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カテゴリ:Premier League
年末は漫才をよく見た。
多様な笑いがあって、よく考えるなぁと、笑う前に感心することもあった。 でも、まさかブラックマヨネーズがM-1で優勝するとは思わんかった。 3日、ユナイテッドはアーセナルと対戦した。 首位チェルシーを追いかけるには負けられないユナイテッドと、 波に乗れず、首位争いに加われないアーセナル。 今回はタイトルを「ライバル対決」としたが、 現在の両チームを考えると、ライバルはともにチェルシーであり、 この「ライバル対決」を演じてきた、ヴィエラ、キーン、リュングベリ、スコールズといった面々が移籍、怪我等でいない、 つまり、両チームに残っているのは「過去の諍い・因縁」という状況だった。 試合のほうは一言で言うと、噛み合ったスピードバトル。 まず、アーセナルがボールを保持する展開で進んでいく。 この理由としてユナイテッドが低めにラインを設定することで、アンリのスペース及びスピードを殺すのと、 ボールを奪取したあとで、速い攻撃に持ち込むためやったと思う。 ユナイテッドのオフェンスとアーセナルのディフェンスを比較したら、 スピードではユナイテッドが勝つと、ファーガソンは踏んだと思う。 さらにアーセナルの左SBがコールではなくシガンとなれば、 ロナウドのスピードを生かすのが当然だろう。 その後はユナイテッドが徐々に盛り返し、一進一退の攻防が続く。 アーセナルはユナイテッドのスピードを何とか食い止め、 シガンも意外とロナウドに付いていっていた。 この試合でアーセナルは、シウバを底に置き、ピレス、セスク、フレブ、レジェスをその前に並べて、中盤を厚くしてきた。 ボールをユナイテッドから奪えば、ボールをキープ出来、スピードもある彼らにつなぎアンリに渡してゴールを狙う。 時には時間を使いながらゆっくり回してはいたものの、 90分のほとんどがこの繰り返しやった。 決してロングボールばかりでなく、綺麗に繋ぐパスサッカー、 一般に言われるセリエのようなディフェンシブじゃなく、オフェンシブ、 リーガのようなテクニックの1対1じゃなく、スピード勝負の1対1、 南米のような悪い意味のマリーシアはなく、正当でガッツリ当たるタックル、 まさに“これぞプレミア”っていう90分の攻防やった。 結果スコアレスドローになって、チェルシーとユナイテッドの差は13に広がった。 でも試合結果を超越したものが、この試合にはあった。 だからこそ試合が終わった瞬間は、差が広がった失望ではなく、 濃厚な90分を見た満足感や高揚感がぼくにはあった。 ライバル対決。 「過去の諍い・因縁」しかないって書いたけど間違いやった。 もちろんそういう類のものもあると思うけど、 例え欠場したメンバーがいなくても、 周りが余計な文句を足さなくても、 当人達がライバルと思えば、それがライバルになる。 そして、そのライバルに負けないっていう強い気持ちがあれば、 プロとしてのエンターテインメント性は認められて、 勝負を超越した賞賛が得られる。 ブラックマヨネーズが優勝するわけやね。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.05 00:32:21
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