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テーマ:政治について(20219)
カテゴリ:格差社会
あの労働者派遣法の改正が行われたとき、それは決して大ニュース扱いにはならなかった。
たぶんその年の10大ニュースにだって入っていないだろう。 しかしその影響は強烈だった。 企業は待ってましたとばかり正社員採用を控え、派遣社員やアルバイトがとってかわるようになった。 そしてそれとともにワーキングプアやネットカフェ難民なども出現していく。 今までは学生や主婦、高齢者が主に担っていた非正規就労を、自分で生計をたてなければならない人達が担うようになってきたのだ。 「多様な働き方」といえば聞こえは良いが、実態は「企業に都合の良い働かせ方」であろう。 普通、人は学校で学んだ後も、社会人として成長をつづける。 その成長の場が企業であり、組織である。 だから雇用の非正規化は多くの人から成長の機会を奪い、国民全体のレベル低下をもたらすこととなる。 犯罪の頻発、社会モラルの低下、労災や事故の増加…皆、根は同じである。 そして労働契約法の成立。 これもやはり結局は正規雇用の地位を非正規雇用に近づけるだけで、今、日本で進行中の問題をさらに加速させるのではないか。 そんな危惧をいだいている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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