサさんがいたからだけどね。サンキュー。(Z) ―長くて済まない。 またまた、いいこと。 今日、かつて神保町のカリスマ書店員と呼ばれたSさんがご来店くださった。 変わらずきれい。Babyも美人。ほぉ。 ご結婚されたのでお仕事は辞められた、ときいていたけど、ふふふ。 何となく素敵な未来を予感させることばを聞きましたよ。 「やっぱり本はおもしろいです。」とSさん。 音楽みたいに聴こえました。 「また来ますね。」とベビーカーを押して帰る後ろ姿。 春がいっぺんに来たみたいないい一日。 楽しい神保町です。(Z) ―もうひとつ貴重な経験をする。内緒。おもしろかったな。 ところで、なんでモクローくんの画像がなくなってしまったんでしょう。 楽天ブログがリニューアルしてから、画面がピンクなのがどうして? こんなことあるの? もしかしてハッカー?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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