|
テーマ:サッカーあれこれ(19823)
カテゴリ:Other League
現在相撲界を騒がせている八百長騒動。
いつの時代も消えることない、だがなくさなければならないこの問題が、今サッカー界でも起ころうとしている。 事の発端は、スペインの検察がスペインに拠点を置くロシアマフィアの捜査だった。 その中で録音したマフィア同士の電話の中で偶然、八百長に関与している疑惑のある会話が入っていたのである。そして疑惑の試合というのが昨シーズンのUEFA杯準決勝、ドイツのバイエルン対ロシアのゼニト・サンクトペテルブルグ戦だったのである。 会話の主でもあるマフィアは6月から刑務所に収監されており、スペイン検察は今が捜査のタイミングであると判断したようで、バイエルンの本拠でもあるミュンヘンの検察庁にも捜査を依頼するようだが、仮にこれが真実だった場合、世界有数のビッグクラブでもあるバイエルンと、そのUEFA杯を制した勢いでスーパーカップまで獲った、今シーズンはチャンピオンズリーグにも出場しているゼニトが絡んでいることから各方面に大きな波紋を広げることは間違いないであろう。 両クラブは今回の件に関して完全否定しているが、個人的にも八百長はなかったと思っている。まず第一に昨シーズンのバイエルンのモチベーションである。 一昨シーズンの不振によりチャンピオンズリーグの出場権を逃したバイエルンは、それまでのクラブ方針であった安全経営を省みない大型補強を敢行した。リベリー、トニを筆頭に金に糸目をつけない補強の甲斐もあって、昨シーズンは国内リーグを断トツの成績でマイスターシャーレを獲得した。そして覇権奪還と同様に昨シーズンの目標でもあったのがUEFA杯の優勝であった。チャンピオンズリーグでいかに好成績を収めるかが最低条件のバイエルンにとって、その出場権を逃しUEFA杯に回らざるを得なかった事実は屈辱意外の何物でもなかったはずだ。そしてそこでの優勝が気休めにしかならないまでも、クラブの最低条件、もっといえば強制的義務でもあったはずだ。もし八百長に関与しているとなれば、当然負けた引き換えにクラブには多額の金銭が入っていることだろう。そして大型補強で散財した金庫は潤うことだろう。しかし先にも述べたように、バイエルンは世界有数の安全経営をこれまで実践してきた。たかが1シーズンの散財など微々たるものにすぎず、それよりも失ったプライドを取り戻すことが先決であり、多額の金額を積まれようと八百長に関与するとは到底思えないのである。 そう考えると、試合のスコアがゼニトの八百長関与の可能性を低くさせる。 ホーム&アウェイで争われた第2戦の内容が八百長の疑惑になっているのだが、この試合はゼニトが4対0でバイエルンを下している。なるほど、力の劣ると言われたゼニトが4得点で勝利を収めれば賭けに対するリターンは半端なものではなく、八百長を仕掛けるにはもってこいの試合・得点である。だがバイエルンはおそらく八百長に関与していない。そうなるとガチンコのバイエルン相手に4得点を挙げることはほぼ不可能に近い。もちろん100%ではないが、まずないといっても過言ではないだろう。そして八百長があったところで選手の幾人かが関与していても4得点は挙げられまい。それこそクラブ全体で関与していなければ到底不可能だ。そう考えると両クラブ間での合意があって初めて成立するのが八百長であることから、この試合はガチンコの勝負であったと考えられる。 冒頭、サッカー界でも八百長騒動が起ころうとしていると書いたが、おそらくこのままフェードアウトしてしまうことになるであろう。そしてこのことから、ガチンコのバイエルン相手に4得点を奪ったゼニトのポテンシャルが改めて浮き彫りになったと言える。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.02 19:45:23
コメント(0) | コメントを書く
[Other League] カテゴリの最新記事
|