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テーマ:サッカーあれこれ(19824)
カテゴリ:National Team
プレミアのどこのクラブだっただろうか?
ジョン・マッカートニーという若手選手が途中出場した際に、解説が「名前負けしないようにしてほしい」という趣旨の発言をしていたのを記憶している。それはそうだ。ビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニーのそれぞれを合わせた名前である。どう足掻いても負けるのだが、洒落の一環でこう思っても仕方がない。 その昔、アメリカにあるボクサーがいた。 彼は当時ヘビー級王者として11年にも渡って王座に君臨し、全階級を通じての最多防衛記録となる25回連続防衛という記録を樹立した(現在もこの記録は破られていない)。現在はすでにこの世を去っているが、現役当時の功績が称えられ、ワシントンのアーリントン国立墓地に埋葬される栄誉も得た「褐色の爆撃機」こと彼は、アメリカの国民的英雄であり、デトロイトには彼を冠したアリーナもある。 5月28日にホームでウェンブリーでアメリカと、6月1日にアウェイでトリニダード・トバゴと対戦するイングランド代表。今回のユーロに出場できないことは屈辱以外の何物でもないが、他の強豪よりも一足早く南アフリカW杯へのチーム作りを進めることが出来るとあって、今回の2試合もそれを見据えた大事な強化試合である。 試合を前にカペッロ監督はこのようにコメントし、選手を鼓舞している。 「代表でプレーするのなら、どの試合も決勝戦だと思ってほしい。 米国戦では、強さと勇気を兼ね備えた1つのグループとして戦っている姿を見たい。 イングランド代表のスピリッツが復活することは、とても重要なことだ。 代表に選出された選手は、自らのクラブで見せているようなそれを、 ここでも見せなければならない。 私が目指しているのはトップだ。 チャンピオンズリーグの決勝にはイングランドの2クラブが進出した。 この2クラブはとても野心があるクラブだ。 同じような野心を代表にも持ち込んでほしい」 イングランドのユニフォームに袖を通すことの重要性、そしてカペッロが歩んできた常に最高の極みを目指すためのメンタリティを持ち続けること、これこそが母国イングランドが復活するために必要なものだと考えているカペッロである。 そんなカペッロだが、今回の代表召集においてとんでもないサプライズ選出を行った。 なんとイングランド4部に相当するピーターボロのGKジョー・ルイスを招集したのだ。 最初の召集ではポーツマスのジェームズ、ウィガンのカークランド、そしてマンチェスター・シティのジョー・ハートと3人が召集されていたが、ジェームズがふくらはぎ、カークランドが背中に問題をそれぞれ抱えているために、追加召集としてルイスが選ばれたのである。 今回の召集にどのような意図をカペッロが持っているのか、それは分からない。 もしかしたら単に万が一を考えただけかもしれない。だが、ジェームズやカークランドの怪我の具合によっては試合に出場する可能性はある。トットナムのロビンソンに限らず、カーソン含めイングランドにはGKの代表予備軍的存在は数多くいる。かといって頭一つ抜きん出た存在がいないのも事実である。おそらく即戦力としてではなく文字通りの強化、2010年、あるいはその先の2014年を見据えた選出であろうことが窺えるが、それでも試合に出るチャンスを得て、カペッロの納得いく結果を残すことが出来れば、あっという間にシンデレラストーリーを描くことも決して夢ではない。 驚きと共に一躍時の人となったルイスだが、自身と同じ名前のボクサーと同様に、数年後、数十年後にはイングランド最高のGKとして国民的英雄と叫ばれているかもしれない。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.29 01:09:16
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